ジンそのものを味わってみよう
左から
・NIKKA WILKINSON GIN(47%)……通称「ウィルキンソンジン」
・BEEFEATER GIN(40%)……通称「ビーフィーター」
・BOMBAY SAPPHIRE(47度)……通称「ボンベイ」「ボンベイサファイア」
・GILBEY'S GIN(37%以上38%未満)……通称「ギルビージン」
・GORDON'S LONDON DRY GIN(43%)……通称「ゴードン」
・TANQUERAY LONDON DRY GIN(47%以上48%未満)……通称「タンカレー」
※カッコ内のアルコール度数は瓶の成分表示のまま記載しています。
※BOMBAY SAPPHIREだけ小瓶なのは、当初できるだけ小さいボトルで揃えようとしたところボンベイ以外全く見つからなかったためです(仕方なく大きいボトルを担いできました)(重かった)。
※通称は筆者がそう呼んでいるだけのものなので、知らん人のあだ名くらいに思っててください。ウィルキンソンとギルビーだけ「ジン」まで付けて呼んでいるのは、似たボトルでウォッカがあるからです。
石川:ジンって中身は違うものなんですね。全部同じかと思ってました。
JUNERAY(筆者):ボタニカルといって、香り付けに使うハーブやスパイスが各社異なってます。
テイスティンググラスと氷を用意したので、各10mlくらいずつ入れて試飲してみてください!
岡田:氷を入れると何か変わるんですか?
JUNERAY:一般的に蒸留酒は、少し水を加えたほうが香りが立つので、違いがわかりやすくなると思います。
あとふつうストレートで飲むことはないので……
Satoru:これだけあっても違いがわかりますかねえ、まあ飲んでみましょうか。
岡田:思ってたほどアルコールの塊ではないですね。爽やかで、けっこう飲みやすい。
石川:香りがいいですよね。なんていうか、ふくよかな感じ?
Satoru:ウィルキンソンジン(1番左)は癖がないというか、スーッと入ってきますね。
JUNERAY:ウィルキンソンジンはこの中でいちばんニュートラルというか、尖った特徴がない代わりに安定感があると思います。
岡田:僕、この後保育園のお迎えに行かなきゃいけないんですよね……
Satoru:おお、じゃあ保育園のお迎えにぴったりの1本を探しましょう。
JUNERAY:そんな酒はないです
Satoru:私もこのあと仕事に戻りますけど、ちょっとアルコール入ってるくらいの方がよく喋れるようになったりしますよ。
岡田さんもラジオ収録の前にビール飲んできてますし。
岡田:ビール1杯くらい入れといた方が、よく口が回る気がするんですよね……
石川:それはちょっとわかります。
ビーフィーターは「華やか」、ギルビージンは「ケーキみたい」?
石川:ビーフィーター(左から2番目)は香りが特徴的ですよね。なんて言ったらいいんだろう。
JUNERAY:私はレモンっぽい香りが強いように思うんですよね。香りが全体的に明るくて、いわゆる「華やか」な感じ。
岡田:レモンって言われると急にレモンの香りがする。
Satoru:ボンベイサファイア(左から3番目)は香りがすごいですねえ、第一印象から強い!
石川:一番ブワーって香りが広がってくるのはボンベイですよね。
Satoru:香りだけで火がつきそうな感じがしますね。
JUNERAY:実際、ガンパウダージンっていう商品もあるんですよ。火薬にかけて濡らしても火がつく度数って意味で、57%以上ないといけないんですけど……。
石川:57%って、ほとんど消毒用のアルコールですよね。
岡田:40度のジンが優しく感じられてきました。
石川:ギルビージン(右から3番目)だけわかりやすく違う! なんていうか……甘い?
岡田:ほんとだ、ケーキみたいな匂いがする。
Satoru:ケーキみたいな匂い!?
石川:ふっくらして上品? な感じがします。これは砂糖が入ってるんですか?
JUNERAY:ドライジンでもわずかに砂糖を入れることがありますが、ギルビージンの場合は香りの甘さがわかりやすく強いのかも。
岡田:香りが甘いから味も甘いように錯覚してる気がする。以前飲んだイスラム圏の蒸留酒を思い出しました。
JUNERAY:オレンジピールっぽい香りを強く感じるんですけど、公式HPだとボタニカルの記載が一部だけなんですよね……。ラベルに香料の表記もあるし。
石川:この、全部に共通してる香りがジュニパーベリーの香りなんでしょうか?
JUNERAY:そうですね、この針葉樹みたいな爽やかな香りがジュニパーベリーです。
石川:そうだ、言われてみればこれは針葉樹の香りだ。
岡田:飲み比べてみるとぜんぜん違うな。ジンってこんなに銘柄ごとの差があるんですね。