《最近では「寄り添った」と言う》
■ショート・ストーリーのKUNI[255]
それはきっと理想国家
ヤマシタクニコ
■海浜通信[009]
戦争と平和
池田芳弘
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■ショート・ストーリーのKUNI[255]
それはきっと理想国家
ヤマシタクニコ
https://bn.dgcr.com/archives/20191205110200.html
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ウクライナ共和国のすぐそばに、「デンキツケンカイ」という小さな共和国があることはあまり知られていない。割と最近独立したばかり、人口5000人程度の小国ではあるが、知名度の低さは小国だからというよりは、国際機関などにも加盟せず、外交の表舞台に出ることもほとんどないからだと思える。というのも、大統領以下全員、やる気がないからだ。
「あーあ、めんどくさいなあ」
「大統領、またこぼしているのですか」
「ああ、補佐官。ほんまもう、やってられんわ。書類読むのもめんどくさいし、いろいろ決めるのもうっとうしいし。大統領やめたいわー」
「そういうことは気軽にいうものではございません」
「なんで独立なんかしたんやろなあ、先代は。支配されてるほうが楽やのに」
「それは仕方ありません。『何もやる気がしない』人たちが自分たちの国をつくって、思い切りやる気がない生活をしようとしたからでございます」
「どんな矛盾やねん、それ」
「いずれにしてもそれがわが国の歴史であります。歴史にきちんと向き合うことから始まるのです」
「そやなあ。それにしても、なんかええ方法ないんかなー。毎日だらだらしてたいのに。いいかげんな生活したいのにー」
「大統領、実はそこでですね」
「なんや」
「耳寄りな情報をキャッチしたのでございます。何でも東のほうに、えーっと、えーっと・・・なんとかポンという国がありまして」
「なんとかポン。あったかなあ、そんな国」
「なんとかポン・・・または、なんとかホンかも」
「あったかなあ」
「そのなんとかポンの最近の様子を見てみますと、めっちゃ楽そうなのです。われわれの参考になるかもしれません。といっても、詳しいことはよくわからないんですが。なにせわが国のインターネット環境はお粗末なものですので、国境近くのスタバでパソコン広げている客のモニタを、横からのぞき見して知ったことです」
「まあだいたいわかったらええやん。どんな感じやねん」
「なかなか一言では言えませんが、びっくりするほど無茶苦茶で手抜きでちゃらんぽらんであくどい統治。にもかかわらず政府は長期にわたって国民の支持を得ているそうなのです」
「何それ。わしもやりたい、無茶苦茶で手抜きでちゃらんぽらんなやり方」
「はい」
「にもかかわらず国民から支持されている」
「はい」
「ぷー。うそやろ、そんなうまい話! あるわけないやん」
「それがあるんですよ。支持率がずっと40%以上。50%を軽々と越えるときもあるんです」
「えっ。すごいやん。わしなんか今支持率調査したら10%くらいちゃうか。特に何も悪いことしてないけど。全然人望ないし」
「わが国では、そもそも支持率調査をしろといってもみんなやる気がないので始まりません」
「そうやなあ」
「例えば、なんとかポンでは最近、消費税の税率が上がりました。景気が良くないのに。8%だったのが10%になりました」
「そらあかんわ。みんな怒るやろ」
「しかし、直後の調査では支持率はなんと45%。ほとんど変化がありません」
「えーっ。それって、つまりあれかな。元首がみんなから尊敬されてるとか?」
「それがそうでもないようなのです」
「え、尊敬されてないんか」
「それはなんとも・・・元首は難しい漢字はしょっちゅう読み間違うことで有名ですし、国会での答弁についてはしばしばネットで文体模写が出回ってます。元首のくせに国会ではヤジを飛ばすので有名」
「うーん・・・ひょっとしておもろいやつ?」
「でもないようでして・・・」
