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  • 生きることは知ることにゃのだ

    先日、ひさしぶりに漫画の「ジパング」を読み返したにゃ。 これ、かわぐちかいじ先生の作品の中ではトラキチは一番好きなんよ。ホントにスケールのデカい、すごい作品にゃ。 この漫画に出てくるたくさんの名ゼリフの中で、トラキチが一番好きなのが上のコマのセリフにゃ。 「生きているということは、知ることなのだ」 これ、作中でこの物語の第二の主人公、草加拓海が発する言葉なんにゃけど、トラキチもまさに「生きることは知ること」なのだと思ってるにゃ。 なんなら、われわれ、たとえば明日起こることは誰も知らないにゃ。 明日どころか、1時間後のことだって、誰にも判らにゃい。 ましてや、1年後のことや、10年後のことなんて…

  • 相撲好きな貴人の正体 民部稲荷 <川越の伝説>第4話

    川越の賑やかな商店街、クレアモールにある大きなデパートといえば、丸広百貨店にゃ。 その屋上に神社が祀られてるにゃ。「民部稲荷」だにゃ。 いまの社殿をこしらえた際に、近くからご遷座いただいたとのことで、屋上までは誰でも行けるから、お参りも自由にできるにゃ。 そして、もう一箇所。 同じ民部稲荷様が、丸広百貨店の南東の裏手にある川越八幡宮にも祀られてるにゃ。境内社だにゃ。こちらは分祀にゃろうか? ともあれ、この2つの民部稲荷にゃけど、面白い伝説があるにゃ。 昔々のこと。武蔵国多摩郡の八王子に、ひとりの小坊主さんがいたにゃ。 この小坊主さん、時折、夜になると、周りが寝静まった頃を見計らい、そっとどこか…

    地域タグ:川越市

  • 魚屋を救ったお稲荷さん 川越・出世稲荷神社 <川越の伝説>第3話

    川越の賑やかで長~い商店街・クレアモールを北上していくと、そろそろ熊野神社の参道も近づく右手に「小江戸蔵里」が見えてくる。古い酒蔵なんかを改装した観光施設だにゃ。白壁が眩しくてきれいなところにゃ。 でもって、この蔵里を越えて少し行ったところを右折するにゃ。細い通りを進んでいくと、間もなく左手に神社が現れる。 「出世稲荷神社」だにゃ。 ものすご~く太くて高い2本のイチョウの木が目印で、樹高はどちらも26.5mくらいにゃ。樹齢は650年程と見られているにゃ。 そこで、この出世稲荷なんにゃけど、古くは「くぼ稲荷」と呼ばれていたらしいにゃ。 たしかに、クレアモール側から見ると、神社のある土地はわずかに…

    地域タグ:川越市

  • 仙人とうっかり龍神 龍池弁財天 <川越の伝説>第2話

    観光の人はだ~れも来ない、川越の地味なスポットのお話にゃ。 川越で一番大きなお寺「喜多院」の門前から、15分くらい歩いた小仙波町の西の端っこに、祠がひとつあるんよ。 「龍池弁財天」という小さな祠にゃ。ちなみに「龍池」の読み方は、正しくないかもしれにゃいけど、「りゅうのいけ」だと一応聞いてるにゃ。 さて、はるか大昔のこと。 当時、小仙波の地は一面の広い海に面していたんだそうにゃ。 そこに、あるとき仙芳仙人という人がやってきた。仙人は、辺りの様子が気に入って、「ここにお寺を建てようか」と、考えたそうにゃ。 そこで、土地を探していると、白髪の老人が現れた。 この老人に、「お寺の土地を探している」と、…

    地域タグ:川越市

  • 連れてっての鐘 川越・時の鐘にまつわる伝説 <川越の伝説>第1話

    川越のシンボルといえば、もうなんといっても「時の鐘」なんにゃけど、この時の鐘にまつわるあまり知られていない面白い昔ばなしがあるので、紹介するにゃ。 名付けて「連れてっての鐘」伝説にゃ。 時は、江戸時代の半ば。川越藩主に秋元喬知(あきもとたかとも)という人がいたにゃ。 佐倉藩戸田家から甲州谷村(やむら)藩秋元家に養子に入った人で、のちには老中に上り詰めるにゃ。当時、かなり仕事のできる優秀なエリートだった人にゃ。 その秋元喬知が、甲州から川越に国替えになることが決まったとき、谷村城内に「長久の音(ね)」と呼ばれる鐘があったそうにゃ。 にゃけど、その鐘、すご~く重いんよ。 なもんで、藩ではこれを大事…

    地域タグ:川越市

  • バンコク 日本を驚かせた微笑みの仏教 <トラキチ旅のエッセイ>第32話

    明治維新後、それまでのいわゆる鎖国をやめ、海外諸国と広くつきあうこととなった日本。 社会のさまざまな人びと、集団、階層、いずれも問わず、海外からもたらされる新しい情報に驚いた。 仏教界も例外ではない。大いに驚いた。 ただし、彼らの驚きは、ほかとはちょっと違う。 彼らは、純・外来たるキリスト教やイスラム教の教えに驚いたわけではない。 自らがよく知る仏教について、驚きに見舞われた。 もっとも、そのことを噂には聞いていた。しかも、昨日今日聞いた噂ではない。 おそらくは、はるか6世紀、仏教伝来以来のウワサである。 内容はこうだ。 遠い異国の仏教徒には、「小乗」と呼ばれる教えを信じる人々がいる。 小乗と…

    地域タグ:タイ

  • バンコク 帝釈天の造りたる街 <トラキチ旅のエッセイ>第31話

    タイの首都、バンコク。 しかし、その呼び名は主に外国人が使う。 現地では、この都を「バンコク」とは言わない。そのことは、メディアの紹介もあって最近はよく知られている。 バンコクの本当の名は―――、とても長い。 クルンテープ・マハーナコーン―――云々、云々と、延々続く正式名は、とてもではないが一度に覚え切れるものではない。 その「云々、云々」の中に、まことに象徴的なくだりがある。 「帝釈天が建築神をして造りたるまち」 すなわち、現在、成長著しい東南アジアの中心を成すこの繁華な街は、帝釈天の設計によるものとここでは語られている。 「帝釈天」―――インド生まれの神となる。 なお、この神は、われわれ日…

    地域タグ:タイ

  • 川越駅前・あじさいポスト 2024年もきれいに色付く

    川越駅前に「あじさいポスト」があるんよ。 トラキチが勝手にそう呼んでいるだけなんにゃけどな(笑) 昨年もここで紹介したんにゃけど、今年もいつもどおり5月末、押し詰まってから色付いてきて、いまピークに向かっているところだにゃ。 真っ赤な郵便ポストの周りをあじさいがくるりと囲んでいて、初夏の美しい風景をかたちづくってるにゃ。 トラキチは2~3日に1ぺんくらいはここを通るにゃ。 なかなかきれいにゃぞ。 なお、川越の市街地には大きな駅が2つあるんにゃけど、あじさいポストのある駅は東武鉄道とJR東日本の駅が一緒になった「川越駅」だにゃ。 ちなみに、もうひとつは西武本川越駅。見に来るのなら間違えないように…

    地域タグ:川越市

  • 漢字は読み間違えていい。ヤバいのは意味を変えることにゃ

    漢字って、読み間違えると恥ずかしいよにゃ。 たとえば、少し前に、国会議員が「手当」を「てとう」と読んで、ずいぶん馬鹿にされたことがあったよにゃ。 もっと前には、サッカー選手が「清々しい」を「きよきよしい」と読んだ。 にゃけど、そんなのって珍しいわけじゃなく、われわれの周りでもしょっちゅう起こることだよにゃ。 間違ってる本人に、周囲が知らせてあげられず、気まずい雰囲気が流れたり、誰かが指摘されてるのを見て、 (ヤバい、俺も間違ってた―――!) 冷や汗かく思いするなんて、誰もが経験することにゃ。 そこでいうけど、トラキチは、漢字って、読み前違えても実はそんなに問題じゃないと思ってるんよ。 漢字の読…

  • 川越・西雲寺。「門前はデパート」の美しいお寺だにゃ

    クレアモールにあるお寺 生け垣が囲む参道を進む 歴史はおそらく四百年以上 絵になる鐘楼 般若心経のマニ車 日限(ひぎり)の三体地蔵尊 足もとに佇む石ぼとけ クレアモールにあるお寺 さてさて。 今日、紹介するのは、川越の美しいお寺、西雲寺(さいうんじ)にゃ。 川越の賑やかな街のど真ん中、クレアモール商店街に山門を構えている都会派のお寺だにゃ。 ちなみに、川越のクレアモールといえば、関東屈指の賑わう商店街にゃ。関東屈指ということは、要は全国屈指かにゃ? でもって、そのクレアモールの中間あたりに大きなデパートがあるにゃ。埼玉の老舗、丸広百貨店だにゃ。ここが本社所在地ということになってるから、つまり本…

    地域タグ:川越市

  • アユタヤ 美しき廃墟を彷徨う <トラキチ旅のエッセイ>第30話

    アユタヤの歴史遺産は、そのほぼすべてが廃墟といっていい。 おびただしい数にのぼる寺院跡は、どれもがすさまじい破壊のあとであり、収奪の終わったのちに残された荒々しい残骸となる。 アユタヤを破壊したのは、ビルマだった(現ミャンマー)。 1752年のこと。ビルマの地に新たな王朝が生まれた。コンバウン朝という。翌19世紀末まで続き、ビルマに巨大な版図をもたらしつつも、最後はイギリスに降ることとなる王朝である。 コンバウン朝は、誕生後またたく間に国内の諸民族を切り従え、平定を終えたが、次に牙をむいた先が、豊かな隣国アユタヤだった。 アユタヤは、まことに豊かだった。 際限なく収穫される米。無尽蔵に湧く林産…

    地域タグ:タイ

  • アユタヤ 輝きの大航海時代 <トラキチ旅のエッセイ>第29話

    東アジアをゆるがした豊臣秀吉の朝鮮侵攻―――文禄・慶長の役(1592~1598)。 このとき、応戦に忙しい中国・明に対し、遠いインドシナの地から、 「われらに賊どもを迎え撃つ用意あり―――」 名乗り出た国があることをご存知だろうか。 その名を「アユタヤ」という。多くの諸外国はシャムと呼んだ。今のタイ王国につながる国である。 世界が海のみちでひとつに結ばれた大航海時代。 日本、中国、琉球、ベトナム―――アジアからも、さまざまな国や地域がこの巨大なうねりに身を投じ、歴史に参加した。 なかでも、その主役の一人としてひときわ輝きを放ったのが、アユタヤだった。 16世紀を迎える頃、アユタヤは、まるで中国…

    地域タグ:タイ

  • 旧水海道小学校 教育の時代の残像 <トラキチ旅のエッセイ>第28話

    しばらく以前、政治家の発言により、にわかに有名になった言葉がある。 「米百俵」 出どころは、越後長岡藩士小林虎三郎の逸話となる。 戊辰戦争における敗戦と、その被害による長岡藩の窮状を見かね、支藩である三根山藩が贈った百俵の米。 「助かった。これで糊口をしのげる」 と、喜んだ藩士らを前に、藩の大参事虎三郎は、 「これは食べない」 食ってしまってはそれで終わり。ろくに食べられないわれわれだからこそ、人を育てることにこれをつかうのだ―――。 空きっ腹をものともせず売ってしまい、学校建設の資金をこしらえたという。 以上は、明治という時代を象徴する話として知られているが、これだけではない。明治の人びとは…

    地域タグ:水戸市

  • 選挙でわれわれはなぜ変な議員を選んでしまうのか?

