「成瀬は天下を取りにいく」 著 宮島未奈 「面白い」の一言で表現出来る作品ですね。 普段読書をしない人にも、どんどんと読み進められる作品だと勧めることが出来ます。 作品の推進力となっているのは、間違いなく主人公である成瀬のキャラの強さでしょ
「成瀬は天下を取りにいく」 著 宮島未奈 「面白い」の一言で表現出来る作品ですね。 普段読書をしない人にも、どんどんと読み進められる作品だと勧めることが出来ます。 作品の推進力となっているのは、間違いなく主人公である成瀬のキャラの強さでしょ
「「現代優生学」の脅威」 著 池田清彦 優生学といえば、すぐにナチスドイツを思い浮かべる人が多いと思いますが、優生学は遠くギリシア時代からあった思想であり、そもそもはダーウィンの進化論を曲解して、イギリスやアメリカで広く言われるようになった
「ダーウィンの呪い」 著 千葉 聡 ダーウィンといえば、「種の起源」が有名であり、誰もが知っている名前です。 もちろんダーウィンが語っていた進化の話を大抵の大人は知っています。 でも、ちょっとだけ誤解しがちなところがある。 つまりは「適者生
「シン・ゴジラ」 2016/日本 エヴァンゲリオンの庵野秀明さんが総監督を務めた作品ですね。 小さい頃から特撮が大好きだった庵野さんがCGだけに頼らず、昔ながらの特撮を併用することで改めてゴジラを復活させたという点でも面白いです。 庵野さん
「商人の世界史 小さなビジネス革命が世界を変えた」 著 玉木俊明
「商人の世界史 小さなビジネス革命が世界を変えた」 著 玉木俊明 歴史を商人の動きという点でとらえた話です。 こういう視点で観ると、確かに世界の歴史が全然違ったものとして見えてきます。 扱っているのは、古代メソポタミア商人から、フェニキア
「サイコパスの真実」 著 原田隆之 もはや映画やドラマなど色々なところで口にされ、一般的に知られるようになった「サイコパス」。 ただ多くの人が漠然としてしかこの言葉の意味を知らず、何となく良心なく殺人などの重犯罪を簡単に犯す怖い人という印
「世界で一番透きとおった物語」 著 杉井光 わあ、いい意味で何て狂気を感じる物語なんだろうって思いました。 わたし自身が病院に勤めているだけあって、正直、霧子さんと同じところである程度のことは気づいたんです。 でも、まさかそのあとにあれほ
「ゴジラ-1.0」 2023/日本 同じ山崎貴監督が作った西武遊園地のアトラクションが迫力があって面白かったので、絶対に4DXで観たいと思っていました。 念願かなって4DXで観れたんですが、いやあ、やっぱり迫力があって面白かったですね。 前
「三人の女」 著 チョ・ソニ これはすさまじい話だった。 間違いなく今年読んだ小説NO.1ですね。 日本に植民地化された朝鮮半島の中で祖国の解放のために共産主義の地下活動を行っていた三人の女性の話です。 実はこの三人の女性は、共産主義者で
いやあ、今年のドラフト会議は抽選が多くていつも以上にドキドキしました。 それにしても、今年は東都を中心として大学生ピッチャーが大豊作だけあって、各球団も迷いましたよね。 わたしも予想を迷いました。 そして例のごとく結構外しました。 まず答え
「日本の公安警察」 著 青木 理 少し前に出版された本ですが、日本の公安警察を理解するためにはこれほど適切な本はないですね。 たぶん、多くの人は刑事警察と公安警察の区別がついていない人が多いと思います。 もちろん、よく刑事ドラマなどで公安
「警視庁捜査二課」 萩生田 勝 刑事だった方の自伝的な話です。 刑事といえば、どうしても殺人や強盗などを扱う、警視庁で言えば捜査一課のことを思い浮かべやすいのですが、この本で描かれているのは、捜査二課の実情です。 捜査二課とは、詐欺とか横
ドラフト会議一週間前になりました。 自己満足だけでやっている恒例のドラフト予想です。 個人的には、花巻東の佐々木麟太郎選手のプロ入りを楽しみにしていたのですが、アメリカの大学に留学をするということでプロ志望届を出しませんでした。 しかし今年
「DEATH NOTE」 原作 大場つぐみ・作画 小畑健 わずか2年ほどの連載期間にも関わらず、与えたインパクトの大きさを考えれば、もはや伝説と言っていい作品だと思います。 名前を書き込むとその人物が死んでしまう死神のノート。 それを非常に
「失われたものたちの本」 著 ジョン・コナリー ジブリの宮﨑駿監督が珍しく本の帯を書いている本です。 読んでみてすぐになぜ宮﨑さんが帯を書いているのか納得。 この作品、先日公開された宮﨑さんの最後の監督長編映画になるであろう「君たちはどう
「子どもたちの階級闘争 ブロークン・ブリテンの無料託児所から」 著 ブレイディみかこ
「子どもたちの階級闘争 ブロークン・ブリテンの無料託児所から」 著 ブレイディみかこ ああ、これは大事な本ですね。 イギリスの保育施設でボランティアとして働くブレイディみか子さんの本ですが、そこで描かれる保育施設はいわゆる普通の保育施設で
「フォッサマグナ 日本列島を分断する巨大地構の正体」 著 藤岡換太郎
