ウエハースで挟んであるゼリー
これが好きであることは人に言ったことがない。二木の菓子に行くとだまって2袋買う。「おばあちゃん菓子」にカテゴライズされると思うが、ブルボンのような「おばあちゃんのお菓子」として認識されているものではない。
本物の、野生のおばあちゃん菓子だ。
この僕の偏愛を人に食べてもらおう。
林 「今回の名前は『ナイス』でした」
(注:パッケージの名前はいろいろあるが、どれも作っているのは丸一製菓という会社)
石川 「見たことある」
古賀 「色で味違うんですか」
林 「同じです」
古賀「同じか!」
林 「うすら甘くてぶよぶよしたものが好きなんですが、それに加えてウェハースで気が効いている。」
橋田 「いろんなのがはいってるお菓子の袋に入ってるよね」
林 「それはあたりです。最後にとっておくやつです。」
橋田 「(赤いのを食べているのを見て)それは苺の味がするんですか?」
林 「いや、砂糖の味です」
石川 「おじいちゃん・おばあちゃんの味」
古賀 「フルーツゼリーって書いてある、あ、これ二層になってるんですね。バニラっぽいにおいがする。(食べる)ぶよん…食感ありえないね。」
橋田 「私はオレンジにしよう」
林 「味一緒ですよ」
林 「おもしろいでしょ」
橋田 「白の部分はなに?」
古賀 「かるかんじゃない?」
林 「まんじゅうのかるかん?猫缶じゃなくて?」
古賀 「そこまで言わないです」
石川 「粉の砂糖がまざっている」
橋田 「じゃりじゃりする」
林 「じゃりじゃりとぶよぶよとふにゃふにゃがまざっている。」
古賀 「擬音がおいしそうじゃないんだ」
林 「それ全部おれが好きな食感だから」
橋田 「ほかにない」
石川 「糖分で同じカロリーをとるんだったらケーキを食べたい」
林 「クレームブリュレとかね。でも原風景だから、これは。そういう判断を超える」
橋田 「ゼリーは好きなんですが、ウェハースなくてもいいかも」
林 「なくてもいい。でも、ある」
古賀 「彩果の宝石とかめちゃうまいですよね」
林 「あれは味が濃すぎるからこれぐらいがいい」
ウェハースではさんだゼリー、ナイスは概ね好評だった(みんな遠慮がちだからはっきり言わないけどきっとそう)。
自分の家に人を呼んだような楽しさがあり、いっそう親密度が増したような気がする。
ツナピコ
続いてたまに食べたい個人お菓子はツナピコである。キャンディのように見せてツナのキューブが入っている。甘味じゃなくてだし味だ。
古賀 「ツナピコじゃん。でもまぐろセロって言ってるよ」
林 「ツナピコは石原水産という会社がオリジナルなんですが、そこのは見つけられず、似たものを買ってきました」
古賀 「マジシャンみたいな名前」
石川 「あ、うん、おいしい」
林 「金でも銀でも味はいっしょ」
古賀 「私はもう口のなかで味を再現しているから。
(食べる)
……あれ、違う、ちょっと違う、もっと甘くなかったっけ?でも後半の味は正しい。もうちょっと甘かったような……」
林 「こんなに色薄かったっけ」
石川 「サイズが開けたときに小さいと思ったんですが、これでいいですね」
林 「宇宙食だ」
古賀 「身体が大きくなったから小さく感じるんじゃないの。子供の頃に食べてて」
橋田 「そんなに大きくなったかな」
古賀 「包み紙にファミリーツナって書いてある」
林 「しかもファミスタみたいなフォントで書いてある」
石川 「ファミリーツナジアム」
橋田 「父が麻雀を徹夜でやってるときに食べてた」
古賀「うちは誕生日で友だちがくるとツナピコ出てた」
林「おれは火葬場で食べた」
古賀「誕生日だったのはこの色がめでたいからだったのかも」
古賀 「みんな(思い出で)泣いちゃうからこれはいいですね。」
林 「みんなツナピコの記憶が鮮明ですね」
古賀 「生と死ですね。(誕生日と火葬場)」
林 「これがツナピコ作っていた会社のもの。進化してました」
橋田「そんなしゃれたものを作るようになっちゃったんだ」
古賀「この濃い色の部分がツナピコってこと?(食べる)これツナピコじゃないですか!これが記憶のツナピコですよ!」
石川「ウェットな感じ」
古賀「めっちゃうまい」
石川「うまい。え、ぜんぜん違う。別次元ですね」
橋田「これ(が昔のツナピコ)じゃない?さっきと違うよね、めちゃめちゃおいしいじゃん」
古賀「チーズもおいしい」
橋田「これ友達の家に持っていける。」
古賀「お呼ばれしたときに」
藤原「ツナピコ部分が違う。ちょっとしたコンビーフぐらいおいしい」
林「ナイスで口直ししてくださいよ」
橋田 「いまがベストの口なので……」