《あのー、あなたたち、ここにiPadが転がっているんですけどね...》
■音喰らう脳髄[93]
TOKYO NEW WAVE 2010
モモヨ
■アナログステージ[40]
アプリコンビネーションの活用
べちおサマンサ
■Webディレクター養成ギブス[04]
目的と手段の取り違え
蓮井慎也
■セミナー案内
CSS Nite redux, Vol.1「Google Analyticsでサイトの課題を解決〜指標の
基礎からセグメント分析まで」
■音喰らう脳髄[93]
TOKYO NEW WAVE 2010
モモヨ
■アナログステージ[40]
アプリコンビネーションの活用
べちおサマンサ
■Webディレクター養成ギブス[04]
目的と手段の取り違え
蓮井慎也
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CSS Nite redux, Vol.1「Google Analyticsでサイトの課題を解決〜指標の
基礎からセグメント分析まで」
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■音喰らう脳髄[93]
TOKYO NEW WAVE 2010
モモヨ
< https://bn.dgcr.com/archives/20100831140400.html
>
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デジクリ夏休み前の原稿で、脚が悪い中ライブをやることを書いた。7月30日の亀戸ハードコア、ゲタカルビのアルバムリリース記念ギグのゲストとしてのライブだ。デジクリを読んで、東京以外から駆けつけてくれたファンが幾人かいた。その方々にまずお礼を申し上げる。
当日は、椅子にすわってリハーサルを行った。が、どこか調子がでなかったので本番は立って行った。ライブそのものは何とかこなしたものの、その後がいけなかった。
翌朝、激痛に見舞われて整骨院で見てもらったところ、破壊されていた膝は悪化し、足首、脛、腿の全ての骨にねじれがでていた。以来、一ヶ月近く、筋トレやストレッチをしては骨のねじれを戻す日々が続いて今に至っている。
今では一番最初に悪くなった膝の部分今では問題なく完治しており、他の骨の部分にも問題がみられなくなった。しかし、脚の付け根のリンパをいためていたり、筋肉そのものにもねじれぐせがついてしまっているので、それが問題らしい。
私としては、あれこれ説明されても意味がよくわからず、ただひたすら痛いだけでしかない。とにもかくにも、整骨院の先生の言われるまま、素直にリハビリに励むだけだ。
なにしろ次のライブが9月11日に迫っている。次は、これ、
< http://www.jvcmusic.co.jp/tnw/
>
「TOKYO NEW WAVE 2010」というタイトルの企画で、新宿の複数のライブハウスで同時に行われるライブを包括的に、ある種、サマソニなどのフェスに似た感触で客は楽しめる、そんな感じのものらしい。
企画自体は、ビクターからリリースされる同名のコンピの発売を記念したもので、当然、若いバンドを主体にしたものだ。私のバンド、リザードは、そのゲストとして新宿ロフトに出演する。
< http://www.babestar.net/babestar/-/Information2/VICB-60058.html#news
>
チケットに高校生の学割があるというのが何とも嬉しい。若いバンドにまじって脚が痛いなどと言ってられないので、とにかくリハビリに専念して、当夜は心から楽しみたい。
Momoyo The LIZARD 管原保雄
< http://www.babylonic.com/
>
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■アナログステージ[40]
アプリコンビネーションの活用
べちおサマンサ
< https://bn.dgcr.com/archives/20100831140300.html
>
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発注依頼を出しておきながら、すっかり存在を忘れていたiPadのことを、前回の後記で少し触れましたが、その後も誰も使う様子がないので、ワタクシが超個人的に使わせていただくことにし、いま現在、一番の「お友達」としてワタクシの傍におります。
使い始めた途端に手放せないアイテムのひとつになってしまい、買い換えたばかりのMacBook Proが色褪せている状態。酷い、なんて現金なんだ。記事というかコラムに書き綴るのも今更感バッチリなんですが、iPadで光るAppに「i文庫HD」と「GoodReader」、この2つのウエイトが非常に大きい。
GoodReaderにいたっては、ほかのAppとのコンビネーションが充実しているのも強みのひとつですが、GoodReader単体での完成度がとにかく高い。仕事にしてもプライベートにしても抜群の威力を発揮している。とくにPDF魔人は必須のAppといえるでしょう。
