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北米にあるトヨタのディーラー Photo: Artur Widak / NurPhoto / Getty Images

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ブルームバーグ・ビジネスウィーク(米国)

ブルームバーグ・ビジネスウィーク(米国)

Text by Bruce Einhorn and Nao Sano

世界各地で電気自動車(EV)の新車販売が急速に増えている。その一方で、日本のメーカーはEVの開発・販売に遅れを取り、そのシェアを失いつつあると米誌「ブルームバーグ・ビジネスウィーク」が報じている。

急速に地位を失うトヨタ


2022年11月の米ナスカーカップのカーレースの会場では、米環境団体パブリック・シチズンが横断幕を掲げた飛行機を飛ばした。そこには次のように書かれていた。

「エキサイティングなのがお好き? ならばEVに乗ろう。つまらないのがいい? ならばトヨタに乗ろう」

パブリック・シチズンは、それ以前にも、トヨタ自動車にEV展開の遅れを批判する公開書簡を送っていた。最高経営責任者(CEO)の豊田章男に対して、こう書いている。

「どの自動車メーカーもバッテリー式EVの急激なニーズ増に対応できずにいます。でもトヨタはそれに応えようとすらしていません。トヨタは速やかにEVに移行できるはずです。そうしなければ衰退するリスクもあります」

パブリック・シチズンがこのような動きをするのは、環境保護という目標のためだ。しかし同時にこのメッセージはEVへのシフトに遅れを取る、トヨタ自動車などの日本の自動車メーカーに対する広い懸念と一致する。

ブルームバーグ・インテリジェンスによると、販売台数で世界トップのEVメーカーはテスラ・モーターズだ。中国のBYDとドイツのフォルクスワーゲンAGがそれに続く。日本の自動車メーカーはトップ20にも入らない。
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