【徹底比較】「エネループ」 と 「アマループ」 どちらが得? 安さを取るか、性能を取るか

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今や現代は情報社会。身の周りの家電は高度に進化し、スマホやらPC、テレビ、ゲーム機など様々な家電に囲まれ、居間や自室が「家電ジャングル」になってしまっている人も少なくないだろう。

筆者の家も各所に家電が置かれ、家の大部分は家電に制圧されてしまっている。最近では自動ロボット掃除機も購入してしまったように常に何かしらの家電が増えていっている状況だ。

そうなると問題なのは電源だ。ほとんどは家のコンセントにつながっているので問題なかったりするが、それでも電源をコンセントから取らないものが多数存在する。例えばテレビのリモコンやワイヤレスマウスなどだ。

特にリモコンなどはわざわざ内蔵バッテリーを搭載するほどのものでもないので、未だに電池に依存していることが多いはず。家電が増えればリモコンが増える。

電池といえば今は「乾電池」よりも、維持費が安くすぐに充電できる「充電池」を使用しているユーザーがおそらく多いと思うのだが、ユーザーは「充電池」を購入するときに一体何を基準に選んでいるだろうか。

今まで筆者は信頼性と性能面から「エネループ」を選んでいたのだが、今回初めてAmazonから販売されている「Amazonベーシック 充電式ニッケル水素電池」、通称「アマループ」を購入してみた。まずはそのレビューと、実際にどちらがお得なのかを検証してみたので、充電池を買う前に参考にしてみてほしい。

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まずは今回購入した「アマループ」を紹介!

今回、筆者が購入したのは「アマループ」の単3電池型のものだ。当然だがサイズは「エネループ」の単3タイプと同じで、充電池容量もほぼ変わらないため、外見上の違いはパッケージの違いくらいしかない。

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ただ、「エネループ」の場合は包装が多少高級感があるのに、「アマループ」の場合は「Amazonフラストレーションフリーパッケージ (FFP)」という安っぽい包装方式で送られてくるようだ。

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安っぽいと言っても中身はしっかり固定されてくるので、運送中の破損などはなく安心して使える。

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単3型「エネループ」と「アマループ」を並べてみたが、やはり外見上の違いはない。ちなみに「エネループ」は昔、三洋電機で販売されていたが、今はパナソニックに子会社化されたので、「エネループ」のロゴが「Panasonic」に置き換えられている。個人的には「eneloop」の方が好きだったんだが…。

amaloop-vs-eneloop_3「eneloop」ロゴが入っているタイプとそうでないタイプ

購入するときに初めて知ったことなのだが、「アマループ」シリーズには専用の充電器は存在しない。Amazonの「富士通 ニッケル水素充電器(単3・単4形両用) FC344F-JP(FX)」や「ニッケル水素充電器 単3・単4形両用型 FC346-JP(FX)AM」の使用が推奨されているが、筆者は初めてエネループを購入したときに付属してきた充電器を使用してみた。

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結果は問題なく充電することができた。

余談だが、この「アマループ」は旧世代「エネループ」とほぼ同じ性能と言ってもいいかもしれない。というのは、「アマループ」を製造しているのは、おそらくFDKトワイセルという会社。旧世代「エネループ」を製造していた三洋電機の一部部門がパナソニックの子会社化と同時に同社に売却され、その後、「アマループ」と同じ型番「HR-4UTG」の製品を製造しているからだ。

つまり充電器に関しては、旧世代エネループ用の充電器で十分であると思われるので、筆者の持っている充電器やエネループに対応した充電器であれば、割とどれでも充電はできると思う。不安であれば推奨充電器や、レビューで動作確認が取れている「BQ-CC11」「BQ-CC23」などの充電器を使用すると良いと思われる。

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スペックはやはり「エネループ」の方が上、価格を取るか性能を取るか

スペックを比較しよう。以下が「アマループ」と「エネループ」の比較表だ。

単3充電池
  アマループ エネループ
(スタンダートモデル)
種類 ニッケル・水素充電池 ニッケル・水素充電池
容量 最小1,900mAh 最小1,900mAh
繰り返し充電 約1,000回 約2,100回
特徴 1年後の電池残量は80%、3年後は70% 1年後の電池残量は90%、10年後は70%
重さ 27g 27g
価格
(Amazonで2016年6月21日時点)
898円 / 4本
1,554円 / 8本
1,450円 / 4本
1,669円 / 8本

 

単4充電池
  アマループ エネループ
(スタンダートモデル)
種類 ニッケル・水素充電池 ニッケル・水素充電池
容量 最小750mAh 最小750mAh
繰り返し充電 約1,000回 約2,100回
特徴 1年後の電池残量は80%、3年後は70% 1年後の電池残量は90%、10年後は70%
重さ 9g 14g
価格
(Amazonで2016年6月21日時点)
798円 / 4本
1,380円 / 8本
801円 / 4本
1,463円 / 8本