・GoodReader for iPad
< http://itunes.apple.com/jp/app/id363448914?mt=8
>
仕事でZip固めの攻防も、GoodReaderがフォローしてくれることも強いが、フォルダそのものをGoodReaderに送り込み、ツリー構成を作ることができることが、なによりも助かる。出先でちょっとしたプレゼンやミーティングのときに、わざわざノートパソコンを持ち歩かなくても、iPadにGoodReader入れておけば、とりあえずやりたいことはこなせてしまうので、とにかく重宝する。
ただし、フォルダ自体をそのままGoodReaderに送り込むことはできないので、すでにあちらこちらで紹介されておりますが、ちょっとした細工が必要。といっても難しいことはなにもなく、フォルダだと受付けないだけなので、拡張子を「.pkg」にリネームして、フォルダではなくファイルとして認識させて送り込むだけ。
いま現在も、Office系や、IllustratorとPhotoshop、DreamweaverとPhotoshop(Fireworks)などのコンビネーションで作業を進めている方も多いかと思いますが、仕事以外でのアプリコンビネーションって少ないですよね(コアなDownload系とかは別として)。
iPadはiPhoneやiPod touchなどとは違い、アプリ単体での活用ではなく、アプリコンビネーションしてこそ真価を発揮する製品なような気がする。今後のApp開発と自由度に期待は高まるばかりです。
●脊髄反射で反応してはダメな話
これまた今更感が満点な話ですが、先日、噂が憶測が期待が飛び交っていた、Googleの「Chrome OSタブレットが11月登場」記事がラボの中で盛り上がった。「あのー、あなたたち、ここにiPadが転がっているんですけどね...」と消え入るような声でボソボソつぶやいてみるものの、誰も聞いていない。おい、なんでそんなにiPadを避けるんだ、iPad発売前はあんなに欲しがっていたくせに...。
・ITmedia News
< http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1008/20/news062.html
>
GoodReaderの便利さを、部下たちに見せつけるようにしても、「ほー、ふーん」といった感じで反応が薄い。ひとりは「だからなに?」ってくらい興味を持たない。なぜだ、なぜそんなにApple製品が嫌いなんだ。
といったところで興味がないものは仕方ない。いや、ちょっと待てよ...... Apple製品を嫌いにさせた原因はワタクシのParallels事件(過去ログ参照)からかもしれない。そうか、そこで懲りたのか。申し訳ない気持ちでいっぱいだ。Win7よりぜんぜんいいぞ! と言っても誰も信じないのも、そこか。
・過去ログ:イヌでもできる!「快適な作業空間を作る part・1」
< https://bn.dgcr.com/archives/20090512140200.html
>
今後のiPad Appで期待するのがEXCEL関連のApp。仕事上、どうしても使用率が高いので多少値段が高くてもいいので、xlsやcsvで書き出せるものが出てくることを期待。脊髄反射でNumbersを購入したが、まったくもって使い物にならない。
使用できる関数の少なさもさることながら、xlsで保存できないのが痛い。痛いではなく痛恨。もう、まったく意味ない。「んなの、Numbersなんか使ってないでGoogleドキュメントでいいじゃん、なんなの、バカなの?」って云われそうですが、それをいったら身も蓋もない。
ということで、誰か115円で提供してください。
【べちおサマンサ】[email protected]
FAプログラマであり、ナノテク業界の技術開発屋
< http://www.ne.jp/asahi/calamel/jaco/
>
< http://bachio.posterous.com/
> ←マメに更新中
< http://twitter.com/bachiosamansa
> ←フォローしても役に立ちません
< http://www.retaggr.com/page/bachiosamansa
> ←べちおまとめ
○夏休み、いかがでしたか? 楽しかったですか? そうですか、楽しかったんですか/オイラは例年のごとく休みがとれませんでした。ずーっとラボに籠ってました/そのうちアタマがおかしくなるんじゃないかと危惧しているのですが、まだ大丈夫みたいです。
○記憶に残っているデジクリ夏休み中の出来事→なにはともあれ、おニューのMacBoo kPro(15インチにしました)が手元に届いてルンルン→データも数十分で移行完了→ついでにParallelsに入れているwin-XPの領域を100GBに広げた。
