雑な原作付きゲームが好きです
どこまで原作を理解しているのか分からない雑なゲーム、やっぱり好きです。
PS5あたりになるとゲーム製作費も莫大にかかってくるので、雑なゲームは作りづらいのでしょう。そういう意味でもファミコンってテキトーなタレントゲームや映画原作ゲームを作るのにちょうどいいプラットフォームだったんでしょうね。
『半沢直樹』はもちろん、羽生くんのスケートゲームとか、藤井くんの将棋ゲームとか、バンバン出ていたと思いますよ。
第1シリーズに続き、第2シリーズもメチャクチャ面白く、盛り上がった『半沢直樹』。もはや国民的人気ドラマといっていい存在です。
しかし残念なのは、横展開の少なさ。これだけ人気があれば、昭和の時代だったら「半沢直樹ボードゲーム」とか「半沢直樹ふりかけ」「半沢直樹カレー」とか色々出ていてもおかしくないのに!?
特に雑なタレントゲーム、映画原作ゲームなどがバンバン出ていたファミコンだったら、確実にゲーム化されていたことでしょう。
……ということで、『半沢直樹』がファミコン時代にゲーム化されていたらどんな感じのものになっていたのか妄想してみました。
「2人プレイ」にすると、半沢の同期・渡真利が操作できたりするのか? それとも単に色違いの半沢が出てくるだけなのか? はたまた半沢の妻・花ちゃん(上戸彩)が使えるというのもいいな……。
こんなことを考えるのも、妄想ファミコンゲーム化の楽しみです。
……たぶんこの上司、裏技的にぶん殴ることができるな。
さて、肝心のゲーム本編ですが、心理戦とか金融ゲームとか、そういうのはファミコンユーザーにはちとハードルが高いので……。
不朽の名作漫画『タッチ』も、ファミコン版ではボールを投げてガイコツや戦車といった敵を倒すという意味が分からないゲームになってたし……。
『半沢直樹』は、第1シリーズで宇梶剛士演じる悪徳社長相手にバトルしてたので、『タッチ』よりは全然マシなゲーム化といえるでしょう!?
一応、原作にあった要素をゲームにも取り入れたつもりなんだろうけど、そういうことじゃないよ! ……ということ、よくあります。
たとえば原作『忍者ハットリくん』だと、ハットリくんの飼い犬・獅子丸がチクワ好きという設定があるんですが、ファミコン版『忍者ハットリくん』では、ハットリくんに向かって親父がチクワと鉄アレイをバンバン投げてくるという「違う、チクワが好きなのはハットリくんじゃない! 獅子丸! あとその鉄アレイは何よ!?」と叫びたくなる要素がありました。
こういう、メインのステージとは違ったゲーム性を持ったステージが入ってるとお得な感じがしました。『ポートピア連続殺人事件』の3D迷路ステージとか……。いや、アレは面倒くさいだけだったな。
やっぱり『半沢直樹』をゲーム化するなら土下座は必須の要素ですよね。
他のゲーム性はまったく記憶に残ってないけど、とりあえず敵の身体がバラバラになって吹っ飛ぶ演出だけは気合いが入っていたファミコン版『北斗の拳』みたいなもんです。
土下座といえば、このシーンも再現して欲しい。
おそらくボーナスステージ的な存在で、一生懸命ボタンを連打すると上司をはねのけ、連打が遅いと土下座させられちゃう……みたいなステージなのでしょう。
どこまで原作を理解しているのか分からない雑なゲーム、やっぱり好きです。
PS5あたりになるとゲーム製作費も莫大にかかってくるので、雑なゲームは作りづらいのでしょう。そういう意味でもファミコンってテキトーなタレントゲームや映画原作ゲームを作るのにちょうどいいプラットフォームだったんでしょうね。
『半沢直樹』はもちろん、羽生くんのスケートゲームとか、藤井くんの将棋ゲームとか、バンバン出ていたと思いますよ。
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