MADが「適度な黙認」を目指せる状態というのをふわふわと考えたり
2007/09/07■花見川@ニコニコ部「アイマスMADがまた1つ、壁を越えてきた」
http://nicovideo.g.hatena.ne.jp/ch1248/20070908/1189213970
ここしばらくは、わかむらPのパーフェクトスターが1つの頂点で、
これに近いクオリティないしは超えるような作品群が出てきたら
アイマスMADはまた1つ壁を乗り越えることになるだろうな。
と考えていたものの、とうとうその波が来たようで。
花見川@ニコニコ部さんより。
アイマスMADが新たなステージに入った というお話が紹介されています。
もともと彼ら=アイマスプロデューサさんたちは神業の宝庫だったワケですが、
その切れ味がどんどん異次元の域に入っているようです。
実際に上記のリンクからご覧になってみることをオススメします。
私はお恥ずかしながら、アイマス素材を使ってゲーム内では実現できない
プロデュースをネットに披露する 「アイマスP」というジャンル が持つ
可能性がここまで強烈だということに気が付いたのは凄く最近で、
それからというもの、かなりの数のアイマスP動画を見るようになりました。
発端としては、こちらのまとめ動画を見つけたあたり。
■週刊アイドルマスターランキング 6月第4週特別編
週刊ランキングを作ってくださる方がいてそれがクオリティ高いという
だけでも、このジャンルの裾野の広さを思い知らされるのですが、
その中でも特にひとクセもふたクセもある作品が目白押しで紹介されていて、
そのクオリティにはただただ驚かされるばかりです。
■シリアルエクスペリメンツ雪歩 アイドルマスター
http://www.nicovideo.jp/watch/sm515967
■偶像刑事マコト
http://www.nicovideo.jp/watch/sm513591
■アイドルマスター ドンキホーテ-ミラクルショッピング 雪歩/律子(スク水)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm520767
(サムネイル付きで引用すると重くなるためURLのみで失礼します)
とか、とか、、、。本当によくもこれだけアイデアとテクニックが
詰め込めるものだとため息がでてきます。
これと似た現象というのは、アニメオープニングMAD というテンプレートで
見たことがあります。最初は別々のアニメの絵と音をうまく切り貼りして
見せていたものが、だんだんヒートアップして、「どう考えても1フレーム
ずつ丁寧に画像処理・切抜きを繰り返さないかぎり不可能」というような
想像を絶するMADが次々と生まれていきました。
最近ちょっと考えているのは、MADの「適度な黙認」の条件 には
どんなものがあるか、という視点です。まだ思いつきで考えているレベルですが、
権利者が「削除したい」という要件にはどんなものがあるか、というと、
こんなものが考えられます。
1、デッドコピーの価値を有するもの
1ー1、まるまるデッドコピー
映像作品として完全にデッドコピーであるもの
アニメのTV放送やDVDをそのままリッピングしてアップしたものはコレで、
いわずと知れた真っ黒モノです。見つかり次第削除ルートに入ります。
1ー2、音声だけデッドコピー
音声だけ切り取ったとき、CDリッピングと遜色ない素材が取れてしまうもの。
初期のアイマスMADにもよく見られたのはこのパターンです。
これも同じく「デッドコピーの価値」を有することになります。
花見川@ニコニコ部さんの記事のコメント欄でも言及されていますが、
音楽をショートVer.に留めておくといった対策は権利者の怒りを和らげるのに
有効でしょう。また、私はForza2のMADに関わっていることもあるのですが、
たとえばクルマの排気音やブレーキ音などをふんだんに重ねこんだ音声は、
デッドコピーの価値を完全に失います。これもまた配慮のやり方の1つです。
2、作品としての価値が高いため、原作の価値と競合するもの
こちらはちょっと見落としがちですが、MADが面白すぎるので、
そちらばっかり見て、原作は見なくていいや、という状態になってしまうことが
権利者のリスクとして存在します。結果的にではありますが、
自分の商品の売れ行きが減じられてしまうことになれば、
それは黙認できない対象となり得るワケです。
これは1のように明確な現象として確認できているワケではありませんが、
いくつかの企業がMADの存在それそのものを「撲滅」といえる状態まで徹底的に
排除している裏には、「露出の頻度」 を調整できないことへの不安が見え隠れします。
ジャニーズが顔写真を絶対に使わせないのは、コンテンツへの「飢餓感」そのものが
売り上げを左右するという原則を重視しているからですが、それはアニメなどにも
同様のことが言えるのかもしれません。
その点、アイマスは少なくともゲーム会社とは非常に珍しい構造で良好な関係に
あるようです。2の飢餓感をアイマスMADで満たされてしまうという意味では
実はアイマスMAD自体もゲームの売り上げ減の要因とされ兼ねないのですが、
その一方で、アイマスは ダウンロードコンテンツの売り上げ が飛びぬけています。
すなわち、アイマスMADの新作に使うネタとして、衣装やアイテムを売り上げるのですが、
アイマスMADというジャンルが流行ったが故に、神業プロデューサたちは
多少高くてもこうした 衣装やアイテムをガンガン購入してくれる ワケです。
その点に於いてアイマスMADはもはやゲーム企業のメインの収入源である
ダウンロードコンテンツの売り上げには貢献まっしぐらな状態ですので、
咎める理由が見つかりません。これはかなりモデルとして興味深いものです。
アイマスPの方々はあとは音楽素材や、他のアニメなどの素材を持ってきたときに、
それが著しく元素材の商売を邪魔していないかどうかだけを気にすれば良いことになります。
こうした企業とお金の流れとコンテンツ消費の対象者の関係は、作品ごとにそれぞれ
異なった事情があり、モデルごとに成立したり成立しなかったりするところが
難しいところでもあり、また興味深いところでもあります。アイマス以外のジャンルでも
そうした微妙なバランスが保たれた場所があるのかどうか、いろいろ調べてみたいところです。
2007/09/07 [updated : 2007/09/07 23:59]
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