「フォッサマグナ 日本列島を分断する巨大地構の正体」 著 藤岡換太郎 フォッサマグナ。 地質学や歴史に興味がない人にはまったく聞きなれない言葉ですね。 ラテン語で巨大な溝という意味なのですが、実はこのフォッサマグナと呼ばれる地形、今現在日
「汝、星のごとく」 著 凪良ゆう 読んでいる途中から感情が圧し潰されるような感じがずっとしました。 暁海と櫂の二人の男女の想い、距離、重なり合うもの。 そのすべてをこれでもかというほどに語り、人はどう生きるべきなのか、どう人と関係を築いて
「サンドランド」 2023/日本 「ドラゴンボール」の後に短期集中連載された作品を年月を経て映像化された鳥山明さん原作の作品ですけれど単純にすごく楽しめました。 一緒に行った小学生の子ども二人も大喜びで大満足していましたね。 世代を超えて楽
「地磁気逆転と「チバニアン」」 著 菅沼悠介 これはかなり勉強になりました。 知らないことがたくさん書いてありましたね。 まず地球に磁気がある、いわゆる地磁気というもの自体があることは、もちろん長年磁石というものを使っていたので知っていま
「ハンチバック」 著 市川沙央 読んでよかった。 読み終わってまずそう思いました。 正直、読む前に様々なところから流れて来る情報と印象によって勝手に想像していた話とまったく違いました。 単純にもっと怒りの感情が爆発している話だと思っていた
「自衛隊の闇組織 秘密情報部隊「別班」の正体」 著 石井 暁
「自衛隊の闇組織 秘密情報部隊「別班」の正体」 著 石井 暁 今テレビドラマで話題になっている陸上自衛隊の「別班」の存在を追った唯一の本です。 ようするに総理大臣や防衛大臣でさえもその存在を知らされていない諜報組織があり、その組織が政府が
「日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語」 著 山崎晴雄・久保純子
「日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語」 著 山崎晴雄・久保純子 これは色々と世界というか風景の見方が変わる本ですね。 何となく日本に生まれついて、日本に住んでいますが、なぜ日本列島が今のような形をしているのかなんて深く考えたこ
「つじのじつ話 自分らしく、あるがままの監督論」 著 辻発彦
「つじのじつ話 自分らしく、あるがままの監督論」 著 辻発彦 埼玉西武ライオンズの前監督である辻発彦さんの話です。 監督在任中の6年間だけの話に留まらず、西武ライオンズ黄金時代の選手時代や、そこに至るまでの話、また移籍後、コーチ時代の話とほ
「団地の空間政治学」 著 原武史 すでに昭和の匂いしかしない「団地」。 その多くが立て替えられ、そのままの形を残している団地も数を減らしています。 個人的にこの本を読んで思い浮かんだのは、やはり子供の時に近所にあった団地。 友だちが多く住
「君たちはどう生きるか」 2023/日本 待ちに待った宮﨑駿最新作にして、おそらくさすがに最後になるであろう作品。 「風立ちぬ」から10年ですが。まさにその年に生まれた長女は、小学校4年生になっているわけで、改めて時の流れを感じます。 さて
「滝山コミューン1974」 著 原武史 戦後、高度成長期に西武線沿線では数多くの大型団地が形成されたんですね。 元々、所沢に近い清瀬や秋津には結核のサナトリウムなどの病院施設が多く、共産党をはじめとする革新勢力が強い地盤だったんです。 そ
「レッドアローとスターハウス もうひとつの戦後思想史」 著 原武史
「レッドアローとスターハウス もうひとつの戦後思想史」 著 原武史 西武線を背景に東京の政治思想史を私鉄沿線の単位から読み解いた本ですが、これはなかなか興味深い作品でした。 政治意識が強く、元々共産党などの革新勢力の地盤であった旧国鉄の中
「黒猫の遊歩あるいは美学講義」 著 森晶麿 アガサ・クリスティー賞の第一回の受賞作品ですが、面白いです。 新人作家のレベルじゃないです。 ミステリーというと血なまぐさい殺人などを思い浮かべてしまう人がが多いと思いますが、この作品は血なまぐさ
「ゼロの焦点」 著 松本清張 松本清張の代表作の一つですね。 何度も映画化・ドラマ化されている作品です。 名作として世代を超えてこれだけ多くの人を惹きつけている理由は、一つは単純に推理小説としてのストーリーの面白さがあるからであり、もう一
「宮部みゆき責任編集 松本清張短編コレクション 下」 著 松本清張
「宮部みゆき責任編集 松本清張短編コレクション 下」 著 松本清張 宮部みゆきさんが編集した松本清張さんの短編集の下巻です。 この本に収録されているのは、 「支払い過ぎた縁談」 「生けるパスカル」 「骨壺の風景」 「帝銀事件の謎」 「鴉」
「団地と移民 課題最先端「空間」の闘い」 著 安田 浩一 高度成長期に日本中に作られ、かつては最先端の生活の場であった団地の今のルポです。 団地のイメージは、世代によってだいぶ違いますが、わたしの子どもの時には団地に住んでいる友達はたくさ