    さてさて、今日は選挙の話にゃ。 テーマはこれ。 「われわれはなぜ変な議員を選んでしまうのか?」 変 な議員、多いよにゃ? 細かく例は挙げにゃいけど(笑) でも、考えてみ? あの人たちって、どんなに変でも、残念な人材でも、彼らを選んだ人がいるから、議会に出て来れるわけだよにゃ? 選挙で勝ってるわけにゃん。 選ばれてるわけにゃんか? なんなら、われわれ 選 んでるわけにゃん。みんなで。彼らを。 なんでにゃ? なんでにゃろ? なんで、われわれは変な人を選んでしまうんにゃろ? その理由は、トラキチの思うところ、大きく2つあるにゃ。 サクッといくぞ。 理由1.資質と要件の矛盾 われわれが変な人を選挙で選…

  • 率先して転校生を笑い者に。奇妙な儀式をしていた担任の話

    F先生の奇妙な儀式 さて、思い出話をするにゃ。 トラキチが小学校3、4年だった時分、面白い担任にクラスを受け持たれたことがあるんよ。「F先生」としておくにゃ。当時30代の男の先生にゃ。 このF先生が担任だった2年の間に、トラキチのいたクラスには転校生が3人加わったんよ。男の子が2人、女の子が1人、計3人だったにゃ。 F先生は、この3人をつかまえて、それぞれに「儀式」をさせたにゃ。 これ、いまだと 問題 になりそうな儀式にゃ。転校生をからかって、クラスのみんなで笑い者にするんよ。それを担任のF先生が率先してやってたにゃ。 儀式はこんな流れになってたにゃ。 まず、教室の机と椅子をフロアの四方に寄せ…

  • 茨城県庁と水戸城跡。御三家の地のそれぞれの城 <トラキチ旅のエッセイ>第27話

    2006年に封切られた映画、東宝「県庁の星」。「エリート」と、自他ともに認める地方公務員が、慣れぬ民間企業でとまどいながらも奮闘するストーリー。そのロケ地のひとつが、茨城県庁舎だった。茨城県水戸市の郊外、関東平野を南に見下ろしながら屹立する。 高さ116メートルは、東京などに持ってくればさほど目立つものではない。だが、ここ水戸市南郊となると話が違う。周囲にはほかに高層建築など見当たらない。北関東の青い空を四角く切り取りながら、建物は、惚れ惚れするほどの威容を辺りに見せつけている。 敷地面積は15ヘクタール。プロ野球の球場が軽く3つ収まってしまう広さとなる。本丸である県庁舎の西にはこれも威風堂々…

    地域タグ:水戸市

  • 飛鳥の亀石 亀は激動の古代史を見ていたか <トラキチ旅のエッセイ>第26話

    奈良県明日香村川原。1匹の亀が路傍に佇んでいる。 「亀石」と、呼ばれている。 長さ約3.6メートル。高さ約1.8メートル。巨石である。 甲羅のようなその大石の下の陰から、三角形のクチバシ(?)が伸びている。 カエルのような目が一対、そこに乗っかっている。 この愛嬌のある亀がたたずむ明日香村辺りを古来より「飛鳥」(あすか)と呼ぶ。かつては日本の中心だった、輝かしい場所である。 いまはのどかなこの地に、西暦にして593年から694年まで、 推古天皇の豊浦宮、小墾田宮 舒明天皇の飛鳥岡本宮、田中宮 皇極天皇の板蓋宮 斉明天皇の川原宮、後飛鳥岡本宮 天武・持統天皇の飛鳥浄御原宮 日本の中央政庁が次々と…

    地域タグ:明日香村

  • 冬至の前に「日没」は12月上旬からすでに遅くなり始めるんよ

    ハロウィンが終了。ボジョレー・ヌーヴォーもいつの間にやら解禁。 11月が終わって、今日から12月にゃ。 毎日、日が暮れるのがとても早い、若干気分の沈みがちな季節だよにゃ。 もっとも、子どもの頃は違ったよにゃ。クリスマスプレゼントとお年玉と冬休みが目の前に迫る最高の季節だったけどにゃ。 それでも、ちょっとワクワクしてくることもあるにゃ。 それは、こんなことにゃ。 「あと1週間くらいもすれば、また日没が遅くなり始める」 勘違いされてることも多いけど、冬至は日の入りが一番早い日ではないんよ。1年のうち、夜の訪れがもっとも早い日というのは、実は冬至の日ではないんにゃ。 日没そのものは、冬至の少し前の1…

  • 川越まつり・混雑を避けて宵山を楽しむ

    来場者数は減っても、川越まつりはやはり大混雑 今年(2023)の川越まつりの来場者数は約56万1千人。前の年に比べて少し減ったにゃ。22年は約57万4千人ということで、約1万3千人の「減」だにゃ。 減った理由は、祭り2日目(10月15日)の天気が悪かったことにゃろな。昼過ぎまで雨が降ったんよ。行事のいくつかがそのせいで中止になったにゃ。それがなければ、人出は昨年を上回っていたにゃろ。ちなみに、集計はスマートフォンの位置情報を使って行われているそうにゃ。 さて、数字はそんなところなんにゃけど、実際、川越に住んでいるトラキチとしては、今年の川越まつりは去年以上に混雑した印象にゃ。 特に、1日目の宵…

  • 上州群馬・草津温泉 効き目の秘密を考える <トラキチ旅のエッセイ>第25話

    有名な草津温泉の「湯もみ唄」の一節である。 「お医者様でも草津の湯でも惚れた病はなおりゃせぬ」 草津の湯はまことに効能芳しく、万病に効き、恋の病でもない限りはいずれも治癒、快癒させるほどの力がそなわっている旨を唄っている。 江戸時代、物見遊山の旅が庶民の娯楽にまでひろがると、「温泉番付」なるものが、市中に現れはじめた。 相撲の番付にならい、各地の温泉の「効き目」をランク付けする。 大関を最上位として(当時、元となる相撲番付に横綱は無かった)、順位を定め、木版刷りしてこれを発表した。 番付は、相撲のものとは違い、小さな例外はあるものの、実際に東日本にある温泉を「東」、西日本に湧く温泉を「西」と別…

    地域タグ:草津町

  • 根拠のない自信こそが、実は最強の自信なんにゃろな

    人生、自信って大事だよにゃ。 でもって、どんな自信を持てるかによって、人の一生って随分変わってくるにゃ。 そんな「自信」をこの記事では仕分けしてみるにゃ。 ついでに、ランク付けもしていこうかにゃ(笑) あくまでトラキチが個人的に思うランキングにゃから、気分が悪くなっても怒らないでにゃ。 人間の「自信」ランキング 1位 未来への自信 言い換えれば「将来への自信」「明日への自信」にゃ。あしたの自分はいまの自分よりもきっと優れている。強くなっている。そう思える自信のことにゃ。これがあれば、今日の敗北も、失敗も、挫折も、てんでメじゃないよにゃ。子どもがこれを身につけてると、親はものすご~く安心にゃ。 …

  • 「好きなことで生きていく」には2種類あるにゃ

    「好きなことで生きていく」には2種類ある 好きなことで生きていける人生は幸せだよにゃ。 ただし、この「好きなこと」には2種類あるにゃ。 いまからそんな話をしていくにゃ。 1.その職種が好き まずひとつ目は、その仕事、すなわち「職種」が好きなことである場合にゃ。 たとえば、 ・野球するのが好きな人が野球選手になる ・絵を描くのが好きな人が画家になる ・歌を唄うのが好きな人が歌手になる 趣味と仕事の一致だにゃ。 要は、高いハードルを乗り超えて、その道のプロになって、お金を稼いで暮らせるようになることにゃ。 まさにこれこそが、誰にでもわかりやすい「好きなことで生きていく」だよにゃ。 ただし、中にはこ…

  • アンコール タ・プローム遺跡 美を完成させたもの <トラキチ旅のエッセイ>第24話

    12~13世紀の頃、インドシナ半島は爛熟していたかもしれない。 たとえば、この頃、ビルマではパガン朝が都を埋めんばかりの造寺造仏を繰り返し、とどまる様子がない。エーヤワディーの滔々とした川面を僧の読経が尽きることなく流れている。 ベトナムではチャンパが盛期を迎えている。交易を基盤とする強靭な国家で、北部ベトナム王朝、西のクメール=アンコール朝を相手取って、激しく進退を繰り返した。 さらに、こうした両国に挟まれながら、インドシナ半島の中心をクメール=アンコール王朝が覆っている。1177年には一度チャンパによって都を攻めおとされたものの、ほどなくこれを回復する。次いで、勢いに乗じて領土を拡大、街道…

    地域タグ:カンボジア

  • アンコール プリア・カン遺跡 舞姫たちのいる都城 <トラキチ旅のエッセイ>第23話

    クメール=アンコール王朝の最盛期は、ジャヤヴァルマン7世王の時代にもたらされている。 王は、源頼朝と概ね似た頃、この東南アジアの大国の支配者の地位にあった。 頼朝が鎌倉のまちを要塞としてこしらえたように、ジャヤヴァルマン7世もまた、王都アンコール・トムをそのようなかたちに再建している。 鎌倉は、四方を山と海とに守られた城塞都市であった。 アンコール・トムもまた、環濠と高い壁に囲まれた堅固な城であり、どちらもその中心に置かれたのは人の住む宮殿ではなかった。 座を占めたのは、国を鎮めるためのやんごとない宗教施設であり、 鎌倉の場合は、鶴岡八幡宮。 アンコール・トムにあっては、バイヨン寺院。 幕府政…