「イケメンとか」
「いえいえ」
「なんやろ。謎やな」
「しかも、しかもです。元首の代わりにいつも記者会見したりする役の人がいるんですがね」
「補佐官みたいなもんか」
「だと思うんですが、これもまたびっくりするくらい仕事が楽ちんそうなんです。何か聞かれても『承知していない』『問題ない』で終わり」
「ペッパー君でもできそうやん。そんなやり方ではみんな怒るやろ」
「それがもう何年も続いているんで、なんとかポンでは別にオッケーみたいですねえ」
「へー!」
「記者会見なんかめんどくさいのでやってこなかったんですが、それならわれ
われみたいにやる気がない人間でもできそうです」
「おお、できるできる。なんやそれ。もー、天国やないか」
「理想国家かもしれません」
「ええ話持ってきてくれてありがと。続きはまた。今日はもうやる気使い果たしたから」
「私もでございます」
「おーい補佐官。あの話、その後どうなった。ほら、遠い遠い東の国の、なんとかポン」
「ああ。なんとかポンでは最近『サカナを見る会』というのが問題になっているようです」
「へー、サカナを見る会。みんなで海遊館に行って、『あ、あの魚、うまそう
やな』『あー、三枚におろしたい。腕が鳴る』とかいう会か」
「違うと思いますが、そうかもしれません。写真を見ると公園のようなところにみんな集まっているみたいなのですが、この元首の滑舌が悪くて実のところなにを見る会なのかよくわからないのです。とにかく、税金を勝手に使って派手に飲み食いしたのだと思います」
「やるもんやなあ。わしもよんでほしかった」
「しかし、当然問題になっておりまして、国会で追及されてます。元首はサーバが問題だと」
「サカナだけに」
「『シンゴジラ』も関係あるみたいなんですが」
「『シンクライアント』やろ」
「なんで知ってるんですか」
「いや、それはあかんで、サカナを見る会。さすがに支持率はガクッと落ちたやろ」
「それがそうでもないのです。少し落ちましたが、それでも42%くらいだそうです」
「えーっ。いったいどないなってんねん」
「何年か前には自分の親しい人に、何かを作るための何かを特別に安く払い下げたことが発覚して何か大問題になったのですが、別に支持率は下がらなかったようです。都合が悪くなると証拠になりそうな書類は捨ててしまう。それどころか改ざんもあり。なのに支持率はほとんど下がらない」
「なんでやねん」
「不思議でしょ」
「不思議すぎる。秘密を知りたいもんや」
「それで、ありったけのやる気をかき集めて、隣の国の図書館にこっそり行って調べてきました」
「なんで隣の国の図書館に行くねん。といっても600mくらいしか離れてないけど。こっそりて何やねん」
「わが国の図書館より充実してるから仕方ないじゃないですか。そしたら、どうも『ソンタク』というものがカギを握ってるようです」
「ソンタク。なんやそれ」
「何か知りません。それがあると、元首は特に何もしなくとも周りの人間が勝手に動いてくれるんだそうです。リモコンみたいなものでしょうか。どこで売ってるんでしょうか。続きはまた。今日はやる気を出しすぎました」
「おーい補佐官」
「はい、お呼びでしょうか。うわっ」
「ふふふ。びっくりしたやろ。君が国境近くのスタバとか隣の国の図書館に行ったりして苦労してるみたいやから、インターネット導入したんや」
「おお、素晴らしい! 最新型のパソコンも!」
「こんなものが部屋にあると、自分がやる気のある人間のような錯覚をしてしまいそうやで。うふふふふ」
「それはいけません。わが国の根幹が揺らいでしまいます。やる気はほどほどにしなければ」
「早速WEBのニュースを見てみよう。おお、これ、ひょっとしたら例の、なんとかポンとかいう国の話ちゃうか?!」
画面ではニュース番組が流れていた。
「えー、わが国の内閣支持率の高さは海外でもよく知られています。度重なる不祥事、疑惑、にも関わらず支持率は高い。最近では各国首脳もひそかにその秘密を探ろうと、隠密に調査団を送り込んでいるらしいなどと噂にもなっておりましたが、なんと、このほど、高い支持率の『理由』が判明しました!」
