「つき合った男性からよく、普通の女性よりも強いと言われました。自分を持っているって」ジョン・レノンとメイ・パン Photo by Art Zelin/Getty Images

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ガーディアン(英国)

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Text by Jim Farber

ジョン・レノン、オノ・ヨーコ、アシスタントから彼の愛人になったメイ・パン。3人の関係を取り上げた新作ドキュメンタリー映画が公開された。パンは誤解を解くべく、真実を明かしている。

失われた週末とは何を意味するのか


ジョン・レノンにとっての1970年代半ばは、本人の言葉を借りれば「失われた週末」だった。アルコール中毒の作家を描いた1945年の名作映画『失われた週末』にちなんでそう呼んだようだ。「週末」とはいえ、実際は18ヵ月間に及ぶ。

オノ・ヨーコと別居していた時期でもあり、放埓(ほうらつ)な日々を深く悔いていた。しかし、その時期にレノンと同棲していた愛人メイ・パン(当時22歳)によれば、事実は異なるという。

「ジョンは友だちとよく会っていて、とても楽しそうでした」とパンは振り返る。「それに、私はジョンの10歳下でしたから、若いカップルらしい日々を送っていました」

レノンがそのころを「失われた週末」と称したのは、ロサンゼルスで起こした騒動を巡ってマスコミに追いかけ回されることにうんざりしていたからだ、とパンは言い張る。レノンは1974年に2度、ロサンゼルスのクラブで酩酊して悪態をついた末に追い出されていた。
残り: 5412文字 / 全文 : 5924文字
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