GWに振り返る、2015年上半期のアーカイブ特集。人気記事を中心に出来事を振り返るシリーズ。今回は、東京のサラリーマンの様子を印象的に伝える動画を紹介。世界から悲哀の言葉が集まったようですが…果たして、良く生きる/働き方とはどういうことなのでしょうか。
***
YouTubeに投稿された、ある男の生活が人気だ。動画のタイトルは『A week in the life of a Tokyo salary man』。東京で働くことになった外国人男性が、自分の1週間をダイジェストで公開している。
いきなり動画は月曜日の夜、終電に遅れそうな男性が駅に向けダッシュしてる場面から始まる。なんとか間に合い家に帰ると、ご飯を食べ筋トレして就寝。終電ダッシュを除けばよくある光景だ。
しかし翌日から生活に悲愴感が漂い始める。1日の勤務時間は13時間、朝早く家を出て夜遅く帰り、食事を作る気力もないのかグラノーラで済ませる場面が増えた。
わずか数日なのに早くもやつれたように見える。それでも木曜日には残り少ない体力と気力を振り絞り、筋トレと会社に持って行く弁当作りを再開する。ろうそくが燃え尽きる前を見せられているような不安。
金曜日の15時間労働を終えた男性。よかった、これで彼も一休みできると安堵したのも束の間、起床した彼は土曜出勤に出かけ終わったのは10時間後。
世界一働き者と言われる日本のサラリーマン。その一部を公開した動画には「仕事が人生のすべてなんて堪えられない」「コカインでもやってるんじゃないかってテンションだな」「問題ない。私たち日本人は生まれながらの働き者だ。ようこそ日本へ」「それは皮肉かい?」など、世界から驚きのコメントが多数寄せられている。
男性は「常にポジティブでいよう。生活の中のチャレンジは自分を強くしてくれる。私は今も日々、成長しているよ」と語る。だが動画を見たユーザーの反応は「日本は年間3万人が自殺し、うち8000人が仕事関連の理由と言われている。成長だって?」と冷ややかだ。
ちなみに男性の1日13時間労働だが、あくまで繁忙期の3ヶ月間に限ったものであり、これがずっと続くわけではない。それが唯一の救いか。
《編集部》
-
-
page top