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こんがりとおいしそうな焼き色のグラタンやドリア。そのおいしさを支えるのがクリーミーなベシャメルソース(ホワイトソース)です。牛乳1本分をまとめてつくると以外と簡単。冷凍保存ができるので、いつでもおいしいオーブン料理が楽しめます。人気料理研究家のサルボ恭子さんに、基本のつくり方を習いました。
手作りのベシャメルソースはなめらかでやさしい味わい。ここではグラタンとドリアをおいしくするためのチキンスープ入りのベシャメルソースを紹介します。マカロニやご飯がソースの水分を吸ってとろりとしたコクのある食べ心地。もちろんグラタン、ドリア以外の料理に使ってもOKです。冬の寒い日の朝ご飯には、ハムとチーズと一緒にパンにぬって、あつあつトロリのクロックムッシュもおいしいですよ。
牛乳 | 1L |
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チキンスープ | 200mL |
バター | 100g(食塩不使用) |
薄力粉 | 100g |
ローリエ | 1~2枚 |
塩 | 小さじ1 |
薄力粉をザルなどでふるっておく。バターは5mm角に切っておく。牛乳とチキンスープはそれぞれ電子レンジでぬるいぐらいに温める。
バターを鍋に入れて弱火にかけ、溶かす。
バターが全部溶けたら、すぐに薄力粉を一気に加え、コンロからはずしてゴムベラで混ぜる。
ダマがあったらゴムベラで押しつけてつぶし、なめらかになるまで混ぜる。火にかけたままだと焦げやすく、慌ててしまうため火からはずしたままで。
再び弱火にかけ、粉に火を通すイメージで炒める。全体がクツクツしている状態で焦がさないようにしながら2分ほど炒める。
牛乳の1/3量を加え、ゴムベラで鍋の底や側面に混ぜ残しがないように混ぜる。残りの牛乳の1/2量を加えて同様にして混ぜる。
残りの牛乳を加え、弱めの中火にしてペースト状になるまでしばらく混ぜる。この段階でダマが残っていてもよい。
ゴムベラを泡立て器に持ち替えて、ダマがなくなってなめらかになるまで混ぜる。
塩、チキンスープ、ローリエを加えて泡だて器でさらに混ぜ、十分に熱くなったら火を止める。粗熱を取る。
老舗旅館の長女として生まれ、料理家の叔母に師事したのち渡仏、ル・コルドンブルー・パリ、リッツ等の料理学校を経て「オテル・ド・クリオン」調理場へ。当時2つ星のメインダイニングのキッチンとパティスリーに勤務。帰国後、料理研究家のアシスタントを経て独立。フレンチの手法を取り入れた家庭料理に定評がある。雑誌やテレビなどへのレシピ提供のほか、料理のプロとして生地の開発から参画したオリジナルエプロン「NOTRE TABLIER」のプロデュースなど精力的に活躍。
文:松原京子 写真:木村 拓
※この記事の内容は、四季dancyu「冬のキッチン」に掲載したものです。