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映画「ラースと、その彼女」

神楽坂いや正しくは飯田橋ギンレイホール.
土曜日は朝から超満員だった.
世代は30代から60代の男女.
独りで観ている女性の方が多いのも特徴的.

趣味の好い最近の名作を2本立て…が人気の秘密.
これから5、6月も名作ぞろいでこまめに足を運ぶ予感.
年間パスポート(観放題)が¥10500.
真剣に買おうかと悩んでいる(笑).

朝から2本観るとどうしてもお昼にかかる.
お弁当持ちが多いのもこの小屋の特徴.
1本終わると、女性も含めみなゴソゴソと
お握りやサンドイッチやお弁当を食べ始める.

お握りの臭いのする映画館…、素敵じゃありませんか.
かくいう副長も途中の上野駅で、鳥ごぼうお結びを1個と
日本茶ペットボトルを準備.しっかり食べましたとも(笑).
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さて、ギンレイホールの2本目はアメリカ映画の佳作、
「ラースと、その彼女」.本年40本目の鑑賞と成った.

小さなアメリカの田舎町を舞台に、
等身大のリアルドールを本物の彼女と思い込む青年と、
当惑しながらも優しい眼差しを向ける周囲の人々との
ほほえましい交流を温かに綴るコメディ.
主演はライアン・ゴズリング.監督はクレイグ・ギレスピー.

主人公ラースは肉体的にも精神的にも
人に近づかれるのが大の苦手という青年.
そんな彼が兄夫婦や周囲の人たちに紹介したガールフレンドは、
セクシャルな目的で使用される等身大人形だった.

過去の両親の死のトラウマからくる心の病気…
と言ってしまえばそれまでなのだが、
周囲の人たちの行動が重要なポイント.

“普通にふるまう”

ラースに対しても、その“彼女”に対しても
下手な親切心や同情心は示さず、普通に会話し相対するのだ.

とても勇気と根気のいる事で、その“大変な”生活が淡々と描かれる.
ラースはその周囲の人たちのそっと差し伸べてくれた手に
こたえようとする.周囲の人たち以上の勇気を持って….

ハンディキャップや、世間の言う一般人と異なる人たちとの
生活を送るのに大事なポイントを教えてくれる作品.

これもまたある意味でのアメリカの良心と言える.

2本で¥1500で観てしまって申し訳ない作品.

まだまだ今後もギンレイホールでは良作が観られそう.
このセレクション感覚が超満員の一番の理由だろう.


コメント

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No title

今日は暇でちょこちょこパソコンを覗いています。あ~、いけないわ。映画を2本続けてみるって、腰にこない?私は無理だわ。それでなくとも、座る向きをちょこちょこ変えてるのに。。。だから隣の席が空いてないと困るのよ。

No title

ハンディキャップや、世間の言う一般人と異なる人たちって今、多いでしょ?それより軽度でも不思議な人が周りにもたくさんいます。
でも、それを少し理解すると意外と話もあって楽しいものです。
そういう私も人には理解しがたい自分ではわからない不思議なこだわりがあるのかも?
そうそう、ペットに話しかける人も私にとっては奇妙な人なんだけど…最近、それも少しわかってきました。

No title

めーちゃん.
好い日曜日だったみたいですね.面の皮とお尻の皮は丈夫で、腰痛知らずの副長デス.それに加えてギンレイホールは昔の名画座とは違い、シネプレ並の座席でラクチンなんです.

No title

Reiさん.
副長の職場にも精神面、肉体面のハンディキャップを持つ人たちが働いてます.普通に働く仲間…と意識、努力はしていますが、かなり大変なことであるのも事実です.自分も含めて人には色んな違いがある事をお互い認識している事は非常に大事ですよねぇ.そこからスタートですから.

No title

わが家の次女も、最近ギンレイでこの映画を観てきました。
そしてひとこと、「お母さんの好き系だと思うよ」と。
ぜひ、観たいです♪

No title

munchさん.
親のし好を良く知る子供…は良いですねぇ.当たり前のようでもなかなか最近はそういかない世の中です.意外な場所でmunchさんのご家族とすれ違っているのかもしれませんね(微笑).

No title

公開されなかった作品だったので、DVDで鑑賞しました。
「理解すること」「理解されること」・・・難しさ、大切さ、温かさを感じました。
受け入れること・・・素敵なメッセージだったと思います♪

No title

くるみさん.
自分とは違う人、違う価値観の人を受け入れる、付き合っていく素晴らしさと難しさが上手く表現されていた作品でした.こういうマイナーでも良い作品は全国公開して欲しいですね.