「点と線」 著 松本清張 松本清張さんの代表作ですね。 清張作品の中でも1,2位の人気を誇る作品です。 クリスティーの作品などにもいえることですけれど、後世に残る推理小説の共通しているのは、無駄なものがないということにつきますね。 謎に包
「プロジェクト・ファーザーフット」 著 ジョルジャ・リープ こういう話を読むとアメリカの底力を感じるというか、こういう面では日本よりもずっと進んでいるんだなというのを強く感じます。 アメリカで最も凶悪な町を舞台にしたドキュメンタリーですが、
「宮部みゆき責任編集 松本清張傑作短編コレクション 中」 著 松本清張
「宮部みゆき責任編集 松本清張傑作短編コレクション 中」 著 松本清張 宮部みゆきさんの選ぶ松本清張傑作短編コレクションの第二弾ですね。 収録されているのは以下の作品です。 「遠くからの声」 「巻頭句の女」 「書道教授」 「式場の微笑」
「宮部みゆき責任編集 松本清張傑作短編コレクション 上」 著 松本清張
「宮部みゆき責任編集 松本清張傑作短編コレクション 上」 著 松本清張 宮部みゆきさんが松本清張先生の傑作短編を選んでまとめているという、ファンにとってはこの上ない文庫シリーズです。 しかも、上・中・下と三巻もあるので、贅沢ですね。 今回
「会長島耕作 著 弘兼憲史 島耕作がついに会長になりましたね。 この一連の物語でよいところは、島耕作が出世していくにあたって、その時々の役職の人がどのような仕事をしているのか、想像することが出来ることです。 まあ、普通に生きていたら課長か
「ABC殺人事件」 著 アガサ・クリスティー アガサ・クリスティーの作品の中でも人気の高い、代表作の一つですね。 ミステリー用語でいうところのミッシング・リンクという手法の教科書的な作品といわれています。 確かに、無駄なくスルスルと読み進
「そして誰もいなくなった」 著 アガサ・クリスティ アガサ・クリスティの名作ですね。 ミステリーの最高傑作の呼び名も高い作品です。 映画で観たことはあったのですが、改めて本で読んでみると確かにすこぶる面白かったです。 まずすごいなと思った
「寂しい丘で狩りをする」 著 辻原 登 ストーカやDV男とそれに怯える女性たちの話ですが、二十年以上前にこの内容を書いていますが非常に進んでいますね。 今でこそ、ストーカーやDVは悪いものだという一般認識がありますが、まだこの認識が甘かっ
「GANTZ」 著 奥浩哉 いやあ、これは面白かった。 最初は、主人公にどうにも感情移入が出来ず、どうしたものかなと思ったんですけど、主人公が劇的に変わっていくことの伏線だったんですね。 最初と最後でこれだけ印象が変わる主人公というのは珍
「裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち」 著 上間陽子 沖縄において、貧困やネグレクト、虐待などか当たり前のように存在する環境の中で、必死に最善を選んで生きている少女たちのルポです。 全部で七人の少女のルポが本作に収録されていますが、どれ
「ラフ」 著 あだち充 「タッチ」や「H2」などが有名なあだち充さんの話ですが、この作品はなかなか隠れた名作だと思います。 野球ではなく、水泳を題材にしていますが、あだちさんらしく、ラブコメが主題なので、背景として描かれているスポーツが野球
「偏見や差別はなぜ起こる? 心理メカニズムの解明と現象の分析 編 北村英哉・唐沢穣
「偏見や差別はなぜ起こる? 心理メカニズムの解明と現象の分析 編 北村英哉・唐沢穣 偏見や差別がなぜ起こるかについて、心理学から徹底的にアプローチをされた本です。 第一部では、偏見・差別の仕組みについて書かれており、そもそも偏見・差別とは
「嘘と政治 ポスト信実とアーレントの思想」 著 百木 漠 ある意味現代社会においてもっと読まれるべき本の一冊かもしれません。 フィルターバブルによって社会的分断が行き着くところまで来てしまっている世界の中で、わたしたちがどう考え、何をする
「法治の獣」 著 春暮 康一 「主観者」「法治の獣」「方舟は荒野をわたる」の三つの中編が収録されています。 どれも著者の豊富な生物学の知識によって書かれた作品で、この分野に興味がある人には堪らない話ですね。 徹底して生物学の観点から物語にア
「社長島耕作」 著 弘兼 憲史 ついに島耕作が社長になったわけですが、さすがに日本を代表する企業の社長ともなると話がワールドワイドになってきますね。 連載当時の世界情勢などを鑑みながら話が進んでいくのでそれはそれで面白いのですが、登場人物の
「科学の社会史 ルネサンスから20世紀まで」 著 古川 安 単なる科学史ではなく、科学が社会にどう影響を与えたのか、またどのように世の中に浸透していったのかという点に重点が置かれている本です。 のっけから少し驚かされたのが、科学はそもそも独
「ドラえもん のび太と空の理想郷」 この時期恒例のドラえもん映画。 今年も子どもたちと観に行きました。 脚本は、古沢良太さん。 今年の大河ドラマ「どうする家康」もそうですし、「Always 三丁目の夕日」シリーズや、「探偵はBarにいる」シ
