実は電子ブックは、流行らないのでは無いだろうか。
ふと思ったのだが、blogでも取り上げていた電子ブックであるが、電子ブックの盛り上がりは、実は一瞬のことであり、流行らないのでは無いだろうか。電子ブックは、CDのMP3化のように物理的にコンパクトに集約され、家からCDラックが無くなったように、本棚も徐々に消えていく時代になって行くだろう。
確かに電子ブックは便利であると思うが、iBooksにみられるインターフェイスは、電子ブックを大衆化させるための、初期の仕掛けにすぎないのでは無いだろうかと思うわけである。リアルからバーチャルの垣根を減らすために、UIをリアルよりに設定しているだけのことではないだろうか。
電子ブックが普及する程、そのデバイスにはストレスが掛かる。そうすると、クラウドにしてもローカルにしても、アクセスがしにくくなり、読書をしにくくなるのではないだろうか。その解決する為に、ユーザーは、新たな高速通信を利用する流れになるだろう。しかしそのような事をしなくても、既存技術でフォロー出来るツールがある。それがメールである。
アプリケーションは、軽さあってのグラフィカルデザインであることが、外せないポイントになると思う。その場合、今のようなPDFリーダーの様な電子ブックのインターフェイスではなく、個人的には、電子ブックに於いてはダイナミックなグラフィックよりも、文字情報(もっと言うと有益な情報)のみがほしいので、それであれば、PDFリーダーというイメージよりもメーラーのような、またRSSreaderの様な、インターフェイスが使い易いのではないだろうか。
そうなると、結局温故知新のように、文字情報のメルマガを定額課金制で有料メルマガのビジネスにしたり、ビジュアル寄りであれば、以前は重いとの理由でいまいち流行らなかったHTMLメールに、再び注目が集まっていくと思われる。
今は、電子ブックといえばiBooksが持て囃されているが、現状の電子ブックの次なる進化形態は、メルマガ+RSSのインターフェイスを持ったものになるのではないだろうか。
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