Q84: 英語の歴史において、最大級の出来事は何だったでしょうか?

次の空白(□)を埋めてください。
The most important event in the development of the English language is the N□□□□□ C□□□□□□□ of 1066.




 A:The most important event in the development of the English language is the Norman Conquest of 1066.
英語の発達において最も重要な出来事は、1066年のノルマン(人による英国)征服です。



ノルマン人による英国支配が始まり、やがて大量のフランス単語が英語に流入しました。フランス語の源流はラテン語なので、ラテン語からも単語が流入したことになります。
以前からあった単語のスペリングも、ドイツ語風からフランス語風に一変しました。


■古英語
5世紀に、今のドイツ北部にいたゲルマン系(Germanic)の人々がブリテン島を占領、先住民を追い出して持ち込んだ言葉が、今の英語の先祖です。この時代の英語はOld English(古英語)と呼ばれ、現在のドイツ語に似ています。スペリングも発音も文法も、今の英語とは違います。


■中英語
1066年に、天地がひっくり返りました。フランスのノルマンディー地方に定住していたノルマン人(元バイキング)に、征服されてしまったのです。ノルマンディー公(Duke of Normandy)のウィリアム1世(William I)が、英王室の継承権を主張して侵攻したもの。彼は1066年のクリスマスに即位し、イングランド国王となりました。

征服者たちは古フランス語(の方言)を話したため、やがて英語にフランス語から大量の単語が流入しました。army、authority、beef、calendar、cream、poor、vision、enemy、battle、peace、religion、service、miracle、design、beauty、romanceなど、少なくとも一万語。英語はすっかり変わってしまいました。

Middle English(中英語)の時代(12世紀~15世紀)には、そのほかにも、複雑だった単語語尾屈折がなくなり、文法もすっかり変わりました。





このコーナーでは、時事英単語や、英文を読む上で必須となる基本の英単語などを、イラスト入りのイメージトレーニング方式で楽しく解説します。 解説・監修は元ジャパンタイムズ編集局長の伊藤サムさんです。 

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