ロッテは10日、佐々木朗希投手のポスティングシステムによる移籍交渉の申請がMLB側から受理されたことを発表した。これにより、佐々木は10日(日本時間10日22時)からメジャー全30球団との交渉が解禁される。
そんななか、MLB公式サイトはパドレスのマイク・シルト監督のインタビューを掲載。シルト監督は「我々は間違いなく(佐々木争奪戦の)有力候補に名を連ねるだろうし、最終的にササキはパドレスに入団するだろう」と、23歳右腕の獲得に自信を語った。
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■佐々木の獲得に「全力で取り組む」
シルト監督は9日(同10日)、米放送局『MLBネットワークラジオ』に出演。佐々木の獲得について言及した。
獲得の可能性について聞かれたシルト監督は、「ダルビッシュとユウキは日本から来た。韓国の選手(キム・ハソン)もいた。我々は多文化チームなので受け入れにはオープンだ」と、パドレスに所属するダルビッシュ有投手と松井裕樹投手らを例に挙げ、アジア市場とのつながりを強調。
そして、AJ・プレラーGMの姿勢についても取り上げ、「なんと、AJは日本語を話せる。彼らは数年前にオオタニを獲得するために日本語を習得しようと努力したんだ」と日本人選手の受け入れのために尽力していることを明かした。さらに、「我々は日本でリスペクトされているノモ(野茂英雄氏)も組織に迎えいれていた」と日本のレジェンド選手の受け入れ実績についても触れ、他球団よりも日本との縁が深いことを打ち出した。
シルト監督は「(パドレスは)ササキ獲得を実現させるための多くの道がある。我々はそれを実現するために全力で取り組むつもりだし、非常に楽観的だ」と佐々木の獲得に全力で乗り出す考えと、自信を口にしている。
日本との強いつながりという面で、パドレスは確かに他球団よりも優位な立場にいる。しかし、大谷翔平投手と山本由伸投手を擁し、今季のワールドシリーズを制覇したドジャースもあなどれない。デーブ・ロバーツ監督も日本の沖縄出身で、野茂氏や黒田博樹氏も在籍していたことから、日本との関係性では五分五分と言える。
佐々木の交渉期間は、10日(同10日22時)から来年1月24日(同24日22時)までの45日間。23歳の佐々木は、「25歳ルール」により契約金や年棒額に制限のあるマイナー契約を結ぶことになる。
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