Q77: 初対面の人と話した後、別れるときのあいさつの文法上のポイントは?

A:基本形 (It was) Nice meeting you.

この基本形に反するバリエーションも多いが、「お会いしことは楽しかっ」と、過去であることをはっきり表現するのが文法上のポイント。


Bye! It was nice meeting you!


■「初対面」基本1

初対面あいさつの公式(典型例):
初対面の相手に会ったときのあいさつは、
(It is) Nice to meet you. (お会いすことはうれしいです ≒ こんにちは)
その後で、別れるときのあいさつは、
(It was) Nice meeting you.(お会いしことはうれしかった ≒ さようなら)

この、to meetとmeetingのニュアンスの差については、「初めまして」についての別項で解説しています。

初対面の人と話した後、別れるときのあいさつのバリエーションを以下、説明します。


■「初対面」基本2
Nice meeting you.のバリエーション
・略さずに言う(丁寧) 
It was nice meeting you. (会ったことはうれしかったです)
It’s been nice meeting you.(会っていて今までずっとうれしかったです)
It was a pleasure meeting you.(お会いできたことは、喜びでした)
・meetng以外の単語
It was nice talking with you.(お話できて、楽しかったです)


■今回のポイント
初対面の相手に会ったときの、
Nice to meet you. = (It is) nice to meet you.
別れるときの、
Nice meeting you. = (It was) nice meeting you.
略されている時制が違うことを意識しましょう。


■「初対面」応用1: to meetが使える場合
冒頭の「初めまして」公式に反するような例も可能です。上のポイントのように、全体として過去であることをはっきり言えば、to meetなども使えてしまいます。

It was nice to meet you.  (全体として過去であることがわかる文)
It was nice to have met you.(過去であることを二重に明確にした文)
It is nice to have met you. (全体としては過去であることがわかる文)

・そのほかの例
It was a pleasure to meet you.
It was a pleasure to have met you.
It was a real pleasure to meet you.(強調)

日本語ほどには、英語では決まり文句が固定されていません。このために学校で習った「公式」に反する表現に出会うことがあります。しかし、「過去のことは過去として表現する」という基本文法に従っているもので、実は一貫しています。

以上は「初対面あいさつ」についての文法的なポイントです。
あいさつにはコミュニケーション・文化的な側面もあります。「英単語イメトレ」には、「初めまして」について今回を含めて全6問あります。ほかのものもぜひご覧ください。





このコーナーでは、時事英単語や、英文を読む上で必須となる基本の英単語などを、イラスト入りのイメージトレーニング方式で楽しく解説します。 解説・監修は元ジャパンタイムズ編集局長の伊藤サムさんです。 

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