Q87: 英語にとって、シェークスピアとはどんな存在でしょうか? 

 A:大量の英単語・名文句を作り、英語に最も影響を与えた個人

シェークスピアは、英語世界で過去最高の書き手といわれるだけでなく、たった一人の人間が、英語にこれほど大きな影響を与えた例はほかにありません。”Love is blind.”など、無数の英語表現を作り、それを現代でも私たちは使っています。



First Folio (1623)より

イギリスの劇作家・詩人ウィリアム・シェークスピア(William Shakespeare、1564-1616)は、英語にまだきちんとした語彙・文法体系がなく、英語そのものがたいした存在でなかった時代に活躍し、英語に大量の単語・名文句を与えました(すでに存在した語彙を初めて書き文字にしたものを含む)。彼は英語を欧州でも第一級の言語に育てたのです。
シェークスピアの英語は、early modern English(初期近代英語)の部類で、その英語は現代英語の原型。また、英語の発音が大変化した「大母音転移」現象の後なので、発音も今日の英語に近いようです。
およそ二千語と無数のフレーズを英語に与えました。

■シェークスピアの単語例
cold comfort, cold-blooded, critical, downstairs, dwindle, eyeball, eyesore, hoodwinked, inaudible, laughing stock, leapfrog, madcap, majestic, obscene, radiance, salad days, softhearted, tongue-tied

■シェークスピアの表現例
brevity is the soul of wit
budge an inch
I must be cruel only to be kind
flesh and blood
in a fool's paradise
a foregone conclusion
foul play
the game is up
good riddance
for goodness' sake!
green-eyed jealousy
It's Greek to me
it is high time
lie low
love is blind
in my mind's eye
neither here nor there
seen better days
the short and the long of it
too much of a good thing
at one fell swoop
a tower of strength
Tut, tut!
vanished into thin air
all our yesterdays
not one wink
what the dickens




このコーナーでは、時事英単語や、英文を読む上で必須となる基本の英単語などを、イラスト入りのイメージトレーニング方式で楽しく解説します。 解説・監修は元ジャパンタイムズ編集局長の伊藤サムさんです。 

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※イラスト・写真の一部にマイクロソフト社などのクリップアート類を許諾条件に基づいて使用しています。





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