    地域タグ:カンボジア

  • iPhone7の画面が突然真っ暗に。回復させた方法にゃ

    画面が突然真っ暗に ついこの前にゃけど、驚いた~ トラキチの愛機、iphone7plus の画面が、使用中にいきなり真っ暗になったんよ。 真っ暗。マジ真っ黒け。 「それよりも、あんた随分古いモデル使ってるね」って? にゃはは。わかってる。 貧乏人にゃ。許してくれ。 でもって、画面が真っ暗なのに加えて、なんか状況がおかしいんよにゃ。 ホームボタンだけ反応するんよ。 つまり、 ・画面、真っ暗。無反応 ・左右のボタン、どれも無反応 ・ホームボタンだけ、押すと感圧して反応する (いつもの「ボコッ」というやつが指に感じられる) そんな奇妙な状態。 まさに、初めて経験するおかしな状況にゃ。 強制再起動で窮…

  • 賃貸の悲劇。騒音の悩みは鉄筋マンションでもなかなか解決できないにゃ…

    鉄筋コンクリート造なのに音に悩まされる理由 「隣の部屋の騒音に悩まされないよう、音に強いといわれる鉄筋コンクリート(RC)造の賃貸マンションに引っ越した」 ところが… 「前の木造アパートより隣の音が響くじゃん…」 これって、よくある話にゃ。 答えは、ざっと下の図にゃ。青い太い線は、鉄筋コンクリートの壁を表していると思ってくれにゃ。稲妻みたいなのは騒音にゃ(笑) ちなみに、知ってる人も多いと思うけど、鉄筋コンクリートとは、鉄筋が中にグリグリ組まれている、ガチで丈夫なコンクリートの塊のことにゃ。 これを壁にすると、ほかの壁に比べて、遮音性能はグッと上がるにゃ。もちろん、鉄筋コンクリート壁それぞれで…

  • あなたは一体だれなのですか。バイヨン・クメールの微笑 <トラキチ旅のエッセイ>第22話

    クメール帝国の都城、アンコール・トム。その中心、バイヨン寺院。 低い石の塔が、かさなるように立ち並ぶ。回廊がめぐり、彫刻が壁を埋め尽くす。複雑なその姿は、全体をもって山を表しているとされる。 不思議な遺跡である。塔それぞれに「顔」がある。 微笑をたたえた顔が173。48の塔に彫り込まれている。 この顔が、古来論争を呼んでいる。「誰の顔なのか――」 明らかにする文献が無いのだ。 加えて、これらの顔自体にも、これが何者なのかを決定づける証拠が無い。 そのため、さまざまな説が出た。 まず、ブラフマー神。ヒンドゥー教の神様。仏教では「梵天」。 この神は四つの顔を持つので、塔の四面に顔が彫られているバイ…

    地域タグ:カンボジア

  • カンボジアの巨大湖・トンレサップ 豊穣の水平線 <トラキチ旅のエッセイ>第21話

    カンボジアという国の地図を開く。国土の真ん中に大きな水面が見える。 トンレサップ湖だ。 ただし、ここで「湖」をつけてしまうと、実は言葉がかさなる。「トンレ湖・湖」という意味になってしまう。 だが、とりあえずトンレサップ湖——と、ここでは呼んでおこう。 東南アジア最大の湖である。 その面積、1万6000平方キロ。琵琶湖の約24倍。四国一島の広さに迫る。 もっとも、それは雨季のピークでのこと。 乾季になれば、この湖は約6分の1の広さにやせ細り、川に還ってしまう。(※) なぜなら、実はこのトンレサップ湖、アジアの大河「メコン」の支流のひとつといっていい。 すなわち、カンボジアに雨季が来る。水かさを増…

    地域タグ:カンボジア

  • 七夕(たなばた)は、7月7日が正しいんにゃ? 8月7日にゃ?

    正解は旧暦7月7日にゃ 七夕(たなばた)のイベントって、7月7日を中心に開催するところもあるけど、ひと月遅れて8月7日のところもあるよにゃ? そんでもって、さらにほかの時期にやるところもある。7月最後の週末とかにゃ。 実際、いつが正しいんにゃろ? 答えは「旧暦7月7日」にゃ。 この日が、本物の七夕の日にゃ。 ちなみに、国立天文台ではこれを「伝統的七夕」と、言ってるにゃ。正しくは、もうちょっとややこしい定義があるけどにゃ(~二十四節気の処暑を含む日かそれよりも前で、処暑に最も近い朔=新月の瞬間を含む日から数えて7日目)。 で、その旧暦と、われわれがいま使ってる新暦とでは、毎年、日付のズレが長くな…

  • クラス会には行きたくない、ちょっと「変わった」理由を語るにゃ

    これを読んでいるキミ、クラス会って、行 きたい? 行きたくない? トラキチは「行きたくない」派なんよ。実際、ここ20年以上ず~っと参加してないにゃ。 なおかつ、クラス会だけにゃない。若い頃に通ってた職場の同僚なんかにも、呼ばれても会わないにゃ。 決して 会わにゃい。 思い出が古ければ古いほど、とにかく 会いたくない。 会 いたくないんにゃ。 なので、当然「Facebook」みたいなのも苦手にゃ。もちろん登録していないにゃ。 で、その理由なんにゃけど、トラキチの場合って、多分、他人(ひと)とは違うんよ。 世の中の多くの「クラス会行きたくない」派の人とはおそらく 違 うんよ。 かなり変わった理由に…

  • 別所温泉・安楽寺三重塔 不思議な形の謎は湯で解く? <トラキチ旅のエッセイ>第20話

    信州上田の別所温泉。不思議な場所だ。 そこは山国信濃の山の奥。ここに向かう旅人は、千曲川沿いの街道をはなれ、明るく拓けた野を進む。 野は沃野。「塩田平」という。 だが、初めから沃野だったわけではなかろう。おそらくは無数の農業土木が、古代から繰り返された。その証拠に、溜め池の数、大小百とも二百ともいう。 かつて、このあたりの収穫は、真田――仙石――松平、三氏にわたって、上田の城下を支えつづけた。 この広い野を割っていまは線路が走っている。上田電鉄という。その行き止まりに別所温泉がある。 別所温泉、古い湯だ。いつ頃からひらけたのかよくわからない。 枕草子に出てくる「七久里の湯」は、ここをいうのでは…

    地域タグ:上田市

  • 松山城での風景——愛媛の優しさここにあり <トラキチ旅のエッセイ>第19話

    他県の人にはあまり知られていない。だが、ここ伊予の国・愛媛では話題となる。 東予、中予、そして南予。 この県では、三つの異なる性格群が、東西に長い県土を分けるとされている。 そのさわりはといえば、 東予——中心都市は今治。仕事熱心な商売人 中予——中心都市は松山。優しく温和な趣味の人 南予——中心都市は宇和島。祭り好きの人情家 なんだ。要するに同じではないか。 つまりは、県内どこを訪れても、明るい人柄に出会えることには間違いがないということだ。 さて、そこで以上の三つのうち、もっとも愛媛のイメージに合ったタイプはどれ? と、問われれば、県外人の多くは「中予」を指すだろう。 たとえば、名作「坊っ…

    地域タグ:松山市

  • 川越駅前の「あじさいポスト」、今年も咲いてるにゃ

    トラキチの住んでる川越の街には、大きな駅が2つあるんにゃけど、そのうちひとつが東武鉄道とJR東日本が乗り入れている川越駅にゃ。 その駅前の一角にポストが立っていて、後ろをあじさいが囲んでいるんよ。 いつも5月末から咲き始めて、赤いポストといい感じのコントラストになるにゃ。たまに街の人が立ち止まって写真を撮ってるにゃ。 トラキチも毎年この「あじさいポスト」が咲くのを楽しみにしてるにゃ。 ただ、最近ポストが少し汚れてきていて、そこは残念なんにゃけど、ともあれ、このあじさいポストが盛りを過ぎると、いよいよ本格的な暑い夏の始まりだよにゃ。 ちなみに、場所はここにゃ。 川越駅の東口を出ると、右手に川越マ…

    地域タグ:川越市

  • 転職成功させたいなら「オープニングスタッフ」になるのがおススメかにゃ

    転職 したい人に、おススメのかたちが、トラキチにはあるにゃ。 それは、転職先で「オープニングスタッフ」になることにゃ。 そんなタイミングで採用してもらえる転職先をできれば選ぶことにゃ。 たとえば、店員さんなら、これから新規開店するお店で勤務をスタートする。 企業ならば、スタートアップ――創業メンバーの一員に。 新しく出来る会社だけにゃない。いまある会社の中に出来る新しい部署やプロジェクトの立ち上げスタッフに加わるというのも、これに近いよにゃ。 もちろん、リスクはあるにゃ。苦労もあるにゃ。 特に、スタートアップ企業への参加って、危なっかしいよにゃ。安定面で。 それでも、何ごとであっても、 「誕生…

  • 静かな渡しの櫓声。恋の物語を結ぶ (矢切の渡し・東京) <トラキチ旅のエッセイ>第18話

    毎年、正月を迎えると、柴又の帝釈天をおとずれる。初詣し、おみくじなども引く。年の吉凶を占う。 が、ここのおみくじは、厳しいのだ。なかなか大吉を引かせてはくれない。 それどころか、筆者には、毎度容赦なく、凶を引かせる。 柴又——といえば、「男はつらいよ」という名作シリーズ映画の舞台として、有名である 「車 寅次郎」という、心の澄んだ男が出てくる。 寅次郎は、劇中、登場するヒロインに対して、いつも淡い恋心を抱くが、毎度、容赦なく恋は破れる。 にがい胸の内をかみしめながら、寅次郎は、またも故郷柴又をあとに、どこかへ旅立っていく。 さて、柴又帝釈天=題経寺の境内を裏側に抜け、しばらく進む。 土手に突き…

    地域タグ:葛飾区

  • 薔薇香る邸宅は、友情のオブジェ(東京音羽・鳩山邸) <トラキチ旅のエッセイ>第16話

    この建物は、かつて「音羽御殿」と呼ばれた。第52、53、54代内閣総理大臣をつとめた鳩山一郎の旧自宅である。 場所は東京の中心。文京区音羽の丘の上。「音羽」の名は、この建物によって有名になった。多くの東京人がこの建物を見知っている。 また、近くには、日本を代表する出版社も社屋を構えている。 戦前、戦後にかけ、漫画、アニメ、小説――さまざまなメディアに登場する「お金持ちの邸宅」というものの代表的なイメージづくりに、この音羽御殿は、おそらくもっとも貢献しているはずだ。 音羽御殿=鳩山一郎邸は、大正13年(1924)に完成した。見事な英国風の邸宅を設計したのは、岡田信一郎(1883-1932)。一郎…

