大阪の専門学校へ行き、国家試験に合格したら、とっとと故郷に帰ろうと思ってから、早や50年。故郷へいるより大阪の方が長くなった。一人で3畳一間の下宿生活。手を伸ばせばドアがあるような集合アパートで、震えながら過ごした。自分の未来へ続く道をどうやら、横道にそれてしまったが、案外これが心地良くて今もそこで、暮らしている。何たて「ヒト」がおもろい。芸人ではなくてもおもろい。もう10年位前、私は免許の書き換えで警察に行った。まずお決まりの「視力検査」があった。覗くと「C」があっちこっち向いていて、段々小さくなり、当時の視力は確か両目とも、1,2だった(老眼だけど)「はい、合格。後ろの椅子で待っていて下さいね」と警察官。次は初老のおっさんだった。同じように視力検査の機械を見て「ま」「へ」「の」なんて言うてる。警察官が...大阪人は真面目におもろい