特集 2024年10月19日

代々受け継がれるレシピを使って、愛媛の郷土料理「鯛そうめん」をつくる

愛媛には鯛(たい)そうめんという郷土料理があり、ハレの日に振る舞われる。愛媛出身の義母から伝わるレシピをもとに、鯛そうめんを作ってみた。

1992年三重生まれ、会社員。ゆるくまじめに過ごしています。ものすごく暇なときにへんな曲とへんなゲームを作ります。

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鯛そうめんが美味しすぎる

鯛そうめんは愛媛県の郷土料理で、お祝いの席などで振る舞われる。どういうものかは、見てもらった方がはやい。

これが鯛そうめんだ。

大皿に乗った鯛の煮付け、くるくると巻かれたそうめん、色とりどりの薬味。これが鯛そうめんだ。これを鯛の煮汁を用いたつゆにつけて頂く。鯛の甘味とうま味がそうめんに絡んで、とてもおいしい。

千葉にある妻の実家を訪ねると鯛そうめんが出てきて、「もてなされているなぁ」と感じる。実はお義母さんは愛媛県鬼北町出身で、現在は関東で愛媛南予の食の普及活動をしているのだ。

この鯛そうめんのレシピを教えてもらった。友人を呼んでみんなに振る舞おうではないか。

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鯛そうめんができるまで ~いきなり最大の難関~

東京で鯛そうめんを作るにあたり最大の難関は、鯛を手に入れることである。(鯛そうめんのレシピは記事の最後に載せるので、レシピを見たい方は最後まで飛ばしてください。)

お義母さんは独自のルートで愛媛から直接鯛を仕入れているらしいが、確実で手っ取り早いのは、御徒町駅前の吉池だ。

ユニクロと魚屋のビル、吉池。
達筆すぎて読めないけど、手前は愛媛県産の真鯛のようだ。君に決めた!
お店の人に頼んでウロコと内蔵を取り除いてもらおう。家でやる作業が大幅に減る。 (撮影OKしていただきました。)

このとき、鯛のしっぽは切らずに残してもらおう。しっぽが無いとビジュアルが弱くなるので。 

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薬味を作る

鯛を自宅に持ち帰ってきた。ここからは秘伝のレシピをもとに作っていこう。時間はかかるが、難しい作業はほぼない。まずは薬味から。

卵に塩と片栗粉を入れ、ざるで漉(こ)して
フライパンで両面を薄く焼いて
細かく刻む。錦糸卵の完成だ。
半日水に浸けた干し椎茸を、調味料と共に小鍋で煮る。
これだけでもうおいしそう。
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 鯛を煮る

大きくて深いフライパンを使って鯛を煮る。少々はみ出ても大丈夫。

アルミホイルをうまく使って、はみ出た分をカバーする。

酒、みりん、砂糖、しょうゆ、昆布を合わせた煮汁をすくって、鯛にかけてあげる。煮汁がまんべんなくかかるように、20分ぐらい面倒をみる必要がある。ちょっと大変。

煮汁をざるで漉して、お湯で薄める。これがそうめんのつゆになる。
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盛り付ける

そうめん・鯛・薬味を盛り付ければ完成だ。

そうめんは一口分をくるくるっと巻く。
それを並べていく。地味な作業だが、みんなが食べやすいように。それがおもてなしなのであろう。
完成~!

実際に作ってみるとなかなか手間がかかるのを、身に染みて感じた。妻の実家で鯛そうめんが出てきたときに、もっともっと感謝しようと思った。

ここまでの工程を妻がわかりやすいイラストにしてくれた。愛媛南予に伝わる鯛そうめんのレシピはこれだ。

高画質版はこちら。

もちろん、家庭の数だけレシピがあるので、あくまでも妻の実家版ということで参考にしてください。 

⏩ みんなで食べてみよう

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