Photo: Ethan Miller / Getty Images

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ル・ポワン(フランス)

ル・ポワン(フランス)

Text by Guillaume Grallet

マイクロソフトのサティア・ナデラCEOが、仏誌「ル・ポワン」の取材に応じ、活況を呈するAIについて語った。

2022年11月に発表されたOpenAI のChatGPTは、公開後わずか5日で100万人のユーザーを獲得した。これに先立つ2019年、グーグル、メタ、アマゾンといった大手テックがOpenAIを過小評価していたころ、ナデラは同社に10億ドルという多額の投資をしていた。

危機に陥ったマイクロソフトを、時価総額で世界3位にまで成長させたインド出身のエンジニアは、どんな未来を予見していたのだろうか。

誰でも「AI教師」がいる時代に


──AIの台頭は、今日の社会にどのような変化をもたらしているのでしょうか?

私たちは、コンピュータの計算能力が6ヵ月ごとに倍増する世界に生きています。この新たな法則が、「ムーアの法則」(半導体の性能は18ヵ月ごとに倍増するという経験則)に取って代わったのです。

将来的には、生成AIに新たな指標が生まれるかもしれません。たとえば、1ドルもしくは1ワットあたりのトークン(AIがテキストを処理するときの基本単位)というかたちで、その効率性が測定されるようになる可能性があります。

AIの効率性が向上すれば、若い世代が野心的なプロジェクトに取り組めるようになります。

──来たるAI社会に備えるために、子供たちに何を教えるべきなのでしょうか?
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