第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は3日に復路が行われた。往路優勝を果たし、2年連続8度目の総合優勝を狙う青学大は、6区山下りで野村昭夢(4年)が驚異の走りを見せ、区間新記録をマークした。
◆青学大、大会新記録で連覇達成 最近11年で8度の優勝……「原メソッド」が効果発揮
■シューズに激励メッセージ
復路スタートの6区で首位の青学大・野村昭夢が飛び出した。まさに転がり落ちるように山を下り、2位・中大との差をグングン広げる快走。運営管理車に乗る原晋監督からの「大記録だよ、そうそう56分台だよ、56分台」という声を受けてフィニッシュした。
史上初の56分台となる56分47秒。20年大会で舘澤享次(当時東海大)がマークした57分17秒の歴代最高タイムを上回った。
レース後、日本テレビ系のインタビューに応じた野村は「1年間、56分台を目標に練習取り組んできたので良かったです」とコメント。そして着用したシューズを掲げると、そこにはチームメイトが書き込んだ「山下りの主役」「4年間をぶつけろ!」という激励メッセージが残されていた。
野村は「きつくなった時に下を見て、これ(シューズ)を見て頑張りました。本当にきつかったんですけど、沿道の方が56分台いけるよと教えてくれて、最後まで走り切ることができました」と語った。
山登りの5区で若林宏樹(4年)が首位に立ち、山下りの6区で野村が突き放す。青学大の山区間は今回も盤石だった。
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