「輝石の空」 著 N・K・ジェミシン 「第五の季節」「オベリスクの門」に続く、「壊された地球シリーズ」の第三作目にして最終章ですね。 このシリーズの最大の特徴である圧倒的な世界観の謎をこの作品で一気に解き明かしていきます。 ここで明かされる
「ヴィンランド・サガ」 著 幸村誠 「プラテネス」で有名になった幸村誠さんの作品ですが、これは間違いなく名作ですね。 正直、「プラテネス」よりいいです。 ここ何年かで読んだマンガの中で一番いいんじゃないかな。 まずネタバレを含みますので、読
「虚空の人」 著 鈴木 忠平 元プロ野球選手のスター選手だった清原和博さんが覚醒剤取締法違反で逮捕されてから、執行猶予が開けるまでの様子を描いた本です。 実は、清原さんは、子どもの頃のわたしにとって、一番のスターだったんですよね。 物心つ
「手塚治虫とトキワ荘」 著 中村右介 トキワ荘にまつわる話を膨大な資料をもとに調べられているルポです。 これまで漠然と知っていた話も、ああ正確にはこうだったのかとか、こういう話だったんだとか、ここがこう繋がるだという感じで、色々と知ること
「部長島耕作」 著 弘兼憲史 課長だった島耕作が部長に昇格したあとの話です。 シリーズの第二弾ですね。 個人的には、「課長」よりも「部長」シリーズの方が面白かったです。 たぶん、それは「課長」の時の時代背景がバブルの時代で、今のわたしたち
「オベリスクの門」 著 N・K・ジェミシン 「第五の季節」シリーズの第二弾の話ですね。 「季節」を引き起こしたのが誰かがわかったところで前作は終わったのですが、本作はそこからの続きになります。 カリストマに辿り着いたエッスンがその地に根付
「情報と秩序 原子から経済までを動かす根本原理を求めて」 著 セザー・ヒダルゴ
「情報と秩序 原子から経済までを動かす根本原理を求めて」 著 セザー・ヒダルゴ 世界の捉え方の感覚を根本から変えてくるほど、衝撃度の高い本でした。 世界が基本的に物理の法則の中で出来ていることは、現代人のもはや常識です。 しかし物理の法則
「課長島耕作」 著 弘兼憲史 名前は当然知っていたけど、ちゃんと読んだことがなかった漫画でした。 30年前の作品ですが、ずっとシリーズが続いているだけあって読ませますね。 作品の節々に作者の弘兼さんがしっかりと様々なことを調べ上げてから描
「第五の季節」 著 N・K・ジェミシン N・K・ジェミシンの三部作なる大作の一作目の作品です。 本作を含め、三部作すべてでヒューゴー賞を三年連続で受賞しているので、SF小説ファンとしてはかかせない作品ですね。 さて、本作についてなんですが、
「コーダ あいのうた」 2021/アメリカ、フランス、カナダ アカデミー賞の作品賞を獲った作品ですが、納得の選出です。 まずテーマがいいです。 障害者ばかりの家族の中で、奮闘しなければいけない健常者に焦点が当てられているのですが、これ、ここ
「秒速五センチメートル」 2007年/日本 「君の名は。」「天気の子」「すずめの戸締まり」などでもはや多くの人にその名をとどろかせることになった新海誠監督の初期の代表作ですね。 実は個人的には、新海作品の中ではこの作品がダントツでいいと思っ
「五島崩れ」 著 森禮子 いわゆる隠れキリシタンの話ですが、かなり衝撃的な作品でした。 隠れキリシタンといえば、どうしてもまず天草四郎とか島原の乱をイメージしてしまいますが、この作品で語られているのはその時代の話ではありません。 幕末から明
いやあ、ワールドカップの決勝戦凄かったですね。 これほどドラマ染みた決勝戦は久々に見た気がします。 それにしても個人的に推していたアルゼンチンが優勝してうれしいです。 実は、昔からメッシのファンだったんですよね。 子どもが生まれる前は、サッ
「中国の大プロパガンダ 各国に親中派がはびこる“仕組み”とは?」 著 何清漣
「中国の大プロパガンダ 各国に親中派がはびこる“仕組み”とは?」 著 何清漣 中国のプロパガンダについて克明にレポートされている本です。 国内および国外に対してどのようなやり方でプロパガンダがなされていたったのか、また国外については香港、
「ある行旅死亡人の物語」 著 武田惇志 伊藤亜衣 元々ネット記事だったルポが、書籍になってものです。 行旅死亡人とは、身元不明の遺体であり、官報に情報が乗っているんですよね。 記者が、その行旅死亡人で金庫に3400万円もの現金を遺した尼崎
「トキワ荘の時代」 著 梶井 純 手塚治虫にはじまり、藤子不二雄、石ノ森章太郎、赤塚不二夫など昭和の名だたる漫画家を輩出したトキワ荘のお話ですね。 その中で、手塚の次にトキワ荘に現れ、藤子不二雄らのよき兄貴分となった寺田ヒロオを中心とした
「ディープフェイク ニセ情報の拡散者たち」 著 ニーナ・シック
「ディープフェイク ニセ情報の拡散者たち」 著 ニーナ・シック フェイクニュースがはびこるようになって久しいですが、本書はそのフェイクがいまやディープになり過ぎていて(ディープフェイク)、もはやどうしょうもないところまできていることを様々
「すずめの戸締まり」 2022/日本 エンターテイメントとして安定の面白さがありますね。 ファンタジーの要素が強いのですが、話に入りやすく最後まで楽しんで観ることが出来ました。 地震に神がかり的な説明を与えてしまっている点については賛否両論
