教皇選挙
 
教皇選挙
 







INTRODUCTION

カトリック教会の総本山・バチカンのトップに君臨する
ローマ教皇を決める教皇選挙<コンクラーベ>は、
世界中が固唾をのんで注目する一大イベントだ。
ところが外部からの介入や圧力を徹底的に遮断する選挙の舞台裏は、
ほんのひと握りの関係者以外、知る由もない。
この完全なる秘密主義のベールに覆われた選挙戦の内幕を描くのが映画『教皇選挙』である。
聖職者が政治家に見えてくるほどの熾烈なパワーゲーム、
投票を重ねるたびに目まぐるしく変わる情勢、そして息を呑む急展開のサプライズ。
政治的分断が深刻化している現代社会の縮図のような選挙戦の行方は、
悲劇か、それとも新たな時代の希望をたぐり寄せるのか——。
あらゆる観客の好奇心を刺激しながら、先読みを一切許さないストーリー展開で魅了する
超一級のミステリーが、遂にその禁を解く。

STORY

全世界に14億人以上の信徒を有するキリスト教最大の教派、カトリック教会。
その最高指導者にしてバチカン市国の元首であるローマ教皇が、死去した。
悲しみに暮れる暇もなく、
ローレンス枢機卿は新教皇を決める教皇選挙<コンクラーベ>を執り仕切ることに。
世界各国から100人を超える強力な候補者たちが集まり、
システィーナ礼拝堂の扉の向こうで極秘の投票が始まった。
票が割れるなか、水面下で蠢く陰謀、差別、スキャンダルの数々に
ローレンスの苦悩は深まっていく。
そして新教皇誕生を目前に、厳戒態勢下のバチカンを揺るがす大事件が勃発するのだった……。



用語解説
【カトリック教会】
キリスト教最大にして最古の教派。
カトリックの総本山バチカンはローマにある世界最小の独立国で、
宗教機関と国家の両面を併せ持つ。


【教皇/ローマ教皇】
カトリック教会のトップ。
死去または辞任によってのみ任期が終了する。


【枢機卿(すうききょう)】
教皇に次ぐ高位聖職者で、教皇の最高顧問。
選挙権は80歳未満の枢機卿だけが持つ。


【教皇選挙/コンクラーベ】
新教皇を選出する選挙。
名称の由来はラテン語のCUM(共に)+CLAVIS(鍵)=「鍵と共に」で、「秘密の場所」を指す。
数日に渡る選挙期間中、枢機卿(投票者であり候補者でもある)は隔離され、
外部との接触や電子機器の使用を禁じられる。


【選挙の仕組み】
秘密投票の互選。
定員120名のうち、規定の有効得票数(投票総数の2/3以上)を得る人物が出るまで繰り返される。
会場は盗聴対策を万全に施したシスティーナ礼拝堂で、その煙突から白い煙が出れば選出決定、
黒い煙なら未決を意味する。




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