- 2022.08.17
- ニュース
7人の“宗教2世”の半生を描き、SNSで話題になったノンフィクションコミックが、連載中断を経て文藝春秋から刊行!(著者コメントあり)
2022年10月6日に、7人の“宗教2世”の半生を描いた菊池真理子さんのノンフィクションコミック「『神様』のいる家で育ちました ~宗教2世な私たち~」が刊行されます。
「『神様』のいる家で育ちました ~宗教2世な私たち~」は、著者含む、7人の宗教2世たちの半生をマンガ化した作品です。
集英社のウェブメディアで連載していた本作は、編集部の判断により連載が中断され、削除されていましたが、作者の元に寄せられた「終わらせないで」という声に支えられ、10月6日に単行本として発売されます。連載中に発表された原稿に加えて、未発表作、描き下ろし計45ページを収録します。
■著者コメント
このたび 「『神様』のいる家で育ちました ~宗教2世な私たち~」を、出版していただけることとなりました。様々な宗教の2世に取材し、これまで語られることのなかった、親が信仰を持つ方たちの半生を描いたノンフィクションコミックです。当初は別媒体で連載していましたが、宗教団体からの抗議をきっかけに休止となり、一度は消えかけた作品です。
SNSでの応援の声にも励まされました。諦めずに進めたのは取材にご協力くださった方たちと、読者の皆様のおかげです。
■菊池真理子 プロフィール
埼玉県出身。2017年に発表した「酔うと化け物になる父がつらい」(秋田書店)が大きな話題に。既刊に「毒親サバイバル」(KADOKAWA)、「依存症ってなんですか?」(秋田書店)など。
■書籍内容
宗教2世。宗教を信仰している親の元に生まれた子供。宗教ありきで育てられ、世間とはずいぶん違う生活を送っています。
参加してはいけない学校行事があったり。
薬を使わせてもらえなかったり。
人を好きになってはいけなかったり。
休日は宗教活動のための日だったり…。
もちろんそこに幸せを見出す人たちもいるけれど、成長するにつれて苦しさを感じる子供たちがいることを、知ってほしい。
■書誌情報
作品名:「『神様』のいる家で育ちました ~宗教2世な私たち~」
著者:菊池真理子
発売:2022年10月6日
定価:本体1000円+税
総ページ:144頁
体裁:A5判
ISBN: 978-4-16-090134-6
発行:文藝春秋
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784160901346
-
「質問は答えより大事です。」キリスト教を通して人生の真実に迫る
2022.04.27ためし読み -
「エヴァ」の人類補完計画は“グノーシス主義”、「君の名は。」は“聖霊”を象徴… 中世哲学者が語る、日常生活と哲学の“意外な”関係
2021.10.22インタビュー・対談 -
「宗教とは何か」という大きな問いに向き合う長い旅
-
熱烈な小林秀雄論を生み出す近代日本カトリシズムの精神
2021.06.21書評 -
狂乱のサスペンス・スリラー『邪教の子』。読者への信頼と恐れが、悪魔的サプライズにつながった
-
「『お姉ちゃんの“現実”ってほとんどカルトだよね』で物語が広がって」世界への“信仰”を揺さぶる村田沙耶香の最新作