倉方俊輔連載「ポストモダニズムの歴史」19:安藤忠雄はいかにして「住吉の長屋」に至ったか

 安藤忠雄は、この1977〜81年という時期に表層の特性を活用し、作風を確立した建築家だ。言い換えると、彼は本論考で叙述し始めている「ポストモダニズム」の歴史の中に位置づけられ、建築における表面性を発見した建築家の一人で […]

倉方俊輔連載「ポストモダニズムの歴史」18:「散田の共同住宅」のアイロニー、「祖師谷の家」のキッチュ、坂本一成における表層期の刻印

連載17から続く。  本連載の読者は、キッチュやアイロニーといった近年はあまり耳にしない言葉についても、表層と深く関わる概念として、すでに親しんでいるに違いない。これらは現在、坂本一成に似つかわしくない言葉と思われている […]