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■Webディレクター養成ギブス[04]
目的と手段の取り違え
蓮井慎也
< https://bn.dgcr.com/archives/20100831140200.html
>
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●WEBディレクターのポジションとは
WEBサイトの役割は、ブランドイメージを定着させることができたとか、資料請求や問い合わせが増えたとか、申し込み数や売上が増えたという結果で計られます。クライアントがWEBサイトに求めるものはこの結果であり、これが企業のWEBサイトを作る目的です。そしてWEBデザインをしたり、WEBプログラムを設計したり構築することが、WEB制作の目的を達成するための手段です。
もはや釈迦に説法のように基本的なことですが、いざプロジェクトが始まると、クライアントも含めたプロジェクトの関係者が、手段で仕事をするケースを散見します。この目的と手段の取り違えは、WEB制作に限った話ではありませんが、WEB制作の現場においても同様にこの基本的なことが実践できていません。
ある人にとっては手段であるものが、ある人にとっては目的だったりと、プロジェクトの規模が大きくなるにつれてプロジェクトに参加する人間が多くなり、目的と手段が細分化されるからです。目的達成のための手段が目的となって、その目的達成のための手段が目的になるがゆえに、現在業務の目的と手段に区別がつかなくなって、本来の目的を見失いがちになるからです。
最も身近なところでこのケースを探してみると、営業側とWEB制作側の相容れない部分が近いと思います。営業側は「売りたい」と思っており、制作側は「(良いWEBサイトを)作りたい」と思っているはずです。一見、目的は違っているように思えますが、同じ会社の場合には、例えば「利益の最大化」が目的となり、その目的達成のための「売る」「作る」といった一連の行為が手段となるはずです。頭では分かっていても、実際に...となったときには、目的と手段を取り違えているケースは本当に多いものです。
WEBサイト制作を依頼するクライアントの目的は様々ですが、WEBデザインやWEBプログラムがクライアントの目的を達成するために、適切に手段(制作)が用いられているか? といえば甚だ疑問です。WEB制作に携わるスタッフは、全員頭で分かっているはずなのに、立場が変われば自分の都合のいいよう解釈し、手段を目的に取り違えてしまうのが人間というものです。むしろ取り違えるのを前提にして、取り違えていても調整しながら解決に向かうように考えていったほうが建設的でしょう。
クライアント側の目的とWEBを制作する側の目的の乖離が、WEB業界の根本的な課題となって久しいのですが、これを調整するポジションがWEBディレクターです。人が根本的に犯してしまいそうなミスにアンテナを立てて、先回りする能力もWEBディレクターには求められます。
クライアントも人間です。当然、目的を見失うことがあります。部長の「今年の売上をもっと増やせないか?」は、課長にとって「売上を上げるには会員数を増やすことだ」となり、係長にとっては「会員数を増やすには懸賞だ」となり、最後の担当者レベルで「キャンペーンページをお願いします」となるわけです。
WEBディレクターとして、担当者の話を鵜呑みにしている時点で三流、その上司の目的(実際には手段)を聞いている時点でまだ二流です。なぜキャンペーンページを作りたいのだろう? と疑問を持ち、その目的を遡ってヒアリングすれば、係長クラスの目的(実際は手段)まで聞き出すことができると思います。その手段を目的に置き換えれば、課長クラスの手段も読めてきます。
そこからは妄想の世界で、要するに売上げを上げろ! と指示が出ているんだな? と妄想してもいいくらいです。真の目的を聞き出せなくとも、このくらいまで相手の腹を読めれば、後々になって作るものがブレても、方向は調整できます。
ここで大事なのは、クライアントの何を目的に発注するのか? 経緯を把握すること。もっと言えば、クライアントのビジネス背景を理解していることが重要になってきます。真剣にクライアントのビジネスの成功、依頼されたWEBサイトの成功を願えばこそ、得られる情報です。
どうすれば依頼内容を実現できるか? の方法論に、WEBサイト制作の知識は必要ですが、クライアントを理解することにWEB制作の知識は必要ありません。裏を返せば、WEB制作のスキルや知識だけでは太刀打ちできないのがWEBディレクターの仕事であり、WEBについてのセンスだけではなく、ビジネスセンスも同時に問われるのがWEBディレクターです。
よって、WEBディレクターは、クライアントにも自社にも、どちらか一方にだけ偏ってはいけません。恐らくWEBディレクターのほとんどがどちらかに偏ってしまっていると思うのですが、よくない傾向です。クライアントに偏り、クライアントに対してYesマンに成り下がっているようでは、社内のWEB制作スタッフにそっぽを向かれているでしょうし、WEB制作スタッフに偏っているだけでは、クライアントから信頼されません。