    地域タグ:文京区

  • カイロのマクドナルド (美味なるマック・アラビーヤ) <トラキチ旅のエッセイ>第15話

    グローバリズムという言葉がある。ある人は、これに眉をひそめる。 「グローバリズムなんてものが進捗すると、ろくなことがない」 そんな人が、グローバリズムを象徴するものとして、時折槍玉に上げるのが、マクドナルド――というファストフード・チェーンである。 世界中にあの赤い看板がはびこり、若者や子どもたちを惑わせ、地域の食文化を喪失の危機に追い込んでいる――。 アフリカの人、 アジアの人、 アラブの人、 皆が皆、同じ味に騙され、口をそろえてこれを「美味だ」という世の中など、面白いものか――などと、揶揄される。 ところがだ。一方のマクドナルドの方では、案外地域文化の尊重、地域への密着も考えていて、グロー…

    地域タグ:エジプト

  • 川越・妙昌寺 空を舞う弁財天様に会いに行くにゃ

    観光コースから外れた静かなお寺 川越に来ても妙昌寺まで足を延ばす人って、そんなに多くないにゃろな。観光のみんなが集まる蔵造りの街並みや喜多院、川越氷川神社辺りからはかなり離れてるからにゃ。 にゃけど、ここは一応「小江戸川越七福神めぐり」の7番目のお寺でもあるんにゃ(逆回りだと1番目にゃ)。なので、お正月の三が日くらいなら結構人を見かけるよにゃ。 それでも、普段はやっぱり人気(ひとけ)もなく静かにゃ。周りも閑静な住宅街で、車の音も、人の声も滅多に聴こえて来にゃい。 にゃんで、トラキチは、ひとりでのんびりお寺に佇みたいときよくここに来るにゃ。 観光コースから外れた静かなお寺 創建は足利義満の頃。江…

    地域タグ:川越市

  • 漫画のアニメ化は基本イヤ。でも「オーイ!とんぼ」には期待してるにゃ

    (画像は「Myゴルフダイジェスト」からの引用にゃ) 「オーイ!とんぼ」が ’24年アニメ化決定にゃ 「オーイ!とんぼ」が、来年アニメ化されることになったにゃ。 漫画にゃ。2014年から始まってるかなりのヒット作にゃ。 にゃけど、知らない人も多いんよ。なんてったって連載が「週刊ゴルフダイジェスト」にゃからな。ゴルフの専門誌にゃ。 「漫画雑誌じゃなくて、スポーツ雑誌の中での連載? いわゆる箸休めみたいな添え物っぽいやつ?」 そう思う人もいるにゃろな。 でも、違うんにゃ。「オーイ!とんぼ」は、実に面白い漫画にゃぞ。間違いなく日本のスポーツ漫画史に輝くひとつにゃ。大好き にゃ。 そんな「オーイ!とんぼ…

  • アスリートはなぜ叩かれやすいのか? 考えてみたにゃ

    昔からトラキチが疑問に思っていることのひとつにゃ。 スポーツ選手=アスリートって、なぜか 叩かれ やすいにゃろ? なんでにゃろ? その答えをひとつ考えたので、いまから話していくことにするにゃ。 ちなみに、アスリートが大活躍してるときは違うぞ。彼らは 憧 れられるし、もてはやされるよにゃ? これから活躍しそうなときも違うぞ。 甲子園でスターになった高校球児がプロ入りするときなんか、世間の期待がものすごく好意的にその子に集まるよにゃ? まだプロで全然実績挙げてなくても。 でも、いざ調子悪くなったり、失敗したり、みんなの期待を裏切ったり、私生活で問題を起こしたり、SNSで変な発言したり… そんな時の…

  • カイロのタクシーに乗るための「勇気」 <トラキチ旅のエッセイ>第15話

    カイロの中心街・タフリール広場から、イスラム地区のハーン・ハリーリ市場まで。 「5ポンドで乗せてくれ」 「いやだ。10ポンドだ」 「6ポンドでどうだ」 「ガソリンが高くなっているんだ。勘弁してくれ」 「7ポンドだ。いやなら他を探すよ」 「仕方ない。乗れ!」 カイロではタクシーを停めたら、まずこのように運転手と交渉する。 メーター式のタクシーもあるにはあるが、数が少なく、街角に立ってどれだけ待っていても目の前にやってくる気配は無い。 代わりに、プープー!と、けたたましくクラクションを鳴らしながら、件の「交渉式タクシー」がひきもきらず登場、 「乗れ!乗れ!」 と、さかんに商売をアピールする。 なお…

    地域タグ:エジプト

  • エジプト・カイロ カイロのブロラン号 <トラキチ旅のエッセイ>第14話

    ボロボロのポンコツ。廃車だろうな…と思って見ていると、やがて通りの向こうからオーナーが登場。 錆びついたドアをギイと引き開け、ホコリだらけのシートに座るや、高らかに空ぶかし一発。辺りに黒煙を撒き散らせて、けたたましく去ってゆく。 ここカイロの街角では、普通に見られる風景だ。 もっとも、道端には放置されたままの本当のスクラップもたくさん並んでいる。 しかし、決して油断はできない。 スクラップ車両とまるで見分けのつかない、砂漠の砂ぼこりにまみれた、前後のバンパーさえ外れて見当たらないポンコツも、実はその持ち主がこよなく愛する大切なパートナーだったりするから、注意が必要だ。 昭和の漫画「ど根性ガエル…

    地域タグ:エジプト

  • イタリア・ソレント 冷えた白ワインとサマータイムの夕暮れ <トラキチ旅のエッセイ>第13話

    ちょうど伊豆半島に対する熱海のようなロケーション――。 ソレント半島の北の付け根に位置するソレントは、潮風とレモンの薫るイタリア・カンパニア州の海沿いをめぐる旅人にとって、この上ない場所にある。 まず、ローマからの新幹線が入線するナポリの中央駅からは、この町まで私鉄―Circumvesuviana―が延びている。 その途中、沿線には有名な「ポンペイ」の遺跡がある。 このポンペイの遺跡は広大で、じっくり見学しようと思えば、一日や半日ではとても時間の足りるものではない。 見どころが多い上、足元を覆う二千年前の石畳は、砂も浮かび、現代人にとってはなかなか歩きにくく、特に夏は照りつける太陽があまりにハ…

    地域タグ:イタリア

  • 川越まつり 2022年は3年ぶり、感動の開催になったにゃ(第2日目)

    川越名物? 山車の車輪のあと 家光さんと一緒に川越氷川神社へご挨拶 うずめにゃんに会いに行く 秋空を彩る山車たち 川越名物? 山車の車輪のあと さて、2022年の川越まつり、2日目 にゃ。 朝、街に出ると、上の写真のように、道路にはびっしりと山車の車輪が踏んだ跡が残ってたにゃ。 この帯のような車輪跡は、祭りが終わったあとも長いと半年~1年近くあちらこちらに残ってるんよ。ある意味、川越名物かもにゃ。 にゃので、観光のみんなも、川越に来たらぜひ探してみるといいにゃ(ただし車に気をつけてにゃ!)。 ところで、前回の記事で書いたとおり、今回の川越まつりは「コロナ禍」を跨いでの3年ぶりの開催になったにゃ…

  • 川越まつり 2022年は3年ぶり、感動の開催になったにゃ(第1日目)

    今年の川越まつりは3年ぶり&市政100周年記念開催 2022年の川越まつりは3年ぶりの開催になったにゃ。 なんで昨年、一昨年は開催されなかったかというと、それはもちろん「コロナ禍」のせいにゃ。 にゃので、市民は 待ち 焦がれてたにゃ。 華麗で、躍動的で、賑やかな、あのお囃子の音が聴こえて来ない 暗~い 2年間をみんなじっと耐えて過ごしたにゃ。 しかも、今年は川越市政施行 100 周年の年でもあるんよ。川越市は大正11年(1922)に埼玉県に初めて誕生した「市」にゃ。 そんでもって、それを記念して、今年の川越まつりでは、山車(だし)全29台 が揃って街に繰り出すことになったんよ。 欠席なしのいわ…

  • 川越・妙善寺 さつまいもを抱いた「さつまいも地蔵」様にお参りするにゃ

    川越駅からすぐの名刹 昭和生まれの本堂 お寺の名前は夫婦の法名 かわいい毘沙門天さん 平成生まれのさつまいも地蔵さま 10月13日は「いも供養」の日にゃ 境内を飾るオミナエシ 道路の向こうにたたずむ元禄の六地蔵 川越駅からすぐの名刹 ここは川越駅からすぐなんよ。トラキチのいつもの散歩コースのひとつにゃ。 天台宗道人山三心院「妙善寺」にゃ。 境内にさつまいもを抱いたお地蔵さんが立ってるので有名にゃ。小江戸川越七福神めぐりの第一番・毘沙門天さんを祀っている寺でもあるよにゃ。 昭和生まれの本堂 ところで、ここの本堂って、味気ないといえば味気ないんよ(笑)。鉄筋コンクリートの2階建てで、昭和53年(1…

    地域タグ:川越市

  • イタリア・ポジターノ 天国の夏を過ごす <トラキチ旅のエッセイ>第12話

    ナポリの南、あの「ポンペイ」を灼熱の灰にうずめた有名なヴェスヴィオ火山の裾を抜けると、ソレント半島が横たわっている。 その半島の南岸、断崖を削って進む狭い幹線道路は、ルパン三世がフィアットで疾走しそうな景色。 高所恐怖症の人は、車の窓を覗くのは控えたほうがいい。 切り立つ崖のはるか眼下、吸い込まれそうなほどに青い地中海の海面を望んでしまうことになるからだ。 そんな風景の中、ポジターノの町は突然現れる。 パステルの家並み。光を浴びてかがやく木々。入り江に停泊する無数のクルーザー、ヨット。白い飛行機雲。 ハリウッド・スターが夏の隠れ家とし、優雅なリゾートファッションがここから発信される。 ソレント…

    地域タグ:イタリア

  • イタリア・アマルフィ 栄光の記憶はまどろみの中に <トラキチ旅のエッセイ>第11話

    日本の商船は、日の丸=日章旗をかかげて海をゆく。商船旗――Civil ensign が、日本の場合、国旗と同じであるからだ。 しかし、そうではない国もある。たとえばイタリア。国旗は緑・白・赤、おなじみの三色旗だが、船は少し違う旗を掲げる。 見ると、緑と赤にはさまれた真ん中の白い部分に、紋章が描かれている。 さらに、この紋章、どうやら4つの別々の紋章らしきものがひとつに組み合わされたものらしい。 実は、これらはある4つの国の「国旗」だ。 国の名は、ヴェネツィア、ピサ、ジェノバ、そしてアマルフィ。 9世紀より連続してイタリア半島に現れた、4つの海洋貿易都市国家の旗が、いまも誇らしげにここに縫い込ま…