画面には大きな文字がどーん、と出た。
国民は「支持する」の意味がわかってなかった
「えー、改めて『あなたは支持するとはどういう意味だと思いますか。次の中から選んでください。1.知っている 2.政策や主義に賛同して後押しをする 3.好きだ 4.わからない』と聞いたところ、1を選んだ人が60%、2を選んだ人が7%、3を選んだ人が1%、4を選んだ人が32%となりました」
画面は街頭インタビューにかわった。
「えーっ、支持するってどういう意味だって聞かれても~」
「なんとなく知ってる、って意味じゃないんですか?」
「意味? うーん、考えたことないんでー」
「テレビでよく見るんで、顔をはよく覚えてるっていうかー」
「え、そうやったんや」
大統領は気の抜けた声で言った。
補佐官も拍子抜けの体でよろよろと椅子から立ち上がった。
「コーヒーでも入れよか」
「そうですね」
「今日はもう十分仕事したな」
「そうですね」
【ヤマシタクニコ】[email protected]
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10月半ばに風邪をひいて以来、あちこちが複合的にしんどくて困ったなあと思ってたが、やっとこさ近くの内科医院に行って診てもらい、薬を出してもらったら急速に「しんどさ」の整理ができていくような感じがあった(ずっと市販薬いろいろ飲んで、しのいでた)。
結果的に残ったのが「腰痛」。痛くて熟睡できない日もあって、仕方なくこれは近くの整形外科へ。レントゲンを撮り、以前から湾曲していた背骨がさらにひどくなっていることを知り、軽くショック。ほっとくと脊柱管狭窄症になる可能性もあるとか。
「夕べも痛くて寝られず、バファリン飲んだらやっと寝られました」と言うと「あ、その程度?」と言われる。「もっとひどなったら注射も点滴もあるで~」と、妙に明るい、若いドクター。
そういうもんじゃないだろ、と言いたいところだが、確かに腰痛と闘っている人はいっぱいいて、私なんかはまだまだなんだろう。いや、ずっと「まだまだ」でいたいんですけど。ストレッチの仕方など教わったので、毎日やってます。
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■海浜通信[009]
戦争と平和
池田芳弘
https://bn.dgcr.com/archives/20191205110100.html
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海が好き、ただそれだけの理由で、大阪市内から和歌山の漁港に移住した。
†††††
早朝や夕方に温かな通り雨があると、ああ、南国で過ごしてるんだと感じる。
帰宅してニュースで知ったのだが、世界中で若者ばかりの「環境デモ」があり、日本でも取材された参加者が「デモっていうと年配の人ばかりって思っていたけど、全然印象が変わりました」と、広報担当のごとく楽しそうに答えていた。
デモの先頭集団にはルックスのいいメンバーが多く、パフォーマーが絶妙なタイミングで入ってきたり、黒人女性も混じっていたりと非常に完成度の高い、映像価値のあるものだった。
反戦デモしかり、まるで劇中劇を見ているような気分になった私は、こういった「イベント」は誰が演出しているのだろうと思った。どこの誰が得をするのだろう。
子供のころ、私の父は「子供だましだ」と言って安っぽい娯楽を嫌った。私は異議を唱えたが、心の中では少し共感する部分もあった。
そのきっかけとなったのは、アニメの「タイガーマスク」で、児童養護施設ちびっこハウスの子供たちがマイクロバスに乗って遠足に行くのだが、車中で、まさに自分たちの番組の主題歌を合唱している。番組の「中の」当事者であるにもかかわらず。
また、「帰ってきたウルトラマン」は、帰ってきたのなら最初のウルトラマンと同一の存在であるはずなのに、別々の存在として扱われている。当然細部のつくりも異なるため、子供はそれぞれのフィギュアが欲しくなる。父の言う子供だましは本当だった。
