かんなぎ
神の依り代、憑依、または神との交信をする人
かんなぎとは、巫・神なぎ(神和ぎ・神薙ぎ・神凪)とも表記し、その場合(かみなぎ・かむなぎ)とも読む。
概要
編集巫(かんなぎ、古くは清音でかむなき)は、神の依り代、または神の憑依、または神との交信をする行為や、その役割を務める人を表す。詳しくは巫(ふ、かんなぎ)を参照。 南方熊楠は、『巫女(いちこ)に関することども』で、神社に仕える巫女を「かんなぎ」、歩き巫女の類を「みこ」とする。
神社によって、あれおとめ(賀茂神社)、きね、みかむこ、あねこ、こそ、物忌、宮の女(みやのめ。大三輪神社)、わか(鹽竈神社)、たまよりひめ、をさめ(香取神宮)、をそめ(吉備津神社)、いつきこ(松尾神社)、ないし、女別当、湯立て巫女、等と言う。
諏訪神社の大市、熱田神宮の想の市、鹽竈神社のワカ等、歩き巫女の呼称があることから、柳田國男は、元来この二種の巫女は同一の者であって、後に分かれた[1]とする。
脚注
編集- ^ 柳田國男「ミコと云ふ語」『定本 柳田國男集』 9巻、筑摩書房、1982年(原著1913年)、223頁。ISBN 978-4480751096。