    地域タグ:イタリア

  • 一千石を投げ捨てても ~阿波徳島・阿波踊りにまつわる昔話 <トラキチ旅のエッセイ>第10話

    「もう我慢ができぬ」 男はそうつぶやいて立ち上がると、やにわにその顔を藍染の頬被りで隠し、家人や女中らに気付かれぬよう、ひそかに屋敷を抜け出た。 夏。うだるような暑さの夜。 伸びきった庭草が、周囲を蒸し殺さんばかりに青臭いニオイを辺りに放っている。 阿波蜂須賀25万7千石。徳島城下。 すでにくるりと裾をまくり上げ、尻からげになってしまっている男の行き先は、決まっていた。 男は、賑やかな鉦や三味線の音がひびく城下の町人町へ向け、静かに駆け出すと、やがて行く手に灯(ほ)明かりを見た。 一団の男女が、楽しげに踊り歩いている。 男は足早に進み、これに近づくと、 「御免」 と、踊りの列に加わった。 怪し…

    地域タグ:徳島市

  • 「犬夜叉」を全部読んだぞ。いまごろ(笑)。3年もかけてにゃ(ネタバレ注意にゃぞ)

    (上の絵はamazonにゃんから引用にゃ) この前、高橋留美子にゃんの「犬夜叉」を読破したにゃ。にゃはは。なんと、2019年から3年もかけてにゃ。 どういうことかというと、スマートフォンアプリの「サンデーうぇぶり」ってあるにゃんか? あれで、こつこつ毎日ポイントを貯めながら、同時に使いながら、ゆっくり、のんびり読んでたんにゃ。並行して「境界のRINNE」も読みながらだったので、えらい時間がかかったにゃ。 (サンデーうぇぶりにゃんの画面を引用にゃ) www.sunday-webry.com 高橋留美子っていう人はホント天才だよにゃ。犬夜叉では、友情・努力・たたかいのいわゆる「少年マンガ」と初めて…

  • 阿波池田、山間に沈む町。次にウダツを上げる日はいつか <トラキチ旅のエッセイ>第9話

    阿波池田。夏。 揺れる陽炎の底に沈み込んだような静かな町を歩いた。 古い家並みの中、ふと1枚の表札が目に留まった。 「蔦 文也」とそこにあった。蔦監督である。 「山あいの町の子どもたちに海を見せてやりたい」 そう言って、県立池田高校野球部を甲子園へ14度導いた名監督の自宅が、そこに佇んでいた。 優勝3回、準優勝2回。 そうした成績よりも、甲子園球場を明るく沸かせたそのキャラクターがより印象深い人だった。 蔦監督は、すでに2001年に亡くなっている。 ご近所の人がたまたま植木いじりのため家から外に現れたのを呼び止め、「この家は蔦監督のお宅で間違いありませんか」と、尋ねると、 「そうです。蔦先生の…

    地域タグ:三好市

  • 一碧湖――伊豆の瞳に恋してる <トラキチ旅のエッセイ>第8話

    伊豆半島東部の伊東市に「伊豆の瞳」と呼ばれている小さな湖がある。 一碧湖という。 やや日本の地名らしくない。 そこで古今の漢文を探れば、一碧萬頃――という言葉がある。水面が青々として遠くまで広がるさまをいう。 先憂後楽(後楽園の名前の元となった)で有名な范仲淹の「岳陽樓記」にこれが出てくる。 おそらく一碧湖の名前はここから採ったものにちがいないが、命名者が誰なのかははっきりしていないようである。 ともあれ、どことなく透明感のあるこのネーミング、透き通った現地の景色にとてもよく似合っている。 夏の真っ盛り、気温がグングンと上昇し、伊東の海辺が海水浴客の歓声に埋まるような日でさえ、伊豆高原の一部で…

    地域タグ:伊東市

  • 海の上を飛んで大分へ。ホーバークラフトに乗った日のこと <トラキチ旅のエッセイ>第7話

    「お客さんを乗せて営業運転しているのは、全国でわが社だけですね」――係員はそう言って胸を張った(2007年頃)。 全国、どころではない。世界を見渡しても見つけるのはなかなか難しい。 場所は、九州、大分。豊後水道に面して三方を海に囲まれる小さな地方空港、大分空港。 ここに降り立つ飛行機の乗客は、誰もが、不思議な乗り物への案内表示を目にすることになる。 ホーバークラフトだ。 地を這い、水上を駆ける、浮かぶ機体。船のようだがあくまで宙を飛んでいる。 この珍しい乗り物について、多くの人がその存在を知っていても、実物を見たことはないだろう。ましてや、これに乗る経験などそう得るチャンスのあるものではない。…

    地域タグ:大分市

  • 新生銀行の「新生ステップアッププログラム」リニューアルで助かってるにゃ

    今年、5月末くらいにゃったかな。不意に気付いたんよ。新生銀行のサイトにログインして、自分の口座のページを開いて、振込みをしようとして… 「あれ? 無料で振込みできる回数が増えてる」って。 調べてみると、2022年5月1日から新生ステップアッププログラムがリニューアルされていたんだにゃ。事前に広報されてはいたんにゃろうけど、多分見逃していたみたいだにゃ。 (21年10月18日の事前リリース) (22年5月2日の開始リリース) そんで、トラキチの場合、ある条件に上手く拾われるかたちで、このリニューアルでステージが「スタンダード」から「シルバー」に上がったんよ。シルバーは今回新設された2つのステージ…

  • それは万博から始まった? 私見・大阪空間色彩論 <トラキチ旅のエッセイ>第6話

    大阪は色彩豊かである。キタもミナミも変わらない。 狭い街路にさまざまな色彩が幕の内弁当のように押し込まれ、密度感にあふれる景色をつくり出している。 色は派手な原色が愛される。赤、青、黄色――。 あからさまな原色をまとった看板やディスプレイが、子どものおもちゃ箱をひっくり返したような雑然さで街を彩っている。 ところで、いつから大阪はこのように派手に色付いた街になったのか。 たとえば、江戸期の錦絵を見て確かめてみる。が、そこには特に派手な街の印象はない。 むしろ、いまに残る船場の「適塾」のたたずまいから想像されるような、水垢に寂びたモノトーンの… そう、東アジアの水郷都市といった印象こそが、おそら…

    地域タグ:大阪市

  • わが大阪へのオマージュ <トラキチ旅のエッセイ>第5話

    私は歩き方がお笑い芸人の坂田利夫師匠に似ているといわれる。 なので、大阪の街では注意しなければならない。人違いをされて、偉大な師匠の名を汚してはならない。 大阪。数年前から、この街と縁が深い。 通勤するかのように、毎週訪れた頃もある。 さらに若い時分は、憧れていた。住んでいた地方のローカルTV局が時折深夜に流す大阪の番組にひどく惹かれた。 なんば・十三・天神橋―― 新地・本町・天王寺―― 行ったことのないいくつもの場所の名前を覚えた。 雑踏の交錯する梅田の巨大な地下街路。心斎橋から南方面のターミナルへ、水が流れ下るような人の波。 大阪では、いつも感心する。 どの方向へ急ぐ人も、その身ごなしがい…

    地域タグ:大阪市

  • 白水阿弥陀堂・みちのくの姫の美しき御堂 <トラキチ旅のエッセイ>第4話

    桜がほころび始めた頃。やわらかな日差しの中、いわきの白水阿弥陀堂を訪れた。 やや南に「勿来の関」があったこの辺り。みちのくの南端。古代から中世にかけては、奥州と関東、ふたつの広大な世界が接する境界だった。 そんな土地に暮らす豪族のもとへ、はるか北の地からひとりの姫が嫁いできたという。 彼女は奥州平泉からやってきた。名は徳姫。 その父は――奥州の王といっていい。藤原氏三代の初代清衡(きよひら)。平泉という、華麗なみちのくのみやこを築いた人物である。 阿弥陀堂を訪れたこの日、境内にはまるで人影がなかった。 時折ひびく鳥の声と、うららかな春の光ばかりが、緑の谷戸に満ちあふれていた。 阿弥陀堂は、丹塗…

    地域タグ:いわき市

  • ソントン・ファミリーカップで一番好きなのはリンゴジャムにゃ

    ソントンのファミリーカップってあるにゃろ。ジャムのシリーズにゃ。すごく安くて、スーパーなんかでよく100円以下で売ってるよにゃ。 そのうちどれが好きにゃ? いまは8種類あるらしいんにゃけど、トラキチがとにかく一番好きなのは「リンゴジャム」にゃ。「シナモン香るシャキっとリンゴ」って書いてあるやつにゃ。 これ、なんで一番好きかというと、こんな格安のジャムなのに果肉のゴロゴロ感がすごいんよ。ホントにマジでゴロゴロ…ゴロゴロ… ちなみに、ジャムって、普通は値段が安いほどそういう感じ期待できないにゃんか? ところが、このソントン・ファミリーカップのリンゴジャムは違ってて、結構驚くんよ。 まず、フタ開けて…

  • 新潟・天空の花園 その優しさの秘密は? <トラキチ旅のエッセイ>第3話

    「新潟に面白い建物があるよ」 「ああ、旧税関(明治2)でしょう」 「いや、ちがう」 「県政記念館(明治16)ですか」 「ちがう。古い建物ばかり思い出すんだな。もっと新しい建物だよ。その県政記念館のすぐ近くにある」 ――と、知人に教えられたのが、新潟市民芸術文化会館だった。 98年の竣工。新潟市の繁華街が西に行き止まる、その先に広がる緑の白山公園の中にある。 建物は市の財団が管理する公共ホール。中には2千人を収容できるコンサートホールがあり、劇場も併設されている。さらには、立派な能楽堂まで呑み込んでいる。 この能楽堂が面白い。設計に工夫があって、舞台正面の鏡板を動かすと、背後にある中庭がその向こ…

    地域タグ:新潟市

  • 水の新潟、神々の新潟 <トラキチ旅のエッセイ>第2話

    昼間の気温は30度。真夏の新潟市内。 ところが、陽が沈むとともに、街にはすずしい風がそよぎだした。信濃川のせいだろうか。 人口は約80万人。日本海岸随一の都会。この街は、その中心に巨大な天然のクーラーを備えている。 金沢のように典雅な町並みが残っているわけではない。名城のそびえる熊本、仙台のように、都市のシンボルに恵まれているわけでもない。 似た規模の街々に比べると、新潟の印象は、気の毒なほどに淡く薄い。 なにしろ「信濃川」である。「新潟川」でもなければ、「越後川」でもない。 街一番の象徴というべき川の名に、他国のそれを戴いてしまっているというのはどういうことであろう。 当の信濃=長野県の方で…