クライアントへの調整方法と、社内のWEB制作スタッフへの調整方法については別の機会に譲るとして、目的と手段を取り違えず、真の目的を掴むよう心がけてください。作り手と売り手の間に、バランスよく立ち続けるのがWEBディレクターです。
真の目的を掴んだ後、さらに大事なのは、ユーザ目線を忘れないことです。先ほどの例では、売上を上げるための手段として会員数を増やす、ということに間違いはないにしても、だからといってキャンペーンではないかもしれません。
会員登録の質問項目が多すぎたり、会員になるためのメリットが薄く会員に魅力がないから、ファン層以外の一般会員をいくら増やしても無駄なことがあります。クライアントはこのレベルまではヒアリング時に話はできなくても、聞けば出てくる情報ですから、呼び水を作れるくらい、企業理解・業界理解が重要になってきます。
●手段が目的に変わってしまった典型例
過去に某賃貸不動産会社から、入居希望者へのメール配信システムの相談がありましたので、そのときの一例をひとつご紹介します。
物件を探しているお客様は、数店舗の中から探していると仮定して、そのお客様をひとりでも取りこぼさないように、仮に取りこぼしたとしても再度引越しのタイミングで選んでもらおうと、来店時に書いてもらったカルテに記入されたメールアドレスに、定期的に物件情報を送りたいというものでした。予算はサーバ代込みで300万円用意したと。
私はこの案件を即座にお断りしました。
普通の営業マンであれば、真っ先に飛びつく案件かもしれません。通い続けたことに対する成果なのだと、社内に持ち帰るでしょう。しかし、考えて見れば、物件探しから、良い物件が見つかれば、即手付金などを払って物件を決めてしまうのが賃貸不動産の世界。
不動産の賃貸契約というのは、物件を探しているお客様にとってはシステマチックにどうこうという問題ではなく、タイミングだったり、運命的なものの要素が強いはずで、物件を決めてしまえば、契約中のプロバイダは解約し、新しい物件で新しいプロバイダと契約してしまうでしょうから、不達メールアドレスが増えるのは必至に思えました。
メールアドレスや住所、電話番号といった個人情報は、守るのも必要な要件ですが、取得する以上、取得目的の範囲を超えずに有効活用し、マーケティングに活かしてこそです。届かないメールアドレスを含め、所在しない個人情報をいくら所持しても、1円の利益すら生まないのであれば、メールでお客様に合った物件をお知らせするという無味乾燥な情報発信よりも、電話一本という肉声こそが重要と思い、営業マンや事務員の増員を代替提案しました。
この案件は、クライアントの「メール配信システムを作りたい!」から始まったものでした。当初は担当者も「どうやったら売上が上がるのか?」は考えたはずで、それで社内で稟議を通してどうにか300万円を用意したのだと思います。目的と手段を取り違えていては社内稟議も通らないでしょう。ところが、どこかのタイミングから「売上を上げる」という目的が、「メール配信システム」を作るという手段が目的に変わってしまった典型例であると言えると思います。
我々の作るWEBサイトがクライアントに求められるのは、過程ではなく常に結果(効果)です。よって、WEB制作以前にクライアントの本来の目的やビジネス背景を理解し、WEBサイトにビジネスごと落とし込むのがWEBディレクターの仕事です。
納期に間に合わせることが目的ではなく、よいデザインを作ることが目的でもありません。時にはクライアントやWEB制作スタッフにダメ出しをしながら、ユーザ目線でどちらにも偏ることなく本来あるべきゴールに導き、そして結果を出していくのがWEBディレクターの醍醐味でもあると思います。
【蓮井慎也 / Shinya Hasui】WEBディレクター
地元のWEB制作プロダクションに所属。大手通販企業に常駐しWEB制作をしています。
オンライン名刺 < http://card.ly/hasui/
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■セミナー案内
CSS Nite redux, Vol.1「Google Analyticsでサイトの課題を解決〜指標の基
礎からセグメント分析まで」
< http://cssnite.jp/redux/vol01/
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20100831140100.html
>
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Google Analyticsのアクセス解析を基礎から、セグメント分析まで一通り行います。実在するサイト・データをもとに、アクセス解析をどのように進めていくか、改善策をどう導くかに取り組みます。
