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中国の東北地方で親しまれている夏野菜料理で、甘辛の味付けがご飯をさそいます。料理研究家の荻野恭子さんから、日々役立つ調味料を習いました。
多めの油で野菜を炒めたら、まずは豆板醤を加えて風味を引き出し、合わせ調味料をからめるのがポイント。甘辛味でご飯が何杯でも進みそう。汁物を添えれば一汁一菜で大満足。
じゃがいも | 1個(*) |
---|---|
なす | 2本(*) |
ピーマン | 1個(*) |
長ねぎ | 大さじ1(みじん切り) |
生姜 | 大さじ1(みじん切り) |
豆板醤 | 小さじ1 |
A | |
・ 酒 | 大さじ1と1/2 |
・ 醤油 | 大さじ1と1/2 |
・ 砂糖 | 大さじ1と1/2 |
・ 胡椒 | 少々 |
・ 片栗粉 | 小さじ1 |
・ 水 | 大さじ1 |
植物油 | 大さじ3(炒め用) |
胡麻油 | 大さじ1/2 |
*合わせて500gが目安。
Aの片栗粉と水をよく混ぜ合わせてから、ほかのAと混ぜ合わせ調味料をつくっておく。
じゃがいもは皮付きのまま、なすはヘタを取り、ピーマンはヘタを取り種付きのまま、それぞれを大きめの乱切りにする。
フライパンか中華鍋に植物油を入れて中火で熱し、じゃがいもを入れる。あまり動かさずじっくりと焼き、八割方火が通ったところでなすを加え、さらにじっくりと炒める。
じゃがいもとなすに火が通ったらピーマンを加えてざっと合わせ、豆板醤を加えて全体にからめるようにして香りを出したら長ねぎ、生姜を加えてひと炒めする。
①を再度混ぜ合わせてから④に加え、全体にからめたら仕上げに胡麻油を回し入れる。
料理研究家。世界中を旅しながら現地の家庭やレストランで料理を習い、食文化を研究するのがライフワーク。これまでに訪れた国は65カ国以上。特に“塩”は長年追いかけ続けているテーマの一つで、近著に『塩ひとつまみ それだけでおいしく』(女子栄養大学出版部)がある。ほかに『手づくり調味料のある暮らし』(暮しの手帖社)など著書多数。自宅で料理教室「サロン・ド・キュイジーヌ」を主宰。
※この記事の内容は、『四季dancyu 2022夏』に掲載したものです。
文:鹿野真砂美 撮影:伊藤徹也