若者ばかりの反対デモも、参加者は思い思いの若者を演じている。ゆとり世代に共感を得るためのフレーズ「大人の実験台にされている」も忘れない。小泉前総理が団塊世代向けに発した「ぶっこわす」と同じく、各世代に擦り寄った(最近では「寄り添った」と言う)手法と変わらない。
悪魔は多くのフィクションに描かれるような、おどろおどろしい姿とは限らない。むしろ、ルドンが描くように美しく、優しい姿をしているのが真相だろう。
私が知りうる限り、大半のヨット乗りは保守派=コンサバティブだ。伝統社会のルールに則って生きている。今も変わらないと思うが、英国では有事の際にヨットも海軍に編入される。
従兄弟は国が総力を挙げて推進してきた原子力発電所に勤務しているし、商船大学を出た古い友人も同じく原発に携わっている。
祖父は植民地時代の中国で、泥棒をモーゼルで撃ち殺した。家族を守るために。敵は待ってくれないし、銃がなくとも軍刀やサーベル、もしくはフライパンででも応戦しただろう。
中国人にとっては英雄かもしれないが、こちらからは刃物を振りかざして襲ってくる敵に過ぎない。その時、相手の言い分を聞くだろうか。法律の事を考えている暇はない。
その後、戦争に負けると祖父はシベリア送りとなり、しばらく戻ってこなかった。当時従軍していた大人たちは、敗戦の責任を感じて多くを語らなかったが、負けん気の強い祖母はいつも左翼活動家や日教組を批判していて、このままでは今に中国や朝鮮に負けると言っていた。
イラン・イラク戦争もフォークランド紛争も、祖母と一緒にニュース番組を見ていた記憶がある。これが世界だ、と。
私は以前、運営していた事業を阪大に留学している中国人グループに手伝ってもらっていたが、彼らが言うには中国人は中国人を信用しない。数人のグループには必ず、政府からのスパイ役が混じる。
また、上海市の面積を尋ねたところ、「だんだん大きくなっている」とのこと。そういうものらしい。なぜ核兵器を持っているのかと聞けば、周囲を敵に囲まれているからと言う。
日本人もかつては遠慮会釈なしに発言していた。言葉狩りの多くは差別を隠れ蓑にし、伝統的な言葉や価値観を忘れさせている。そうして知らないうちに精神的な武装解除が進んでいる。
戦争を公共事業のバリエーションくらいにしか思っていない国に囲まれているのに、サムライという言葉は、スポーツとフィクションの中に閉じ込められている。
私は中国人に恨みもなければ幻想も持っていない。逆に、欧米の決めたルールを、チャンスさえあれば破ろうという気概を尊敬している。北京オリンピックの行進順序にしても、国名を漢字表記した際の画数順にするなどは素晴らしかった。
わが国もいい加減、白人に対して名乗る際の、姓名の順序を変えるのをやめないか。逆はありえないのに。私は中学時代からこの問題で教師たちと対立して来たし、ないがしろにはできない大きな問題だと思っている。
最近になって、ようやく政府が本来の順序に改める方針を打ち出したことで、私の積年の主張も報われた思いがする。
中国の工場が活動を減らしているせいか、近頃は空が透き通るように青い。昨日も和歌山の海は青く、山は緑に輝いていた。そして懸命に生きている人たちの歓声で溢れていた。彼らはもちろん、一朝ことあらば家族や友人のために立ち上がるだろう、そこに何の疑問も持たずに。
【Ikeda Yoshihiro】
[email protected]
http://www.brightocean.jp/
https://www.instagram.com/brightocean_official/
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編集後記(12/05)
●偏屈BOOK案内:安田峰俊「もっとさいはての中国」
「中国本土は14億人、世界の華人6000万人、中国人観光客1.5億人、分け入っても分け入っても、中国人はそこにいる。では彼らは、その地に何をもたらしたのか」ということで、そのうちのひとつ、ケニア・ナイロビに敷設された“中華鉄道”で味わうサバンナ紀行、という章で「異形の中国」を見てみよう。
