特集 2024年11月28日

ピーマンをコップにして飲む

ピーマンコーヒー

中国の上海はカフェが密集している地域で、目を引くために変わった飲み物がたくさん登場しているらしい。

その中に『ピーマンラテ』という飲み物がある。中身をくり抜いたピーマンにカフェラテを注ぐのだ。ピーマンの風味が加わっておいしいらしい。

かぼちゃをくり抜いて器にしたシチューとか、スイカを器にしたフルーツポンチなどはイメージにあったが、ピーマンは考えたことがなかった。すごい。

ピーマンから飲むというのはどんな感じがするのだろう。オリジナルをいつか飲んでみたいのはもちろんだが、とりあえず家で試してみました。

1987年東京出身。会社員。ハンバーグやカレーやチキンライスなどが好物なので、舌が子供すぎやしないかと心配になるときがある。だがコーヒーはブラックでも飲める。動画インタビュー

前の記事:『〇〇とコーヒー』の店巡り


ピーマンコーヒー、ピーマンオレ

合いそうな飲み物を5種類やってみた。

まずはコーヒーとカフェオレを飲んでみよう。上海にあるのはピーマンラテだが、家でエスプレッソを作れないので今回はピーマンオレ。

コーヒーを淹れる
スプーンでピーマンをくり抜く

ピーマンの中は、下にいくほど複雑に入り組んでいる。飲み物と触れる面積が大きいな。 

準備ができた。ピーマンは立った
まずコーヒーを飲んでみよう
おおう…

野菜や果物で、外側はきれいなのに切ってみたら中が腐っていることあるよな。そんなことを思い出した。あまり食欲をそそる見た目ではない。 

飲んでみる(ぼやけた)

「苦味が2種類ある!」と思った。数直線だったコーヒーにもう1つ軸が生まれて平面になった。こんなにピーマンの風味が分かるんだ。

おもしろい。全然悪くない。むしろ好きかも。好きだ。おいしい。

コップとしてのピーマンも全然悪くない。ツヤツヤしていてきれいだし、口当たりも程よい厚さがあって飲みやすい。熱い飲み物を入れても問題なく持てる。 

温めた牛乳を加えてカフェオレにしてみる

こっちの方がさらに好きだ。カフェオレがまろやかなので、ピーマンの苦味が強調される。お互いうまく引き立て合えているんじゃないか。

この後、いつものマグカップでコーヒーやカフェオレを飲んだらちょっと物足りなく感じた。ピーマンの苦味と風味、とても良いスパイスになっていたのだ。

ただ、1つだけネガティブな感想として、口を付けたあたりの後味がずっとピーマンになる。コーヒーはサッといなくなるのにピーマンだけがずっといる。厄介なOBのようだ。好みが分かれるポイントかもしれない。

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ピーマンコーラ

次はコーラをやってみよう

キュウリやしそなど、たまに変わったフレーバーのコーラが発売されることがある。この裾野の広さを考えると、ピーマンなんて簡単に受け入れてくれそうだ。 

シュワシュワ言っている

口に付けた瞬間ピーマンの香りがして、その後にコーラの味、そしてまたピーマンの後味がした。

おいしい。フレーバーというほどじゃないが、ピーマンの香りがずっとある。コーヒーの時ほどの苦味は感じなかった。

この後、また普通にコーラを飲んでみたのだが、刺激の強さにびっくりした。こんなにトゲトゲした味だったのか。ピーマンが刺激を和らげていたのだ。

水にただ醤油を入れて沸かしたお湯は鋭くしょっぱいが、野菜を煮込んだお湯に醤油を入れた汁はまろやかでおいしい。例えるならそういうことなんだろうか。

苦味の印象が強いピーマンだが、そういう優しい面もあるのだ。 

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