「基礎編」は「セッション」や「直帰率」などの指標の意味や取り扱い方に触れていきます。「設定編」ではユーザー分析を行うための設定について、「分析編」でサイトの課題を解決するアクセス分析を実習をまじえて取り組みます。(主催者情報)
日時:2010年9月4日(土)14:00〜17:00
会場:梅田センタービル31F ホワイトホール(大阪市北区中崎西2丁目4番12号)
講師:大内範行(アユダンテ株式会社)
参加費:6,300円
申し込み:サイト参照
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■編集後記(8/31)
・藤原新也「死ぬな生きろ」を読む、というか眺める(スイッチパブリッシング、2010.6)。13×187センチ、厚さ約4センチ、弁当箱のようなボリュームの408ページ。白地に墨文字のシンプルな装幀の本。目次はあれどノンブルがない。書き下ろしというが、テキスト部分は少ない。なぜなら写真と書の本だからである。四国を巡った88の写真に88の単語や言葉をつけ、それを書で表現している。たとえば「ふたり灯して帰る」「祈る人の海」「枯れゆく花の死化粧」など。作者は「あるシチュエーションを写真で語り、それに一つ一つ単語や言葉を選んでいくことによって、一種のシーンを表現していった。そこから読む人は何かを感じ取り、感じたことで読む人の気持ちがぱっと開いていく。そういう本にしたいという思いがあった」とサイトに書く。その究極の言葉は、活字でなく自らの書であらわすことで作家としての存在を残す。そういう構造の本なのだ。この作家の写真が優れていることはわかるが、書のほうの評価がどうなのかわからない。だが自信満々な感じもする。何度も何度もページを繰る。わかるのもあるし、わからないのもある。「この本は人を選ぶ本である」「この本は踏み絵のようなもので、その人の鈍感力と想像能力の程度を測る怖いところのある本だと思う」と作者は書く。わたしはこの本に選ばれなかったひとりであろう。(柴田)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4884182928/dgcrcom-22/
>
→アマゾンで見る(レビュー4件)
< http://www.fujiwarashinya.com/
> Shinya Fujiwara official site
・特撮好きの友人と会話をしていて、新垣結衣の女優デビューが特撮だと知った。コスプレしていて、その意外性に驚いていたら、面白いドラマだったよ〜と。Wikipediaや東映のサイトを見ると、確かに面白そう。友人からDVDを借りて見ることに。「sh15uya シブヤフィフティーン」。舞台は109の横に108(東映)が建っているシブヤ。そこにいる15歳の少年少女はチームを作って縄張り争いをしているが、「こわれた」15歳がいると、ピースという処刑人が現れて殺してしまう。ガッキーはこのピースと戦う少女役。15歳たちはシブヤから出ようとしても、何故か出られない。最初から謎が山積みで、食事中にと軽い気持ちで見始めたのに、食事を忘れて見入ってしまう始末。回を重ねるごとに謎が増える。ラスト近くの回で謎は解けるものの、予想した理由ではなくて驚いたし......(ここは感想が入るが書くとネタバレになるので削除)。貸してくれた友人に、あれはどういうこと? これってああだよね、でもそうなると...などと質問攻めしてしまった。演技に関しては、15歳役群は稚拙なところはあるものの、ストーリーや世界観に引きずられる。スタントに変わったな〜とか、ワイヤーだな〜とか、ここのCGはちょっとな〜とか、急に現実離れしたシーンになるよなぁとか思ってしまうのだが、アクションシーンの構成も面白くて(凄いぞ!)、これまた、まっいいや、と思ってしまう。予算あったら、映画だったら凄いものになったんだろうなぁ。主人公は女の子が男の子の役を演じている。もう一人のヒロインは仮面ライダーキバや555に出演していた芳賀優里亜。彼女の演技良かったよ。総監督が仮面ライダーシリーズの田崎竜太、脚本は同じく仮面ライダーシリーズやアニメを手がける米村正二。ガッキーのコスプレ衣装(スーツ)造形は劇団☆新感線の竹田団吾。ピース役マーク武蔵は、映画「アバター」のモーションアクターなんだって。15歳という微妙な年齢だからこそのお話。面白かったよ〜。今の技術でのリメイクも見てみたいな。(hammer.mule)
< http://ja.wikipedia.org/wiki/Sh15uya
>
Wikipedia。見るなら前情報なしで
< http://tvarc.toei.co.jp/tv/sh15uya/
>
東映公式。ガッキーのコスプレが見られるよ。
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00103BXI4/dgcrcom-22/
>
レビュー満点だわ