「最初の悪い男」 著 ミランダ・ジュライ 映画監督のミランダ・ジュライの初の長編小説ですね。 ノンフィクション「あなたを選んでくれるもの」がとても面白かったので、読んでみました。 正直、出だしから三分の一ぐらいまでは戸惑いました。 登場人
「デジタル・ポピュリズム 操作される世論と民主主義」 著 福田直子
「デジタル・ポピュリズム 操作される世論と民主主義」 著 福田直子 恐ろしい話ですよね。 2016年のアメリが大統領選挙でトランプ大統領が誕生して以来、ソーシャルメディアが政治的に利用され、それによって意図的に民意の誘導がなされ、民主主義
「アノマリー 異常」 著 エルヴェ・ル・テリエ 極めて思考実験的な作品ですね。 アイデアそのものが面白いことは確かなのですが、それに力負けしないくらいの筆力があるので、登場人物が多く、複雑でありながらも、話にこんがらがることもなく夢中にな
「亜人」 著 桜井画門 すこぶる面白かったです。 まずそもそもの発想がいい。 何度死んでも生き返る亜人と呼ばれる人たちが中心に描かれているのですが、これはゲームのキャラクターを彷彿とさせますね。 劇中でパックマンが出てきますが、ようは何度
「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」 1988年/日本 久しぶりに観たんですけれど、不思議と今まで観たときとは少し違う印象を受けました。 簡単に展開を説明すると、地球に居座る人間に絶望したシャアが巨大な隕石を地球に落とすことによって粛清をしよ
「大久保利通 「知」を結ぶ指導者」 著 瀧井一博 維新の三傑の一人、大久保利通のイメージがかなり変わりました。 大久保利通と言えば、どうしても西郷隆盛と比較されて、「怜悧」とか「冷たい」とかいうイメージが持たれがちです。 大抵、小説やドラ
今年もドラフト会議が終わりました。 埼玉西武ライオンズの結果は、 1位 蛭間拓哉(外:早稲田大) 2位 古川雄大(外:佐伯鶴城高) 3位 野田海人(捕:九州国際大付属高) 4位 青山美夏人(投:亜細亜大) 5位 山田陽翔(投:近江高) 6位
ドラフトが終わりました! 2週間前に予想をしたのですが、まさか9球団が事前に指名を公表するとは思いませんでした。 ちなみにわたしが2週間前に予想したのは以下の通り、 ロッテ 矢澤宏太 楽天 金村尚真 西武 蛭間拓哉 日ハム 曽谷龍平 ソフト
「MAJOR」 著 満田拓也 野球漫画の金字塔に達した作品の一つですね。 これでもかと降りかかってくる難局に対して、抗おうと努力して後、メジャーリーガーなっていくというわかりやすいストーリーなのですが、わかりやすい主人公像とわかりやすいスト
「劇画 ヒットラー」 著 水木しげる 「ゲゲゲの鬼太郎」で有名なレジェンド、水木しげる先生の隠れた名作ですね。 ヒットラーを題材にした海外の作品は多いのですが、こうやってヒットラーの生涯を描いた作品って実はすごく少ないんですよね。 確かに
「北斗の拳」 著 武論尊(原作)、原哲夫(作画) 80年代に一世風靡したジャンプ漫画の一角ですね。 「お前もう死んでいる」のフレーズを知っている人も多いと思います。 久しぶりに再読しましたが、やはり面白い。 特にラオウと決着がつくあたりま
CSも敗退してしまい、シーズンが完全に終了してしまいました。そしてついに辻監督が退任となり、松井ヘッドコーチが新監督になることも発表されましたね。 まずは辻監督には感謝しかないです。暗黒期にハマっていたライオンズをよくぞ建て直していただいた
「ストーリーが世界を滅ぼす 物語があなたの脳を支配する」 著 ジョナサン・ゴットシャル
「ストーリーが世界を滅ぼす 物語があなたの脳を支配する」 著 ジョナサン・ゴットシャル 非常に色々なことを考えさせられる本でした。 今の世の中を見ていると、科学的なスキルを持った人間が社会を支配しているように見えますが、本当はそうじゃなく
さて、ペナントレースも終わり、プロ野球はドラフト会議が近づいてきましたね。 勝手に毎年の恒例としている2週間前のドラフト予想ですが、今年は飛びぬけた選手がおらず、とても難しいです。 ちょっと前までは、浅野、蛭間、矢澤がビックスリーと言われて
「新黒沢 最強伝説」 著 福本伸行 「最強伝説 黒沢」の続編ですね。 前作が主人公の黒沢の死が連想される中で終わるのですが、本作では昏睡状態であった黒沢が8年間の眠りから覚めるところで始まります。 そもそも前作がギャグマンガでありながら、
「肉体のジェンダーを笑うな」 著 山崎ナオコーラ 「人のセックスを笑うな」で有名な山崎ナオコーラさんの「ジェンダー」をテーマにした作品ですね。 ガッツリとこの問題に対して正攻法をとっているというよりは、SFっぽいアプローチをしている作品で
「同志少女を敵を撃て」 著 逢坂 冬馬 テーマ性とエンターテイメント性を兼ね備えた傑作だと思います。 どっちをとっても、素晴らしいというのはなかなか難しいのですが、それを初めての作品で成し遂げているのですから只者じゃないですね、この作家さ