2019年4月、ケニアの野生動物保全区域であるナイロビ国立公園で、筆者は半日間のサファリ120ドル(約13,000円)に参加。感動的な野生の王国の背後には、東西の地平線からサバンナをぶち抜いて伸びる人工物が鎮座していた。中国が作ったSGR(Standard Gauge Railway=標準軌鉄道)である。2017年に首都ナイロビと沿海部のモンバサを結ぶ、第一フェイズの路線が開通した。
第二フェイズは計画段階から物議をかもした。公園の敷地内を6kmにわたり貫通するルートは、自然保護団体による激しい抗議を招いた。ケニアの裁判所が工事差し止めを命じたにもかかわらず、政府は中国の大手国営ゼネコン・中国路橋による建設を強行。サバンナの歴史上では初、大量の重機が持ち込まれた。筆者が現地を見た2019年4月時点で、国立公園内の工事は概ね終了していた。
高架の高さは最大40m、支柱は100本以上、線路に沿って草が生えない荒れ地が広がる。ケニアは40以上の民族が暮らし、日本で知名度が高いマサイ族は人口の1〜2%。議会制民主主義で、三権分立がある程度まで機能している。報道の自由度ランキングは世界180国中100位(2019年)だが、そこそこ言論の自由はある(中国は177位)。ナイロビは治安の悪さでは、世界の首都で最悪レベル。
政治や行政の腐敗もかなり深刻、腐敗認識指数は100点満点で27点、ベトナム33点、ロシア28点よりも低い。ケニアは中国からの借款額が98億ドル(約1兆390億円)で、国家予算の1/3に相当しアフリカ54か国のうち第3位の高額だ。しかも借款の大部分は中国輸出入銀行が貸し手なので有利子である。SGR建設資金の半分以上がこれだ。しかも、政府がキックバックを受け取った疑惑も。
こんな例はカンボジアでも見られ、政治が腐敗した国と中国が組んだときには万国共通で見られる現象だ。SGR第一フェイズの路線建設費はケニア独立後最高額の38億ドル(約4000億円)。SGRは高速鉄道でも新幹線でもない。ディーゼル車(中国製)が客車を牽引するタイプの列車で最高速度120km。セキュリティ・チェックは空港クラス、区間距離は新幹線・東京─京都とほぼ同じ。
但し新幹線のぞみが2時間20分で京都に着くのに対し、SGRのエクスプレスは5時間。1等車約3000円、2等車約1000円、良くも悪くも中国の列車そのままで乗り心地は普通。野生動物の生息地帯の真ん中を突っ切っている。出発・到着時に市内と駅との移動で合計1時間はかかる。不都合な部分は中国そのまま。SGR開業から1年2か月、ライオン2頭、水牛5頭の死体が確認された。
問題は山積みだが地元住民には歓迎されているSGRは、今後、ヴィクトリア湖畔の街・キスムまで伸び、さらに近隣国と接続して東アフリカの大鉄道網の一端を担う─これもカネを出す中国の意向次第。しかし、まあよく調べている。タイトルから、中国国内のさいはてかと思っていたら、世界中のディープな中国人社会のルポを続けている筆者だった。(柴田)
安田峰俊「もっとさいはての中国」2019 小学館新書
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4098253550/dgcrcom-22/
●今更ラグビー、アルゼンチン対トンガ続き。前半終了時で28-7。7点返した時は会場中が湧き上がった。やっと試合らしい雰囲気になったぞ、と。
ハーフタイムにトンガサポーターと、初めて会ったであろう日本人が、あーだこーだと前半の試合展開について話していた。
5列ぐらい後ろのトンガサポーターたちも、私の後ろのトンガサポーターの元にやってきて初対面で、あーだこーだと話していた。負けが決まっているだろうに、トンガサポーター熱い!
後ろのトンガサポーターは女性2人を引き連れていたが、女性らはさほど興味はなかったようで、男性が試合前・試合中にワーワー言っているのに対して、相づちを打つ程度であった。後半がはじまってもしばらく戻って来なかった。
日本人も数パーセントは帰ったように思う。(hammer.mule)