表を見て頂けたら分かると思うのだが、バッテリーの容量はどちらも変わらない。そのためどちらの充電池を使ったとしても使える時間は同じになる。

ただし、両者の最大の違いは充電できる回数の上限だ。「アマループ」は最大1,000回程度だが、「エネループ」は約2,100回と倍近い。

そして、充電後の自然放電も「エネループ」の方が優秀で、単3電池型に至っては充電完了から1年後で90%、10年後でも約70%程度保持することができるなど、性能だけであれば「エネループ」の一択といったところだろう。

「アマループ」は品質では「エネループ」に勝つことができないが、それでも充電後の自然放電がある程度抑えられており、かなりの長期間電気を貯めておくことができる。ちなみにどちらの製品もメイド・イン・ジャパンなので、安心して使えるはずだ。

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価格面では「アマループ」がお得

上記で触れたとおり、純粋なパフォーマンス面では「エネループ」に軍配があがる。それでもコストパフォーマンスという意味では「アマループ」も決して悪くはない。

値段でどちらを購入するかを決めるならはほぼ「アマループ」一択

単純に価格だけで比較してみよう。まずは単3電池型、「アマループ」が1,554円/8本と「エネループ」が1,669円/8本と、前者の方が100円以上安い。また単4電池も同じように比較すると、80円以上は安くなる。

amaloop3

よくよく考えてみてほしいのだが、あなたは同じ充電池を年に何度充電するだろうか。もし仮に1日に1回充電したとしても、年に365回。アマループの充電は1,000回が限度なので実質3年弱持つ計算になる。

実際はそんなに早く充電池のバッテリーを空にするのは難しいので、実際の寿命はこの何倍も先になるだろう。もしこれを聞いてどちらの充電池を買うべきか悩んだなら、1,000回の上限に達するのはいつになるのか具体的に計算してみてほしい。

日常充電池を使う機会がある筆者でさえも、1,000回も使い切るのはかなり難しいだろう。

ただし単4型の4本セットを購入する場合は「エネループ」を買うべし

ただ一つ気をつけてほしいのだが、単4型充電池を4本セットで購入する場合のみ、「エネループ」を購入してほしい。

価格表を見てもらえれば分かるのだが、単4型4本セットに限り、「アマループ」と「エネループ」のどちらも値段がたいして変わらないのだ。

数円の違いであれば性能的に高い方を買っておくに越したことはない。迷わず「エネループ」を購入しよう(2016年6月21日時点での価格の場合)。

デザイン的に優れているのは「エネループ」か

性能やコストパフォーマンスについては以上の通りで、確実に性能差はあるかもしれないが、正直そこまで意識するレベルでもないように思う。そうであれば値段が安い「アマループ」を購入するべきだと思うのだが、デザインを気にする人はちょっと待ってほしい。

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デザインに関しては人それぞれ、好き嫌いがあるものだ。普通のテレビリモコンのようにリモコン内に格納し、完全に見えない場合はデザインなんて全く関係ないが、もし外から充電池が見えるような場所に入れる場合は充電池のデザインもこだわった方がいいかもしれない。

もしデザインで充電池を選ぶならば、エネループのカラフル版が販売されているのでこちらがお勧めだ。8色の中から好きなカラーが選べるはずなので、その日の気分や電池を入れるものによって電池を選んでみてもいいかもしれない。

以上が「アマループ」と「エネループ」の比較だ。

価格で選ぶなら「アマループ」、品質で選ぶなら「エネループ」でおそらく問題はないと思う。ただし、特別「エネループ」にこだわりがなければ、個人的には「アマループ」をお勧めしたい。

筆者も初めて「アマループ」を使ってみているが、容量は「エネループ」と一緒で、充電も問題なく可能。コスパの良さから、筆者が次回充電池を買うとしても、再び「アマループ」を手に取るだろう。

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「アマループ」の良い点は「エネループ」ユーザーでも併用して使えるという点だ。「エネループ」用の充電器さえあれば充電できるので、安く充電池を手に入れたい人は一度「アマループ」をお試しあれ。

また、最近ではAppleのワイヤレスマウス「Magic Mouse 2」のように電池式からバッテリー式に移行する製品も多く、充電池を使う機会が少なくなるかもしれない。それでも「電池」というものは、いざという時に使える頼もしいやつで、今すぐ使わなくても家に備えておくことが大事なものだ。

これらの充電池は一度充電してしまえば、数年先まで電池容量が持つので家に予備の電池がない人は、数本は持っておいたほうがいいだろう。

レビュー
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