「命を預かる仕事なのに」”女児置き去り死”で現役保育士のてぃ先生、保育業界の異常さ嘆く「欠席理由を心配できない余裕の無さが当たり前」 静岡県の園児のバス置き去り死事件の話ですが、確かにこれは酷いですね。 ついこの間、似たような事件があったば
防衛費「どんぶり勘定」のヤバい現実…過去最高額を越えて「6兆円」の可能性も!そして、ミサイルの値段すら隠す防衛省 防衛省が2023年度防衛費概算要求を省議決定しましたが、要求額は過去最大の5兆5947億円だそうです。 そして金額だけじゃなく
「すべてがFになる」 著 森 博嗣 森博嗣さんがメフィスト賞を受賞してセンセーショナルにデビューした作品ですね。 多くの人がベスト10に選ぶほど人気が高い作品です。 一体何が多くの人を惹きつけるのかと思って読んだのですが、なるほど納得しま
「三体X 観想之宙」 著 宝樹 世界的に大ヒットした「三体」シリーズの公式スピンオフ作品です。 「三体」シリーズの劉慈欣さんが書いたものではなく、そもそもはただの一ファンであった宝樹さんが「三体」が好きすぎてシリーズで語られなかった部分を自
「最強伝説 黒沢」 著 福本伸行 「カイジ」で有名な福本伸行さんの作品ですが、面白いです。 正直個人的には「カイジ」よりもこっちの方が好きです。 読んでいて久しぶりにゲラゲラと笑ってしまうことが何度もありました。 まったく一般的な幸せとはか
「嘘と正典」 著 小川 哲 小川哲さんの短編集ですね。 個人的にとても自分の好みに合ったものを読ませてもらえる好きな作家さんです。 特徴的なのは、SFが基本でありながら、ジャンルを飛び越えて話を作り込んでくる点ですね。 特に歴史に造詣が深く
「移民獲得競争」に背を向ける日本はスルーされる移民拒否ならそこそこ豊かな生活の保証もない これね。まさにその通りの話なんですよね。 ようするに、少子化を止められない今、日本は移民を入れてこれまでの社会インフラを維持ししていくのか、それとも移
「氷結時代の終わり」 著 六角光汰 六角光汰さんの「太陽系時代の終わり」の姉妹編にあたる小説です。 「太陽系時代の終わり」を読んだ後に、ぜひ続編が読みたいと思っていたところに、姉妹編なら「小説家になろう」で読めるとのことで読んだ本です。
「1972年からの来訪」 著 黒川甚平 不思議な感覚のする話でした。 あさま山荘事件から二十数年後の話なんですが、その頃の学生運動をやっていた人たちが久方ぶりに集まり、そこで過去の記憶を蘇がえさせいくというストーリーです。 失踪事件を交え
「ブラッドライン」 著 黒澤 伊織 まず様々な国を横断するような形で(戦争を行っている2国は架空の国ですが)、世界の矛盾を浮かび上がらせようという試みが面白かったです。 自分のアイデンティティに近いものを書くのとは異なり、これだけ広い視点で
東電「13兆円」判決が、日本企業を変える…「不正」「低賃金」体質の改善を促す 先日、福島第一原発の自己責任について、当時の東京電力の経営者が合計で13兆円もの賠償判決が出ました。 大抵この手のものは、無罪か有罪であっても大した金
「太陽系時代の終わり」 著 六角光汰 なかなか読み応えのある話でした。面白かったです。 ハードSFではあるんですが、この手の話は、好きな人はどんどんと読み進めちゃいますね。 単純にその世界観を楽しむことが出来ました。 わたし好みの作品です
増える若者の非正規…「純血主義」を貫く日本企業の正体 日本企業の風土を説明した話ですが、なるほどその通りだと思いますした。 簡単に説明すると、人生のすべてを会社に捧げ(フルコミット)、どんな命令にも絶対に従い(ヒエラルキー)、新
「日本SFの臨界点[恋愛篇] 死んだ恋人からの手紙 伴名練 編
「日本SFの臨界点[恋愛篇] 死んだ恋人からの手紙 伴名練 編 SF作家の伴名練さんが編集したアンソロジーですね。 姉妹編の「怪奇篇」が面白かったので、「恋愛篇」も読んでみました。 収録されているのは、以下の9篇です。 「死んだ恋人からの
「日本SFの臨界点[怪奇篇] ちまみれ家族」 伴名練 編 SF作家の伴名練さんが、優れた作品でありながらも、これまで種々の短編集で拾われていない作品を集めたアンソロジーです。 集められた短編は、 ・「DECO-CHIN」中島らも ・「怪奇
安倍元首相の国葬は、自民党と旧統一教会との関係を明らかにしてから検討するべき
安倍元首相の国葬を秋に実施へ 岸田首相が表明、費用は政府拠出 安倍元首相を国葬にすると言っているのですが、その理由が「民主主義を守るため」ってそれは違うでしょ。 そもそも犯人は、安倍氏が関係したと言われる宗教団体への逆恨みとして安倍氏を殺し
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「成瀬は天下を取りにいく」 著 宮島未奈 「面白い」の一言で表現出来る作品ですね。 普段読書をしない人にも、どんどんと読み進められる作品だと勧めることが出来ます。 作品の推進力となっているのは、間違いなく主人公である成瀬のキャラの強さでしょ
