有害図書リストの話

ドラッグの教科書

ドラッグの教科書

某県の環境生活部男女参画青少年課という舌をかみそうな名前のお役所から、関係業者宛におくられてきた有害図書の指定通知がまわってきました。青少年健全育成条例に基づき、有害図書のレッテルを貼り付けられた本のリストが掲載されております。
こういうリストに載ってしまうと、その本はコンビニには置いてもらえなくなったり、書店の店頭からは返品されてしまったりするので、売上に影響する出版社にとっては鬱陶しいリストであろうことと思います。まあ、この本を店に置くな、と圧力をかけてきているリストなのでありますから店舗的にも鬱陶しいリストなんですけどね。
こういうのは猥褻なもの、暴力的なもの、違法・犯罪行為を助長するもの(と当局が勝手に判断するもの)が対象となるんですが、大抵は雑誌が多いんですよ。でもって、お役所仕事はスピード感がないので、このリストがまわってきた頃には発売されてからとっくに1ヶ月たっててもうすでに店頭に置いてないよ的なケースも多く、書店的には実はあまり意味がないことも多かったりします。
まあ、こんなリストは毎週のようにどこかの自治体からまわってくるので特に珍しくもなんともないのですが、ちょと今日まわってきたリストには驚いてしまいましたので、ブログに書いてみました。なんと2005年発売の「ドラッグの教科書」が有害図書指定されてるではありませんか。
えー、もう7年も前の本やんか、何を今更指定しとるねん!この7年は有害じゃなかったんかい!といろいろ突っ込みたくなります。でも、突っ込み待ちの戦略的なボケだとイヤなのでこのへんにしときましょう。まったくこんなリストを作成するなんて本当に余計なお世…失礼、ご苦労様なことです。
そうそう、書店的にはあまり意味がない気がする有害図書のリストですが、とても有効に活用している人がいるとお聞きしました。エロ本の中でも特に過激なエロ本を探しているエロい人が、購入時の参考にしているそうですよ。
曰く「行政が税金を使ってわざわざ過激なエロ本を探してくれて、リスト化までしてくれてる。有難い話だ。このリストに載ってる本を買っときゃ間違いない」
何かいろいろ間違ってる気がしますね、この国は。