    地域タグ:新潟市

  • 祇園とはなにか。答えはインドにあった <トラキチ旅のエッセイ>第1話

    「祇園の街で認められる」 それは昔も今も、成功を表す尺度のひとつである。 祇園で「旦那」と認められ、舞妓、芸妓という生きた芸術作品のパトロンとなる。そのためには、経済力だけではない、人間に品が要る。 知性も欠かせない。 さらには、品や知性だけではなく、 「堅物ではあきまへん。遊びはるときは芯から阿呆になれる人でないと」―――祇園はまだ無理を言う。 これでは英国で英国紳士たるよりも難しそうだが、しかしそれでも、ひそかにこうした祇園の旦那になることを夢見ている男たちはこんにちでも数多い。 パトロンといえば、仏教を始めた釈迦もパトロンに恵まれた人だった。 釈迦はもとは立派な王子様だったが、出家してか…

    地域タグ:京都市

  • 「特区」は中国のすぐれた発明品にゃ。だから「民主化特区」をやりにゃさい

    トラキチは前々から不思議なんにゃ。 中国は「経済特区」で成功したのに、なんで「民主化特区」をやらないんにゃろ? 経済特区って、すごい発明品にゃ。しかも、中国という国にとって実に理にかなったすばらしい発明だったとトラキチは思ってるにゃ。 中国には、われわれ日本人からはなかなか見えにくいひとつの正体があるにゃ。 それは 多様性 にゃ。西ヨーロッパと中央ヨーロッパを全部ひっくるめて、一国にまとめてしまってるくらいの多様性。 「国はひとつ」 「でも他地域のことはよう知らん。下手すりゃ言葉もわからん」 それが平常の空気になっている、国内における一種の国際性。 広東省なんて、どう見たってあそこに日本クラス…

    地域タグ:中国

  • 人生100年時代 日本人の年齢のカギになる「1.6」という数字の話にゃ

    この話は、日本人の年齢についての話にゃ。 「年齢は 1.6 で割ってみ。そしたらしっくりくるから」と、いう内容にゃ。 トラキチみたいに昭和からたっぷり生きてると、つくづく実感するのは、日本人はここ30~40年くらいで急速に若くなったということにゃ。 よく挙げられるけど、漫画のサザエさんに出てくる磯野波平にゃんは、設定では54歳にゃ。 奥さんのフネさんはその少し年下ということで、52~3歳のキャラが想定されているはずにゃ。 でも、いまはどう見たって二人とも軽く70歳以上の人にゃろ? ちなみに、歌手で現役アイドルの森高千里にゃんは、今年(2022)で53歳にゃ。ちょうどフネさんと同い年くらいだよに…

  • 「を」に「、」は要るのか? 読点つける必要あるのか? という話

    色んな文章やキャッチコピーを見ていて、トラキチには昔からものすごくむずがゆく感じていることがあるんよ。 それは平仮名の「を」にまつわる話にゃ。 これを読んでいるキミに、いきなり尋ねるにゃ。 「を」に、読点(とうてん)って要るか? 読点って「、」のことにゃ。 要るか? 平仮名の「を」に「、」をくっつけて、「〇〇を、〇〇する」なんて書くのって、よく見かけるにゃんか? 読点、要るか? 「を」に「、」要るか? 要らにゃいにゃろ。 よほどの理由がある以外、ほとんど要らないし、邪魔で目障りだとトラキチは思うぞ。 ちなみに、読点ってよく助詞にくっついてくるにゃんか。 その助詞のほとんどは「を」みたいに助詞と…

  • 戦場となったウクライナに捧げる詩 平和への願いを込めるにゃ

    下の一文はトラキチが書いた「詩」にゃ。少しエッセイ風のトラキチ・スタイルの詩にゃ。元は2014年のクリミア半島併合(国際的には未承認)のときに考えたものなんにゃけど、少し手直ししてみたにゃ。 タイトルは「一匹の魚になって、北大西洋を東へと泳いでみたい」。みんなもこの勇気ある魚と一緒に旅してみてにゃ。 一匹の魚になって、北大西洋を東へと泳いでみたい 一匹の魚になって北大西洋を東へと泳いでみたい やがて前方に二つの大地が迫ってくる 左手にヨーロッパ、右手にアフリカ 魚はその真ん中に口をあけるジブラルタルの海峡を目指す 潮の流れに乗り狭い関門をくぐりぬけるとそこは地中海だ 人類の文明を育んだまさにゆ…

    地域タグ:ウクライナ

  • 蓮馨寺(れんけいじ)は川越市民のオアシス。お団子食べながら縁日見物にゃ

    蓮馨寺は川越の街の真ん中にあるにゃ 蓮馨寺(れんけいじ)は川越の街の中心部に建つお寺にゃ。蔵造りの町並みで有名な一番街の少し南側にあるにゃ。西武鉄道の本川越駅からも近くて、北に5~600mくらいかにゃ。孤峯山宝池院蓮馨寺。浄土宗のお寺にゃ。 休みの日なんかには観光の人もたくさん来るけど、普段は地元の人のオアシスにゃ。散歩の途中で立ち寄る人が多いにゃ。境内の景色がいい具合にきれいで、かといって堅苦しい雰囲気もないにゃ。ホントに居心地のいいお寺にゃぞ。川越に住んでいるトラキチも、定番の散歩コースにしているにゃ。 蓮馨寺は川越の街の真ん中にあるにゃ 「蓮馨」は尼さんの名前 呑龍上人と呑龍デー 蓮馨寺…

    地域タグ:川越市

  • 「大兄」…とても好きな日本語にゃ。司馬遼太郎にゃんが開高健にゃんに贈った言葉にゃ

    トラキチが日本語でもっとも好きな言葉のひとつにゃ。 それは「大兄」にゃ。「たいけい」と読むにゃ。 この言葉は、基本的には兄を指したり、あるいは肉親でなくとも年上の男性か、または同い年程度の男性を呼ぶものとされてるにゃ。 使うのも男にゃ。もちろん敬称にゃ。「大兄=大いなる兄」 にゃけど、教養のある人は、昔からこの言葉をもう少し 粋 に使うんよ。 どう使うのかというと、年下に向けて言うんよにゃ。あえて。 10や20も離れた年下に対しても「大兄」。相手が一人前の大人でさえあれば「大兄」。 この粋な使い方をする場合の「大兄」が、トラキチはものすご~く好きにゃ。 ちなみに、中国語にもこの言葉はあるんよに…

  • 「旧山崎家別邸」…川越にある大正14年生まれの和洋折衷邸宅を案内するにゃ

    トラキチの住んでいる川越。川越といえば古い町並みが有名にゃ。 江戸時代の浮世絵から抜け出たような、和風の蔵造りの商家が建ち並ぶ風景が有名なんにゃけど、それだけにゃないんにゃぞ。 近代に入って、西洋の建築様式が日本に流れ込んで以降のいわゆる近代建築も、あちこちに見られるんにゃ。 そのうち、街の中心部に建つ和洋折衷の邸宅「旧山崎家別邸」を紹介するにゃ。 この建物が建てられたのは大正14年(1925)年にゃ。国の重要文化財にゃ。庭もしっかり残ってて「国指定登録記念物(名勝地関係)」にもなってるから、かなり貴重な遺構にゃぞ。 川越の有名な老舗の和菓子屋さんで「亀屋」さんっていうお店があるんにゃけど、そ…

    地域タグ:川越市

  • 「叱る」と「怒る」は意味のちがう言葉にゃぞ。使い分けなきゃ失礼にゃ

    ちかごろみんな「叱る」と「怒(おこ)る」をごっちゃにしてにゃい? ていうか、何でもかんでも「怒る」にまとめちゃってる傾向があるよにゃ。これ、よくないことだよにゃ。 にゃんでって? だって、「叱る」と「怒る」は意味が違うもん。 にゃんとなれば、「叱る」は行為を表す言葉にゃ。相手の間違いを糺し、反省や改善を促す「行為」のことにゃろ? 方や「怒る」は、感情を指していう言葉にゃ。相手が感情を発露させたことを指摘してるんにゃ。「あいつは怒ってる」って。 にゃから、叱られたことを「怒られた」と表現すると、失礼になることも多いんにゃ。 たとえば「先生に怒られた」。よく言うよにゃ。 でも、実際には、その先生は…

  • 夏至は太陽が沈むのが一番遅い日じゃないんにゃぞ。その日は遅れてやってくるんにゃ

    夏至は太陽の沈むのが一番遅い日じゃないんにゃぞ。その日は遅れてやってくるんにゃ。夏至の1週間くらいあとになるかにゃ。 夏至は、日の出から日の入りまでの時間が1年中でもっとも長くなる日にゃ。かといって、日没がもっとも遅い日であるというわけではないんにゃ。 これには、地球の公転軌道が楕円であることなど、かなりややこしい理由があるんにゃけど、ややこしいからここでは語らないにゃ。 ともあれ、夏至は、太陽の南中時刻が日々遅くなっている時期に訪れるにゃ。にゃので、夏至が過ぎたあとも日の入りは少しづつ遅くなっていくにゃ。 では、今年(2022年)のもっとも日没が遅い日はいつになるのか? つまりは、もっとも遅…

  • 「ありがとうございました」より「ありがとうございます」の方が気持ちいいよにゃ?

    ところでキミ、ひとにお礼を言うときなんていう? ひょっとして、一番多いのってこれにゃない? 「ありがとうございました」 どうにゃ? 「ありがとうございました」―――トラキチが思うに、誰でも多分これが一番多いと感じるにゃ。 テレビなんか観ててもそうにゃろ? アナウンサーが中継先に向けて最後に必ずこう言うよにゃ? 「ありがとうございました~」 さて、そこでにゃ、トラキチは思うんにゃ。 この「ありがとうございました」って、どっか引っかからにゃい? お礼の言葉として、感謝の言葉として、なんかイマイチなところがある気がしにゃい? え? しにゃい? なんにも引っかからにゃい? そうか~…それは仕方がにゃい…

  • 自己分析なんかするほど、キミは小さくなっていっちゃうかもしれにゃいぞ!

