Q73: 「初めまして」は、Nice to meet you. それとも Nice meeting you. でしょうか? この2つはどう違いますか?

A:初対面の相手に会ったときのあいさつは、
Nice to meet you.
その後で、別れるときのあいさつは、
Nice meeting you.
が典型的です。



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■あいさつの流れ


Nice to meet you.



Nice to meet you, too.



They are meeting.



Well, I have to go. Nice meeting you.
It was nice meeting you, too.


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■toと~ingのニュアンスの差

初対面の相手に会ったときのあいさつは、
Nice to meet you.
その後で、別れるときのあいさつは、
Nice meeting you.


これは、to ~と~ingのニュアンスの差に基づいています。




toは本来、「(これから)~へ(近づく)」であることから、未来的、個別的、動詞的(動的)なニュアンスが出ることがあります。meetという動作は、toの少し先にあります。
Nice to meet you. = It is nice (for me) to meet you.
あなたに(私が今)会うのでうれしいです。→お会いできてうれしいです。



They are meeting.

これに対して、meetingの~ingは本来、「~しつつある(こと)」ですね(進行形)。このことから、「もう実現している」(未来ではない)というニュアンスが出ることがあります。
Nice meeting you. = It was nice meeting you.
あなたと会ったことはうれしかったです。→お会いできてよかったです。
これは別れのあいさつです(さようなら)。


なお、toを使っていても、
It was nice to meet you.
のように、過去について話していることがはっきりしていれば、別れのあいさつでも使用可能です。


英語でのあいさつ表現は多様であり個人差もあり、ここで挙げたのは典型的な例に過ぎません。

toと~ingは同じ意味で使われる場合もたくさんあります。どちらか片方しか使用できない場合もあります。どんな意味の動詞と組み合わせるか、その動詞のニュアンス、慣用が関係します。





このコーナーでは、時事英単語や、英文を読む上で必須となる基本の英単語などを、イラスト入りのイメージトレーニング方式で楽しく解説します。 解説・監修は元ジャパンタイムズ編集局長の伊藤サムさんです。 

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