「「現代優生学」の脅威」 著 池田清彦 優生学といえば、すぐにナチスドイツを思い浮かべる人が多いと思いますが、優生学は遠くギリシア時代からあった思想であり、そもそもはダーウィンの進化論を曲解して、イギリスやアメリカで広く言われるようになった
「ダーウィンの呪い」 著 千葉 聡 ダーウィンといえば、「種の起源」が有名であり、誰もが知っている名前です。 もちろんダーウィンが語っていた進化の話を大抵の大人は知っています。 でも、ちょっとだけ誤解しがちなところがある。 つまりは「適者生
「シン・ゴジラ」 2016/日本 エヴァンゲリオンの庵野秀明さんが総監督を務めた作品ですね。 小さい頃から特撮が大好きだった庵野さんがCGだけに頼らず、昔ながらの特撮を併用することで改めてゴジラを復活させたという点でも面白いです。 庵野さん
「商人の世界史 小さなビジネス革命が世界を変えた」 著 玉木俊明 歴史を商人の動きという点でとらえた話です。 こういう視点で観ると、確かに世界の歴史が全然違ったものとして見えてきます。 扱っているのは、古代メソポタミア商人から、フェニキア
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「三人の女」 著 チョ・ソニ これはすさまじい話だった。 間違いなく今年読んだ小説NO.1ですね。 日本に植民地化された朝鮮半島の中で祖国の解放のために共産主義の地下活動を行っていた三人の女性の話です。 実はこの三人の女性は、共産主義者で
いやあ、今年のドラフト会議は抽選が多くていつも以上にドキドキしました。 それにしても、今年は東都を中心として大学生ピッチャーが大豊作だけあって、各球団も迷いましたよね。 わたしも予想を迷いました。 そして例のごとく結構外しました。 まず答え
「日本の公安警察」 著 青木 理 少し前に出版された本ですが、日本の公安警察を理解するためにはこれほど適切な本はないですね。 たぶん、多くの人は刑事警察と公安警察の区別がついていない人が多いと思います。 もちろん、よく刑事ドラマなどで公安
「警視庁捜査二課」 萩生田 勝 刑事だった方の自伝的な話です。 刑事といえば、どうしても殺人や強盗などを扱う、警視庁で言えば捜査一課のことを思い浮かべやすいのですが、この本で描かれているのは、捜査二課の実情です。 捜査二課とは、詐欺とか横
ドラフト会議一週間前になりました。 自己満足だけでやっている恒例のドラフト予想です。 個人的には、花巻東の佐々木麟太郎選手のプロ入りを楽しみにしていたのですが、アメリカの大学に留学をするということでプロ志望届を出しませんでした。 しかし今年
「DEATH NOTE」 原作 大場つぐみ・作画 小畑健 わずか2年ほどの連載期間にも関わらず、与えたインパクトの大きさを考えれば、もはや伝説と言っていい作品だと思います。 名前を書き込むとその人物が死んでしまう死神のノート。 それを非常に
「失われたものたちの本」 著 ジョン・コナリー ジブリの宮﨑駿監督が珍しく本の帯を書いている本です。 読んでみてすぐになぜ宮﨑さんが帯を書いているのか納得。 この作品、先日公開された宮﨑さんの最後の監督長編映画になるであろう「君たちはどう
「子どもたちの階級闘争 ブロークン・ブリテンの無料託児所から」 著 ブレイディみかこ ああ、これは大事な本ですね。 イギリスの保育施設でボランティアとして働くブレイディみか子さんの本ですが、そこで描かれる保育施設はいわゆる普通の保育施設で
「フォッサマグナ 日本列島を分断する巨大地構の正体」 著 藤岡換太郎 フォッサマグナ。 地質学や歴史に興味がない人にはまったく聞きなれない言葉ですね。 ラテン語で巨大な溝という意味なのですが、実はこのフォッサマグナと呼ばれる地形、今現在日
「汝、星のごとく」 著 凪良ゆう 読んでいる途中から感情が圧し潰されるような感じがずっとしました。 暁海と櫂の二人の男女の想い、距離、重なり合うもの。 そのすべてをこれでもかというほどに語り、人はどう生きるべきなのか、どう人と関係を築いて
「サンドランド」 2023/日本 「ドラゴンボール」の後に短期集中連載された作品を年月を経て映像化された鳥山明さん原作の作品ですけれど単純にすごく楽しめました。 一緒に行った小学生の子ども二人も大喜びで大満足していましたね。 世代を超えて楽
「地磁気逆転と「チバニアン」」 著 菅沼悠介 これはかなり勉強になりました。 知らないことがたくさん書いてありましたね。 まず地球に磁気がある、いわゆる地磁気というもの自体があることは、もちろん長年磁石というものを使っていたので知っていま
「成瀬は天下を取りにいく」 著 宮島未奈 「面白い」の一言で表現出来る作品ですね。 普段読書をしない人にも、どんどんと読み進められる作品だと勧めることが出来ます。 作品の推進力となっているのは、間違いなく主人公である成瀬のキャラの強さでしょ
「「現代優生学」の脅威」 著 池田清彦 優生学といえば、すぐにナチスドイツを思い浮かべる人が多いと思いますが、優生学は遠くギリシア時代からあった思想であり、そもそもはダーウィンの進化論を曲解して、イギリスやアメリカで広く言われるようになった