    トラキチは、昔、結構有名な会社で仕事してたにゃ。そこで働いていたのは優秀な人ばかりにゃったぞ。ひとり、トラキチを除いてにゃ(笑) その会社で、トラキチは、何人かちょっと変わった人に出会ったにゃ。Aさん、Bさん、Cさん、Dさん… 懐かしい人を4人紹介するにゃ。 まず、Aさん… 男性にゃ。正確で緻密な仕事をする人にゃった。でも、会社の机の上は、いつもゴミ箱状態だったにゃ(笑)ものを片付けられないんにゃ。 手づかみしちゃいけない食べ物を無意識に手づかみで食べる変な癖もあったよにゃ。よく上司に叱られてたにゃ。 それでも、専門知識がものすごくて、周りにいつも頼られてた。いまは独立して、優雅に都心一等地の…

  • 「説明責任を果たしなさい」なんて言うから、ちゃんと説明してもらえないんにゃ

    トラキチが昔から「マヌケだにゃ~」と、思っている言葉をひとつ挙げるにゃ。 それは「説明責任」にゃ。 国会議員さんが議論するときや、問題を起こした人が責められるときによく使われるよにゃ? 「説明責任を果たしなさい」って。 これ、間抜けな言葉にゃぞ~ 何がマヌケかって、こんな言い方をするから、相手にマトモに「説明」をしてもらえないんにゃ。 こんな言い方してるから、話がいつものれんに腕押しになるんにゃ。 その辺って、多分みんな昔から気づいていなんだろうにゃ~と、トラキチは思ってるにゃ。 じゃあ、「説明責任を果たしなさい」と言わずに、どう言えばいい? 簡単にゃ。「説明しなさい」でいいんよ。 あるいは、…

  • 「株」と「ウェブサイト」。正しい言葉なのにみんなの扱いがひどすぎるにゃ

    トラキチにはにゃ、普段からものすごく「かわいそうだにゃ~」と、思っている言葉が2つあるにゃ。その話をするにゃ。 「株」にくっつく余計な「式」ってなんにゃ? かわいそうな言葉。そのひとつは「株」にゃ。株式会社の「株」。これ、とても気の毒な言葉にゃ。 ちょっと話を遠回りさせるにゃ。 たとえばこれにゃ。キミはどう解釈する? 「トライ式学習法」 答えは簡単だよにゃ。「『家庭教師のトライ』さんが薦めている学習法」にゃ。 「家庭教師のトライ」さんが考案し、みんなにおススメしている。にゃので、「トライ式」になるわけにゃ。 ほんじゃ、次にゃ。 「腹式呼吸」 これもわかるよにゃ?「腹をふくらませたり、引っ込めた…

  • この言葉、マジでもうやめにゃい?「面接官」

    トラキチにはにゃ、マジで撲滅したい言葉があるんにゃ。 それはこれにゃ。 「面接官」 日本社会の病弊を古くから表している、実に深刻でイヤな言葉にゃ。 面接官…なんで「官」にゃ? その人、国家公務員にゃのか? ちがうにゃろ? 単なる会社の おっさん にゃん。 もしくは おばさん にゃろ? なんで、それがいきなり面接会場に引っ張り出されただけで「官」になるん? なんでにゃ? 理由はあれにゃろ? 怖いから にゃろ? そいつが 恐ろしいから にゃろ? たしかに、就職のための面接って、誰もが緊張するよにゃ。 ブルブルと緊張に震える無力な自分に対し、全能の権力をもって評価を下す恐ろしい相手が、面接会場にはい…

  • 日本語を思いきり律儀に発音するアナウンサーに出会うとうれしいという話にゃ

    今回のトラキチの話にゃ、キミは読むと「ムズ痒く」なるかもにゃ。 読んだら最後、 「毎日テレビやネット動画を見ていて、気になって、気になって、仕方がにゃい!」 そんな風になるかもしれにゃいぞ。 それでも読むにゃ? 読む? だったらOKにゃ。読んでみてくれにゃ。 その内容とは… ・滅多に出会えない、日本語を律儀に発音するアナウンサーやキャスターに ・トラキチは、出会うたびにとても うれしがって いる と、いうものにゃ。 ほんにゃら、いきなり始めるぞ。 キミ、これをどう発音するにゃ? 1.消防隊員 2.体育館 もちろん、 1.しょうぼうたいいん 2.たいいくかん だよにゃ? でも、ほぼ9割以上の人が…

  • 「いい」を「良い」と書くのヤメにゃいか? 「いい」と「よい」は違うんにゃから

    提案があるんにゃ。 「いい」を「良い」とやたら表記するにゃろ。最近。 これヤメにゃいか? もちろん「良い」で「いい」と読ませても、間違いではにゃいぞ。 でも、これ「よい」と紛らわしいよにゃ? たとえば、「良い雰囲気だね」って、書くにゃろ? これ、「いい雰囲気」なのか、「よい雰囲気」なのか、読み方判らにゃいよな? でも、どっちかっていうと「よい」が正しそうだよにゃ? なぜなら、 「良き友」=「よきとも」にゃろ? 「良き友」=「いきとも」とは言わにゃいもんな。 「良」の字は、どっちかっていうと、音は「よ」にゃろ? なので、 ・「良い」は「よい」と読ませたいときだけに使う ・「いい」と読ませたいとき…

  • 「難易度」って言葉、おかしくにゃい? 気になってしょうがないにゃ

    トラキチが聞いていていつもおかしいにゃ~と思っている言葉、 それは「難易度」にゃ。 おかしくにゃい? これ、「難度」でいいにゃろ? 現にスポーツでは使ってるにゃん。A難度とか、B難度とか。 なんで途中に「易」を入れるんにゃ? おかげで、発音までしにくくなってにゃい? 「なんいど」って。 なのに、なんで「難易度」にゃん? 変だよにゃ~、これ。 ちなみに「難易度」が成立するんなら、こんな言葉だって認めてやらにゃいといけなくなるぞ。 高低度 …高さのことだにゃ。 でもこれって実際「高度」というよにゃ? 高低度なんて誰も言わないよにゃ? 温冷度 …「温度」にゃろ? 強弱度 …「強度」にゃ。 速遅度 ……

  • 「野球」が日本語に与えた言葉の豊富なことって、間違いなくスポーツ界イチだよにゃ

    トラキチは野球世代にゃ。 子どもの頃のスポーツといえば、とにかく野球一色にゃ。小学生の男子だったら、野球をやっていないと、「なんで?」と、不思議に見られた世代にゃ。 野球は、なかなか面倒なスポーツにゃ。 ルールは複雑で、専門用語も多いにゃ。プレーや作戦を語る言葉の表現もさまざまにゃ。 そのためか、かなりの量で、日本語を新たに作り出してるにゃ。 同じような例では、相撲もそうにゃ。なんで、前に両方を比べてみたことがあるにゃ。メモに書いて数えにゃがら… 結果、結構な差をつけて、野球の勝ちだったにゃ。 そんな、野球から生まれた日本語を挙げてみるにゃ。 まず、トップバッターは… 何でも1番目は「トップバ…

  • 語尾をひっぱる話し方。これがクセになると、人生残念にゃぞ

    語尾をやたらとひっぱる話し方をする人がいるにゃ。 これがクセになると残念にゃぞ。 どんな話し方かって? それはこうにゃ。 「語尾を、おー、やたらとひっぱる、うー、話し方を、おー、する人が、あー、結構いらっしゃる、うー、ようです」 どうにゃ? わかるかにゃ? ・言葉の最後の音にくっついてる「母音」を伸ばした音を ・次の言葉の前に置いて 発音の滑り出しに使っているんにゃ。 実は、これって、慎重にものごとを話したいときには、誰にでも出てきやすいものなんにゃ。 ところが、出すぎるとマズいんにゃ。 なぜか? それは、この話し方が、 ・話す人が、相手を警戒していること ・話の相手に対して、身の安全をはかっ…

  • 川越に引っ越してきたにゃ!

    このブログを「道草君」の名前で書いてきた作者なんにゃけど、この夏、前々から大好きだった町、埼玉県の川越市に引っ越してきたにゃ。 それにともなって、このブログも、タイトルとキャラを変えることにしたにゃ。ブログ名は「道草猫の反省日記」、作者の名前はトラキチにゃ。 3年前に、こしらえた会社をつぶして、借金背負ってからはホントに大変にゃったんにゃけど、モノ書きになって、1年くらい前にやっといい仕事に巡り合えたにゃ。 それからは気合を入れて毎日原稿書きしてたにゃ。経済的にちょっとだけ回復の兆しも見えてきたにゃ。このタイミングで気分一新したくなって、引っ越ししたわけにゃ。 先月は、最近人気のタレントさんに…

    地域タグ:川越市

  • 夏の怪談シリーズ.5 「人食い踏切」

    僕は大学4年生の大崎達矢。 去年の夏に起った恐ろしい出来事について、話したいと思う。 僕と、僕の親友の身に起こった、あの恐ろしい出来事・・・ 「人食い踏切」での出来事だ。 それは夏休みのこと。ジメジメとした暑い晩だった。 ひとりで部屋にいた僕のところに、突然電話がかかってきた。 圭介からだ。 奇妙な話だった。 最初は、もちろん冗談かと思った。 「助けてくれ。オレ、呼ばれてるんだ!踏切に」 「え、何に?」 「踏切だよ!近所の踏切がオレを呼ぶんだよ!」 切羽詰まった声だった。 時計は夜の10時を回っていた。 「おい、何言ってんだかわかんないよ。落ち着いて話せ!」 圭介は、二度、三度と、深呼吸したよ…

  • 夏の怪談シリーズ.4 「彼を引きずり込んだ海」

    私は由佳。 26歳の会社員です。 去年のことです。 ある男の人を好きになりました。 職場の先輩です。弘也さんといいます。 4つ年上の人です。 その弘也さんには、長年付き合っていた彼女がいました。 私はそのことを弘也さんと付き合い始めてから知りました。 相手はやはり同じ職場の人でした。 那美さんといいます。 弘也さんと同い年の人でした。 つまり、私はこの人から弘也さんを奪ったことになるわけです。 弘也さんは那美さんときちんと別れないまま、私との交際をスタートさせていました。 やがて、それを知った那美さんからは、私にしつこく電話がかかってくるようになりました。 「弘也さんと別れて」 「彼を返して」…

  • 夏の怪談シリーズ.3 「雨の夜に泣くタクシー運転手」

    わたしは長倉ひとみ。 雑誌の記者です。 今日も取材帰りです。 田舎の一軒家で焼き物を焼く陶芸家のもとを訪れました。 取材を終え、最寄りのバス停にたどり着いたのは、もう夕暮れが迫った頃でした。 (え・・・?) 困ったことになりました。 バス停の時刻表がおかしいのです。 手帳のメモと見比べました。 「え~!これから1時間以上もバスが来ないじゃない!」 どうやら路線を間違えてメモしてきたようです。 (困ったな。どうしよう・・・) すると・・・ ポツリ、ポツリ、 雨粒が落ち始めました。 予報には無かった雨です。 空があっという間に暗くなっていきます。 風が雑木林を揺らします。 田んぼの稲も揺れ、雨足は…

  • 夏の怪談シリーズ.2 「あいつが駅で睨んでる!」

    私は麗奈といいます。 20代です。 大きな街で働いています。 いま会社が終って、飲み会の帰りです。 一人です。 実は、困ったことになってるんです。 変な人に付きまとわれているんです。 いま、私のいる場所は駅の構内です。 その人は、ついさっき、街の中で私に話しかけてきました。 40歳くらいの男の人。 酔っ払ってたみたいです。 私、無視したんです。 そうしたら、それが気に入らなかったのか、追いかけてくるんです。 あっ!来た! いま、私は改札をくぐりました。 あ、あいつも来る。 改札を抜けてやってくる・・・! 急ごう! 急いで階段を駆け上がって・・・ 私は電車に乗り込みました。 シューッと音が鳴って…

