うっかりお金を使いすぎてしまい、「明日食べるものがない!」という境地に立たされることも、一人暮らしにはよくあることだと思います。
今日は、いざというときにピンチを乗りきるサバイバル術を紹介します。
1:虫を食べる
まず、近くに森がある人は、森に行ってください。
そして適当な道具で、朽ち木を割って回りましょう。
ちいさな穴が空いている木がよいかもしれません。
冬の樹木の中には、とっておきのごちそうがあるのです。
運が良ければ、「テッポウムシ(カミキリムシの幼虫)」が潜んでいるので、捕獲しましょう。
テッポウムシというのは、薪割りをしていると飛び出てくることからついた呼び名だそうです。
冬は虫がなかなかいませんが、彼らは木の中でひっそりと暖をとっています。
お金がない人間にとっては、寒い時期の貴重なタンパク源と言えるでしょう。
おすすめの調理法はバター炒めです。簡単で、濃厚な味わいを生かすことができる食べ方です。
味は、まったく生臭くない白子。コーンクリームスープと白子のよい所をとった感じでしょうか。
大きければ大きいほどトロリとした舌触りを堪能できます。
ちょっと採集が大変ですが、食べる者に感動を与えてくれる虫です。
お金があっても食べたい。
2:野草を食べる
虫に抵抗があるという人は、おとなしく野草を摘みましょう。
春から夏にかけてはそこいら中に食べられる草(シソ、ツユクサ、ヤブガラシ、カタバミ、ドクダミなど)がワサワサ生えているので困らないですが、やっぱり冬は種類も減ります。
しかし、冬でもワサワサ生えている草はあります。
こちら、「ギシギシ」です。
枯れ草も目に付く土手で、ギシギシの塊はパワフル。見渡す限りボンボンと生えています。
肉厚な葉で、食べごたえもありそう。
これ、誰のものでもないので全部食べてもいいんです。
見分けかたは、株の中心部分の葉にぬめりがあればギシギシと覚えましょう。
もう一つ、冬でも手に入りやすい雑草にクローバーがあります。
天ぷらにするととてもおいしいです。
クローバーも野原や公園に無尽蔵に生えているので、乱獲しましょう。
(この日は猫の散歩も兼ねていただけで、この猫は食料ではありません)
水でよく洗いましょう。
メニューは、
- ギシギシの天ぷら
- クローバーのかき揚げ
- ギシギシのおひたし
です。
ギシギシは熱を加えると緑色がくすみますが、クローバーは鮮やかな緑になります。
ギシギシ、クセが全然なくて食べやすい!
かすかな酸味が食欲をそそります。
若い葉だけの調理をすすめている情報もありますが、大きな葉でもまったく気になりません。
クローバーは、葉が薄いのでさらにサクサクとしています。そして、ギシギシよりも風味が感じられます。若草をかすめて吹いてくるそよ風のような爽やかな味……。
どちらもお店で出されたとしても「珍しい京野菜の天ぷらかな?」と思うくらい上品な味。
お金があっても食べたい。
ギシギシをさっとゆがいて冷水にさらしたおひたしです。
かつお節と白だしでいただきます。
これもウマい!
よく、クセのある山菜は油で揚げるとクセが消えると言いますが、もともとクセがないのでどんな調理法でも良いようです。
少しだけあるぬめりが、モロヘイヤのようでもあります。
茎が太いので、筋っぽいのかな? と心配していましたが、この部分はワラビやゼンマイのような歯触りですごく美味でした!
以上、200円(小麦粉一袋)で、天ぷら食べ放題ができ、お腹をいっぱいにすることができる方法でした。
ひもじい人だけでなく、お金のある人もぜひお試しください。