泣きながら、一気読みしました。
「夜回り先生」(水谷修)より。
「おれ、窃盗やってた」
いいんだよ。
「わたし、援助交際やってた」
いいんだよ。
「おれ、イジメやってた」
いいんだよ。
「わたし、シンナーやってた」
いいんだよ。
「おれ、暴走族やってた」
いいんだよ。
「わたし、リストカットやってた」
いいんだよ。
「おれ、カツアゲやってた」
いいんだよ。
「わたし、家に引きこもってた」
いいんだよ。
昨日までのことは、みんないいんだよ。
「おれ、死にたい」「わたし、死にたい」
でも、それだけはダメだよ。
まずは今日から、水谷と一緒に考えよう。
最初にありがとうを申し上げます。このすばらしいスゴ本に出会えたのは、一日一冊メルマガのjapantnさんと、「人は感情の生き物だ!」のhirocさんのおかげです。
引用がてら感想などを書こうと、気になるところをポストイットしたのですが、全頁付箋だらけに…
夜の闇に沈み込む子どもたちと向き合おうとするひたむきさに撃たれました。もう愚直といってもいいぐらい。まじめに、真剣に話をします。コトバや表現の多寡じゃないですね。
「子どもたちに責任はない。そうさせた大人たちが悪いのだ」私もそう思います。子どもはいつも被害者、大人である私たちがそうさせてしまっているから。自身を振り返ってみる… 私の二人の子ども。まだ「育児」という段階だけれども、共に生きていく「共育」という状態になっていくんだろうなぁ… 彼らがティーンエイジになってもこのように思っていられるだろうか?
「まじめな子ほど、まじめにドラッグを使い、まじめに壊れていく。心に傷を持った子ほど、その傷を埋めるために必死でドラッグを使う。そして、死んでいく」子どもにまじめを求めるのは、親だ。そして私は二人の父親だ。大丈夫、「まじめ」なんていらないよ←大甘な親だな(w
「彼女は現在、ごく普通の女性だ。恋人もいて、仕事も見つけ、幸せに生きている。結婚式にはきっと呼ばれるだろう。でも私は出席しない」この文の次の一行を読んだとき、号泣しました。涙がとまらねぇ… 涙腺弱いことは自覚しとりますが、タオルタオル。たいていティッシュで足りるんですが、この本はタオルが必要でした。そーだねぇ… 号泣モノでいえば、この一行はAIRの「ゴール!」レベルといったところ(注:ギャルゲですのでご注意を。シロートは片山恭一でも読んでなさいってこった)
blogやっててホントによかった。まさにこれは、わたしが知らないスゴ本で、実はあなたが読んでいた一冊です。
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関連サイト
水谷修の春不遠
水谷修先生の夜回り日記
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コメント
こんばんは。はじめまして。
水谷先生のことは、新聞や「徹子の部屋」への出演で知ってはいました。
わが息子も17歳で、まさに身近な問題です。
「夜回り先生」さっそく読みます。
教えていただきありがとうございます。
投稿: hokutomama | 2004.05.02 23:10
hokutomamaさん、こんばんは。コメントありがとうございます
タオルをご用意することをお勧めします …というのも、ひたむきな水谷先生の姿に撃たれるだけでなく、そうした「夜回り」によってすくわれたのは自分自身だ、と彼自身、告白しているからです。この告白を通じ、先生は、ご自身の闇を語っています。
amazonレビューをご覧になりましたか? ハイティーンたちの感想は必読です。オトナたちのレビューが霞むぐらい(w
投稿: Dain | 2004.05.04 23:33
水谷先生は先生というより、自分の命も賭けている聖人みたいな存在で、水谷先生を悪く言う人は批判されますが、セクースに興味がなく独身で、子供にも興味がない私は、子供を無条件に認めていいのか疑問があります。先生の本を直接読んだことはないので発言する資格はないかもしれませんが、先生は講演する時、いつも、救えなかった少女の話もするそうですよね?その少女が夜の闇に囚われたのは、暴走族の集会を見に行ったのがキッカケだそうですが、普通の少女だったのに、暴走族に興味を持った為、暴走族に輪姦されて転落して性病で死んだそうですが、私は、暴走族に興味を持った時点で、彼女は既に普通ではない、自業自得だと思ったのですが、この意見を水谷ファンに言うといつも私が人でなしみたいに反撃されるのですが、子供だからといって、無条件に守るのは、優先度がおかしくなるような気もします。夜回り先生が助けるのは夜の街に出ている判り易いメッセージを発している子供だけ。助けてというメッセージを発せずに我慢して潰れる不良にもなれない子供は誰が助けているのですか?夜の街が危険だから優先しろという説もあるが、夜回り先生は、冬に凍死する危険のあるホームレスのおっさんを救う為に、公園を夜回りしたことあるんだろうか?自分の命も賭けているんだから、子供のみ救うのも素晴しいことですが、そこまで子供が好きなんて、水谷先生でなかったらロリコン魔人って言われますよね。
投稿: goldius | 2007.08.17 10:15
>> goldius さん
> 彼女は既に普通ではない、自業自得だと思ったのですが、
> この意見を水谷ファンに言うといつも私が人でなしみたいに
> 反撃されるのですが、子供だからといって、無条件に守るのは、
> 優先度がおかしくなるような気もします
「人でなしみたいに反撃」とは酷いですね…
もちろん「自業自得」という考え方もアリだと思います。それを分かった上で、水谷氏は助けようとするでしょう。なぜなら、子どもだから。
本書からのメッセージで、「大人ならば、自ら助けることもできる、しかし子どもは、それすらできない」を受け取っています。水谷氏は一人しかいないため、どうしても子ども優先となっているかと(それでもできることには限界があります)。全ての場合こう言えるとは限りませんが、わたしが迷うときには、このメッセージを思い出します。
投稿: Dain | 2007.08.18 10:01
>> goldius さん
口先だけのあなたは動かず
確実に水谷という人は動いている
「救う」方向で
理論が100%の完成をみるまで
それでもあなたは世界の片隅で座っているんでしょう
あなたが叩かれるという理由が解らないまま
被害者意識たっぷりのまま
「先生の本を直接読んだことはないので…」
著作を読んでもいない著者について
又聞き、噂、伝聞だけでコメントするなんて所が
とてもエコ・キュートです
投稿: TH | 2007.08.19 03:00
>>THさん
>口先だけのあなたは動かず
どうして動いていなかったと決め付けるのですかw
子供を救う為にユニセフに協力したことあります。
夜の街でホームレス支援の活動をしたこともあります。
人間はみんな平等の筈ですが、
汚いホームレスは死んで自業自得、
子供は無条件に救われるべきという優先度が共感出来ないだけです。
子供を五歳以下と限定すれば、優先して救うのはまだ納得出来ます。
六歳以上なら、本人にもある程度の責任はあるのではないかという意見です。
子供に興味がないので、水谷先生の感動話を読む気もないのにつまらないこと書いて失礼しました。
Dainさんの人柄を探る意味で試しに書いたのが本音です。
Dainさんのブログが荒れた雰囲気になるのは申し訳ないので、
私に文句がある人は私のブログを荒らしてね。
投稿: goldius | 2007.08.20 09:25