Photo:Charley Gallay/Getty Images

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ロサンゼルス・タイムズ(米国)ほか

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Text by COURRiER Japon

ネットフリックスの大ヒット作『イカゲーム』は、同社にしてみれば「とてもコスパのいい買い物」だった。 韓国国内ではまったく買い手がつかなかった同作の脚本に、ネットフリックスは賭けたのだという。

全9話完結で1話あたりの制作費は約240万ドル。米紙「ロサンゼルス・タイムズ」によれば、別のヒット作『ストレンジャー・シングス』の全制作費の約4分の1だったという。それでいて同作は6つのエミー賞を受賞し、公開初日から28日間で16億5000万時間も視聴され、ネットフリックス史上最高記録を樹立。これにより同社の企業価値は推定9億ドルまで急上昇した。

ところが、作家兼監督のファン・ドンヒョクの生活は、多少上向いたものの「大きな変化はない」。

なぜなら、同作の「知的財産権をネットフリックスに譲渡する」契約を交わしたからだ。この契約上、最初の放送後に作品が再放送される際に作家や監督、俳優らが受け取れる「ロイヤルティの支払いもない」という。

ネットフリックスはこの“韓国でのお得なお買い物体験”以来、韓国ドラマの最大の購入者のひとつになった。そして『イカゲーム』は、「費用対効果の高いコンテンツ」の代名詞になったと、同紙は書く。
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