ハンバーグさん到着
ちょうどサラダを食べ終えたころ、ソースとスープと塩(塩?)に続いて僕のハンバーグが運ばれてきた。
紙エプロンを広げてお待ちください、と言って店員さんがレアなハンバーグを開いて目の前で鉄板に広げてくれる。
香ばしい音と香りを引き連れ、油を活き活きと散らせながら目の前に運び込まれたがんこハンバーグは、どれだけ言葉を尽くしても伝えきれない良さを放っていた。
ご飯が茶碗
ハンバーグにはご飯かパンを選べるのだが、ご飯を選んだ僕の前には茶碗に盛られたつやっつやのご飯が運ばれてきた。
ハンバーグ屋さんのご飯ってだいたいお皿で提供されてこないだろうか。
あれはあれで雰囲気があって好きなのだけれど、ご飯たるもの、やはりお茶碗に盛られてこそ、その本領を発揮するものと僕は思っている。
そういえば肉が焼かれている厨房の横に、大きな米炊き用の釜があった。
ブロンコビリーは本気なのだ。
ハンバーグに対してはもちろんのこと、お米に対しても本気なのである。本気でなくてどうして米を釜で炊くことができようか。しかも魚沼産コシヒカリだぞ。
その本気、しかと受け止めさせていただきます。
ブロンコビリーくんの顔には塩が盛られていた。まずはこれで食べてみてください、とのこと。
ハンバーグに塩?と思ったが、まずは勧められるままに塩で行ってみた。
塩で食べるハンバーグとご飯の最強コンビネーション
ブロンコビリーのハンバーグ、塩で食べると肉のうま味がなんの躊躇もなく舌から脳につきぬけた。
あ、いま脳が美味いと言っているな、と、まるで他人のそれを見ているかのようである。この瞬間、もしかしたら僕は幽体離脱していたのかもしれない。
そして茶碗のご飯が大迫力で合う。
考えても見てほしい、美味い肉に塩である、美味いご飯に合わないわけがないだろう。
ちなみにこの塩、マルドンの塩というイギリスの塩で、サクサクした食感のとくべつ美味い塩なのだとか。なるほどな~。
この肉と塩のうま味を受け止めるための、茶碗に盛られたご飯だったのだ。
これはナイフとフォークで上品に食べるのではなく、ご飯といっしょに箸で口に放り込んでこそなのだろう。
なんつって言いながら、オプションで注文した大根おろしも、これまた抜群にハンバーグとご飯との相性がよかったのだけれど。
ジェラートで思い出に浸る
楽しい時間は早く過ぎていくものである。美味しいハンバーグと美味しいご飯とはものの数分でなくなってしまった。なくなってしまったというか、食べ終えてしまった。ああ。
それでもまだドリンクバーとジェラートが夢の続きを見させてくれた。
最高でした
前日にマラソン大会に出ていたこともあって、この日は食欲がすごかったのだ。実はブロンコビリーに来る前に、たまごかけご飯を2合くらい食べてきたほどである。
それでもなお、ハンバーグと塩、そしてご飯の美味しさに、ランチハンバーグの最大量250gではもの足りない気持ちになったほどだ。
ブロンコビリーのハンバーグがご飯に合うのは、美味い塩と美味いご飯を盛った茶碗によるところが大きい。それが確かめられただけで満足である。
今年もいい一年だったな、と年末みたいな気持ちになって、帰りも自転車で帰ったのでした。