久しぶりに赤ウインナーを買ったら予想をはるかに超えておいしかった。今度居酒屋で見つけたら頼もうと思う。
消火器ウィンナー、見た目がとってもかわいいので、安全な素材で作れたら普段のお弁当に入れて持っていきたいくらいだ。ピックが商品化されたら買うのにな。
そして、本文中で何回も「まねしないでください」と言っておいてなんだが、こちらのURLにSTLモデルをアップロードしたのでよかったら使ってください。
https://www.thingiverse.com/thing:5568903
おなかが減った状態で空を見上げると、「あの雲おもちみたい…」「あっちはソフトクリーム…」みたいになんでも食べ物に見えることがあるだろう。街はおいしそうに見えるものでいっぱいだ。先日は消火器がとてもおいしそうに見えた。ぜひみんなにもわかってほしい。
おなかが減っている状態ではIQが3くらいになって、見るものすべてを食べ物につなげて連想してしまう。白い電源コードが麺に見えたり、水たまりの泥水がカフェオレに見えたりすることもある。でもまさかド派手な赤の消火器がおいしそうに見えるなんて。これはたくさんの人に知ってもらいたい。
ということで、まずは街で見つけた消火器をよく見てみよう。
表面を見てしまうとごちゃごちゃと字が書いてあり食べ物っぽくはないので、うす目で全体をぼんやり見てほしい。
赤くて、てりてりしている。そして、工業製品ならではの流線形で細長い形。
赤くて、てりてりしていて、細長い流線形…。
そう!
赤ウィンナーに似ているのである。
「まぁ、言われてみれば色と形は似てるけど、消火器を見ておいしそうとは思わないかな…」というのが大半の人の意見かもしれない。わかりました、わかりましたよ。それでは消火器がおいしそうに見える呪いをかけてしんぜよう。
自分で言っておいて、「消火器がおいしそうに見える呪い」ってなんなんなんだ。つまりは、食い意地がはっていない人でも消火器がおいしそうに見えるように、ウィンナー用のピックを作りたいってことだ。消火器の持ち手とホースの部分を作ってウィンナーにぶっ刺すのだ。100均などでお弁当用にかわいい飾り用ピックがたくさん売っている。ああいうのを目指したい。
モデリングをして、3Dプリンタで出力する。難しいことはできないので円や直線など単純な図形を組み合わせていい感じにしていく。モデリングの能力は上がらないがいい感じにごまかす能力は上がった気がするな。
上からさすだけでなくホース部分も刺せるようにしたのがこだわりポイント。
できたモデルを3Dプリンタで印刷しよう。
ちなみに、3Dプリンタのフィラメントは食品用グレードのものが市販されているのでそういうのを使った方がいいと思います。わたしは自己責任でうちにあったフィラメントを使います。まねしないでください。
ピックは小さいのですぐ完成する。15分待ったらもうできていた。
なんかすごい。プリントしてみたらなにこれ、ってなると予想していたが、このピック本体だけを見ても「消火器のパーツ」だとわかる。出来が良すぎてゴキゲンになってしまう。
気をよくして色も塗ってみることにした。塗料は食品用グレードのものを使った方がいいと思います。わたしは自己責任でうちにあったマッキーとかを使います。まねしないでください。
なるほど。濃い色で塗ると3Dプリンタでプリントした時の積層跡が結構目立ってしまう。これではあんまりかっこよくないなぁ。表面をつるつるにしたい。
3Dプリンタのフィラメントのうち、ABSという素材でプリントしたものはアセトンで表面を溶かしてつるつるにできると聞いたことがある。やってみよう。最終的にはアセトンを揮発させるので問題ないと思うが、アセトン自体は危険な物質なので食器に使わないほうがいいと思う。わたしは自己責任でアセトンを使います。まねしないでください。
まずは手ごろなビンを用意し、中にコットンを入れ、アセトンをしみ込ませる。アセトンはマニュキア落としとして売っていたりする。くさいし吸い込むのは危険なので換気のいい環境で取り扱おう。
で、ビンの蓋からつるつるにしたいオブジェクトをつるす。
ピックは小さめなので、数十分程度待てばいいはずだ。
20分後、蓋を開けてそっと取り出すと全体的につるつるを超えてふにゃふにゃになっている。大変だ。ピックが曲がってしまいそう。アルミホイルの上に安置してしみ込んだアセトンを揮発させよう。硬くなったら触っても大丈夫なはず。
色を塗った後の完成度も上がった気がする。
赤ウインナーに刺すぞ!
あらあらあらあら~!!!
ちゃんと消火器じゃないですか!!!
しかも案外持ちやすい。ちゃんとピックとしての役割を果たしている。ピックとして作ったのに当の本人が驚いてしまった。
消火器に対してはそれほどかわいさを感じないのだが、消火器ウインナーに感じる愛おしさは何だろう。ちいちゃくていびつだからだろうか。
作ってみて気づいた点としては、今回は焼いたほうがおいしいかなと思ってウインナーを焼いちゃったけど、見た目的には焼かないほうが消火器に似そうである。見た目を寄せることを忘れて、ついついおいしく食べることを優先して考えてしまっていた。もし消火器ウィンナーを作る方がいれば参考にしてください。
かわいすぎるので街の消火器と並んで写真をとろうと思う。
反省を生かして、焼かない状態のウィンナーを持ってきた。
普段あまり考えたことがなかったが、消火器って街のどんなところにおいてあるんだろう。
ふらふらと歩いていると見つかるものの、
意外なことに、消火器は街中にむきだしで置かれていないのである。それもそうか。台風で飛ばされたり倒れたりしたら危ないもんね。
最近見かけた消火器もみんな屋内にあった。ショッピングモールや駅なんかではたびたび見かけるのである。
いい感じの撮影スポットが見つからなかったので「いかにも消火器がありそうな場所」で写真を撮ってみることにした。
公園に設置されている倉庫の脇、とか。
箱入り消火器の脇とか。
消防署の前とか。
かわいい!街中にあってもかわいい。
そしてこれ、食べるとおいしいのだよ。どうだろう、これでみんなも街中の消火器がおいしそうに見えるようになったのではなかろうか。もしそうならうれしい限りだ。一緒に消火器を見てよだれをたらそう。
久しぶりに赤ウインナーを買ったら予想をはるかに超えておいしかった。今度居酒屋で見つけたら頼もうと思う。
消火器ウィンナー、見た目がとってもかわいいので、安全な素材で作れたら普段のお弁当に入れて持っていきたいくらいだ。ピックが商品化されたら買うのにな。
そして、本文中で何回も「まねしないでください」と言っておいてなんだが、こちらのURLにSTLモデルをアップロードしたのでよかったら使ってください。
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