「ダーウィンの呪い」 著 千葉 聡 ダーウィンといえば、「種の起源」が有名であり、誰もが知っている名前です。 もちろんダーウィンが語っていた進化の話を大抵の大人は知っています。 でも、ちょっとだけ誤解しがちなところがある。 つまりは「適者生
「シン・ゴジラ」 2016/日本 エヴァンゲリオンの庵野秀明さんが総監督を務めた作品ですね。 小さい頃から特撮が大好きだった庵野さんがCGだけに頼らず、昔ながらの特撮を併用することで改めてゴジラを復活させたという点でも面白いです。 庵野さん
「商人の世界史 小さなビジネス革命が世界を変えた」 著 玉木俊明 歴史を商人の動きという点でとらえた話です。 こういう視点で観ると、確かに世界の歴史が全然違ったものとして見えてきます。 扱っているのは、古代メソポタミア商人から、フェニキア
「サイコパスの真実」 著 原田隆之 もはや映画やドラマなど色々なところで口にされ、一般的に知られるようになった「サイコパス」。 ただ多くの人が漠然としてしかこの言葉の意味を知らず、何となく良心なく殺人などの重犯罪を簡単に犯す怖い人という印
「世界で一番透きとおった物語」 著 杉井光 わあ、いい意味で何て狂気を感じる物語なんだろうって思いました。 わたし自身が病院に勤めているだけあって、正直、霧子さんと同じところである程度のことは気づいたんです。 でも、まさかそのあとにあれほ
「ゴジラ-1.0」 2023/日本 同じ山崎貴監督が作った西武遊園地のアトラクションが迫力があって面白かったので、絶対に4DXで観たいと思っていました。 念願かなって4DXで観れたんですが、いやあ、やっぱり迫力があって面白かったですね。 前
「三人の女」 著 チョ・ソニ これはすさまじい話だった。 間違いなく今年読んだ小説NO.1ですね。 日本に植民地化された朝鮮半島の中で祖国の解放のために共産主義の地下活動を行っていた三人の女性の話です。 実はこの三人の女性は、共産主義者で
いやあ、今年のドラフト会議は抽選が多くていつも以上にドキドキしました。 それにしても、今年は東都を中心として大学生ピッチャーが大豊作だけあって、各球団も迷いましたよね。 わたしも予想を迷いました。 そして例のごとく結構外しました。 まず答え
「日本の公安警察」 著 青木 理 少し前に出版された本ですが、日本の公安警察を理解するためにはこれほど適切な本はないですね。 たぶん、多くの人は刑事警察と公安警察の区別がついていない人が多いと思います。 もちろん、よく刑事ドラマなどで公安
「警視庁捜査二課」 萩生田 勝 刑事だった方の自伝的な話です。 刑事といえば、どうしても殺人や強盗などを扱う、警視庁で言えば捜査一課のことを思い浮かべやすいのですが、この本で描かれているのは、捜査二課の実情です。 捜査二課とは、詐欺とか横
ドラフト会議一週間前になりました。 自己満足だけでやっている恒例のドラフト予想です。 個人的には、花巻東の佐々木麟太郎選手のプロ入りを楽しみにしていたのですが、アメリカの大学に留学をするということでプロ志望届を出しませんでした。 しかし今年
「DEATH NOTE」 原作 大場つぐみ・作画 小畑健 わずか2年ほどの連載期間にも関わらず、与えたインパクトの大きさを考えれば、もはや伝説と言っていい作品だと思います。 名前を書き込むとその人物が死んでしまう死神のノート。 それを非常に
「失われたものたちの本」 著 ジョン・コナリー ジブリの宮﨑駿監督が珍しく本の帯を書いている本です。 読んでみてすぐになぜ宮﨑さんが帯を書いているのか納得。 この作品、先日公開された宮﨑さんの最後の監督長編映画になるであろう「君たちはどう
「子どもたちの階級闘争 ブロークン・ブリテンの無料託児所から」 著 ブレイディみかこ ああ、これは大事な本ですね。 イギリスの保育施設でボランティアとして働くブレイディみか子さんの本ですが、そこで描かれる保育施設はいわゆる普通の保育施設で
「フォッサマグナ 日本列島を分断する巨大地構の正体」 著 藤岡換太郎 フォッサマグナ。 地質学や歴史に興味がない人にはまったく聞きなれない言葉ですね。 ラテン語で巨大な溝という意味なのですが、実はこのフォッサマグナと呼ばれる地形、今現在日
「汝、星のごとく」 著 凪良ゆう 読んでいる途中から感情が圧し潰されるような感じがずっとしました。 暁海と櫂の二人の男女の想い、距離、重なり合うもの。 そのすべてをこれでもかというほどに語り、人はどう生きるべきなのか、どう人と関係を築いて
「サンドランド」 2023/日本 「ドラゴンボール」の後に短期集中連載された作品を年月を経て映像化された鳥山明さん原作の作品ですけれど単純にすごく楽しめました。 一緒に行った小学生の子ども二人も大喜びで大満足していましたね。 世代を超えて楽
「地磁気逆転と「チバニアン」」 著 菅沼悠介 これはかなり勉強になりました。 知らないことがたくさん書いてありましたね。 まず地球に磁気がある、いわゆる地磁気というもの自体があることは、もちろん長年磁石というものを使っていたので知っていま