Q112: recordにはさまざまな訳語があります。基本イメージはどんなものでしょう?

 A: recordの基本イメージは、情報を「書き留める」こと。情報を「記録すること」「記録したもの」など、「記録」に関連するあらゆることがrecord。「記録」「最高記録」「記録的な」「記録する」「録音する」など。





record(記録する)の基本イメージは、このイラストのように「情報を書き留める」こと。recordとは、keep information for the futureのことであり、典型例がput in writing(書き留める)ことでしょう。


語源的には、recordとはre(再び) + cord(心)です。re-はagainの意味で、cordの部分はheartを意味。つまり、call to mindやrememberに近い意味でしょう。


後々のために書き残す(記録する)ことが基本的な意味ですが、「記録」そのものもrecordですし、記録を書いたもの(紙など)自体もrecordと呼び、「記録」「記録文書」「議事録」「登記簿」などと訳されます。紙以外のものに機械を使って記録したものには「レコード(音盤)」がありますが、もう見かけなくなってしまいましたね。




上のイラストはrecordです。下の記録文書もやはりrecordです(たくさんあるのでrecords)。形は違っても、「(情報を)記録したもの」という意味では同じもの。




動詞では、音を記録する文脈では「録音する」、映像を記録する場合は「録画する」と訳せます。メモ取りにせよ、録音にせよ録画にせよ、すべてrecordしているのです。
なお、名詞のrecordはre-にアクセントがありますが、動詞(記録する)としては-cordにアクセントが移ります。


何か新しいことを記録するときは、それまでのthe best record(最高記録)であることが多いため、単にrecordでも「最高記録」の意味があります。形容詞的に使うと「最高記録の」「記録的な」です。単純に言えば、record = bestのような意味になります。

誰かがメディアに「on the recordでコメントする」とは、「(公的な)記録上に(残る形で)」ということで、具体的には発言者の実名が新聞などに載ることです。off the recordであれば「オフレコ」で、まったく記事にしない約束(場合によっては匿名)で話すことです。




このコーナーでは、時事英単語や、英文を読む上で必須となる基本の英単語などを、イラスト入りのイメージトレーニング方式で楽しく解説します。 解説・監修は元ジャパンタイムズ編集局長の伊藤サムさんです。 

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※イラスト・写真の一部にマイクロソフト社などのクリップアート類を許諾条件に基づいて使用しています。







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