  • 夏の怪談シリーズ.1 「イタズラに怒る空き家の亡霊」

    私は真由といいます。 二十歳の大学生です。 私の住む町から車で30分くらいのところ。 寂しい山の中に、その空き家は建っていました。 怖い噂がありました。 その空き家のインターホンを鳴らした人は、帰り道で必ず事故に遭うというのです。 もちろんそれは、地方の町の若者たちの間で語られる根拠のない噂話でした。 去年の夏、あの恐ろしい事件が起きた日までは。 その日、私と友達の雄平君、友里の3人は、雄平君がお父さんから借りた車でドライブに出かけていました。 帰り道、あの空き家の近くに差し掛かったのは、夕方の6時を少し回った頃でした。 言いだしたのは雄平君でした。 「空き家のインターホンを押してみようか」っ…

  • すっかりステイタスが下がった「アメックス・ゴールド」をどうしたものか

    今年春のアメリカン・エキスプレス・プラチナカードの申込み制への移行は、 それまでのプラチナ、ゴールド、両カードのオーナーに、かなりのショックを与えていることでしょう。 ステイタス、ダダ落ちですもんね。 え? いい気味だ、ざまあみろ ですって? ハイ、ワタクシ、 見事にその「ざまあ」見せられているひとりです。 この制度変更によって、ワタクシの「ゴールド」は、インビテーション(招待)無しでも取得できるトップのカードの位置から真っ逆さまに転落したわけです。 イヤハヤ南友。 でも、仕方がありませんね。 アメックスさんも、もちろん生き残るために一生懸命に戦略を練るわけです。 その結果です。 ちなみに、 …

  • 「都民共済」。今年(2019)は2万4千円を支払って、約7,600円が戻ってきました

    僕は都民共済に加入しています。 「生命共済」です。 これに加入していると、1年に1度、掛金の3割くらいの結構な額が戻ってきます。 返戻金 (へんれいきん)です。 今年は 7,593円 が戻ってきました。 8月初めに僕の口座に振り込まれます。 一方、過去1年間に僕が払い込んだ共済掛金(保険料)は 24,000円 でした。 掛金月々2,000円 × 12ヶ月分 = 24,000円です。 この24,000円のうち、8,793円が、 まずは今年の割戻金となりました。 が、このうち1,200円が、出資金としてまた共済側に戻っていきます。 共済加入者は、立場としては組合員ですので、こうして「出資」をするん…

  • ちょっとまて。「ほうれい線」があるから、年取ると笑顔が美しいんだろ?

    ところで、ほうれい線ってあるにゃろ? 年とるとどんどん出てくるやつ。顔に。 あれ、英語で何ていうか知ってるにゃ? 知らにゃい? 答えは「smile lines」にゃ。あるいは「laugh lines」ともいうよにゃ。 つまり、ほうれい線って「笑顔」のラインなんよ。「微笑み」のラインってことにゃ。これって、トラキチは昔からすごく感動的に思ってるにゃ。 ちょっと目を閉じて、想像してみるにゃ。 これを読んでるキミの目の前に、いま小さな子どもがいるとするよにゃ? その子はホントに小さな子どもにゃ。2歳でも3歳でも4歳でもいいにゃ。 そんで、その子の顔には、ほうれい線はないよにゃ? もちろんまだ幼い子ど…

  • タワーマンションに「タダ」で住む仕組み

    憧れの(?)タワーマンションに タダ で住む、うまい 仕組みをお話しします。 インチキ くさい? いやいや、マジメ です。 まずはご一読。 数字などは極力単純にして書きますね。 簡単に、わかりやすくするために。 あなたは必要なお金を半分しかもっていません 神様が現れました あなたは3年間、タワーマンションに暮らせることになりました この仕組みをチョンセといいます チョンセを経験すると家賃がアホらしくなるんだそう リスクヘッジさえ整えばチョンセはどこでも機能します あなたは必要なお金を半分しかもっていません さて、ここにタワーマンションが建っています。 あなたはこの物件に、とても、とても、住みた…

  • 世界一好きな都会は、イタリアのナポリ!

    (ウンベルトⅠ世のガッレリア) 僕が世界一大好きな都会は、イタリアのナポリです。 ナポリ。 その名前をこうしてキーボードで叩くだけで、あの街にふりそそぐ太陽が、喧騒が、部屋中に溢れてくるようです。 わがナポリ! ちなみに、2番目に好きな都会は大阪です。 街も好きですが、大阪の人とは大概相性もいいですね。 大阪で働いたこともあります。 約2ヶ月くらいの間でしょうか。週に1~2回づつ、東京から一泊を挟みながらの新幹線通勤をしました。 夜景のきれいな梅田のハービスというビルの上の方です。 さて、ナポリ。 実は、ナポリには行くたびろくなことがありません。 一番最近の訪問は、もう10年前なんですが、スリ…

  • 自分はいま「異世界転生」してるんじゃないかと、たまに思うハナシにゃ

    2022-05-22 トラキチが見たもっとも古い夢の記憶。これがすごく鮮明なんにゃ。いまでもはっきりと風景が浮かぶにゃ。 おそろしい夢にゃった。殺されかけたんよ。見たのは多分4歳の頃にゃ。 それ以前にももちろん夢は見ているんにゃろうけど、記憶に残っているものとしてはこれが最古にゃ。 トラキチは髷(まげ)を結った若者にゃった どんな夢かというと、その夢の中で、トラキチはなんと髷を結った若者なんにゃ。どうやら江戸時代にいるんよ。トラキチは。 背もちゃんと高くて、多分18~20歳くらいの年齢にゃ。 その若者が、夜道を必死に走っているんよ。人の手を引きながら。 人というのは、若い女の人にゃ。 記憶はい…

  • 皆さんの地域の七夕は7月?8月? 今年(2019)は8月7日が「本物」の七夕と重なります

    皆さんの地域の七夕(たなばた)は、7月ですか? 8月ですか? 7月だと7月7日か、その前後あたりに、 8月だと8月7日か、その前後あたりに、 商店街の七夕まつりなんかが行われていることでしょう。 本当の七夕は旧暦7月7日です とはいえ、本当の七夕は、 7月7日と決められているのでも、8月7日と決められているのでもありません。 こういうと語弊があるんですが、 正しくは、 旧暦の7月7日が、本物の七夕の日です。 言い換えるとするならば、「伝統的な七夕の日」ですね。 一方、 われわれが普段見ているカレンダーは、新暦のものですね。 旧暦と新暦とでは、毎年、日付のズレが長くなったり、短くなったり、一定し…

  • 賃貸住宅。窓が「重い」部屋は当たりかも! みんながあまり気に留めない、よい部屋のシルシ2つ

    「あれ? なんだかズッシリ・・・」 そんな、窓が重~い部屋はアタリかも! みんなが結構見逃しやすい、賃貸住宅「よい部屋のシルシ」を2つ紹介しますね。 1.複層ガラス 2.コンセント 1.複層ガラス あなたが賃貸の部屋探しをしているとします。 内見にやってきました。 たとえば、ベランダやテラスに面した掃き出し窓。 開いてみました。 「あ、重い」 「いま住んでいる部屋のよりもズッシリしている!」 お、すると、 そのガラスは複層ガラスである可能性が高いですね。 スマートフォンを取り出しましょう。 ライトを点灯してみます。 ガラスに向けてみてください。 「光が二重に映っている!」 だったら間違いない。…

  • 夏至は日が沈むのが一番遅い日じゃありません。その日は遅れてやってきます

    夏至は日の沈むのが一番遅い日じゃありません。その日は遅れてやってきます。 夏至の1週間くらいあとですね。 夏至は、日の出から日の入りまでの時間が1年中でもっとも長くなる日であって、日没がもっとも遅い日ではありません。 これには、地球の公転軌道が楕円であることなど、かなりややこしい理由があります。 ともあれ、夏至は、太陽の南中時刻が日々遅くなっている時期に訪れます。 そんな時期に少しの間乗っかるかたち(という表現でいいのかな?)で、夏至が過ぎた後も、日の入りは少しづつ遅くなっていくというわけです。 では、今年(2019年)のもっとも日没が遅い日はいつになるのか? 調べてみましょう。 そんなときは…

  • ともあれ「家賃補助」には賛成。財源だってあるぜというハナシ

    国民民主党が、7月の参院選の公約として、家賃補助を掲げていますね。 月1万円、年収500万円以下の世帯を対象にするんだとか。 僕は家賃補助政策には基本として賛成です。 ところで、国民民主党って何だっけ? 思わず調べ直しました。 そうか、希望の党とか、民進党とかいろいろやってた皆さんの流れなんですね。 おお、前原誠司さん、いまはここにいるんだ~。 自民党の二階さんのとこにわらじを脱いだんじゃなかったっけ・・・と思ったら、それは細野豪志さんでした。 ありゃ。蓮舫さん、いない・・・ 彼女は、今あっちなんだ!(枝野さんとこ) そういえば、昔結構好きだった野田佳彦さんって? なんとなんと、いまもまだ無所…

  • 不良入居者は手放す物件に放り込んで建物ごと売り払う!思わず感心してしまったオーナーの「冷徹」

    アパートやマンションを買って、不動産投資に乗り出そうとしている方、これを読んで身震いしてください。 不動産の世界には、惚れ惚れするくらい(?)ドライなプレイヤーがいるという話です。 あるアパートでのことです。 そこには、近所でも有名な問題入居者が住んでいたんです。 いわゆるトラブルメーカーです。 まず、部屋ですが、ゴミ屋敷でした。 さらに音楽を大音量で流したり、たびたび奇声も上げたり。 そのくせ、他人の出す音にはやたらと敏感で、 「下の部屋に人が集まってうるさい」 「隣の部屋の出入りの音もうるさい」 などと難癖。 ついには怒鳴り込んだりといった具合でした。 そんな様子を見聞きしながら、僕は思っ…

  • 大家さん、夏はあなたの空室へGO! 管理会社の仕事っぷりがわかる季節です

    賃貸住宅の大家さん、夏は時間をつくって、あなたの抱えている空室にGO!です。 管理会社の仕事っぷりがわかりますから。 なぜって、 大家さんは、管理会社に対して、入居者が住んでいる部屋の管理だけ任せているのではありませんよね? 空室の管理だって任せているはずです。 空室を見に来た入居希望者さんに、「この部屋にしよう」と決めてもらえるよう、管理会社はつね日頃から空室管理もきちんとやらなければなりません。 ところが、ダメな会社は、ここでボロを出します。 いつ出すかというと、夏に出すんです。 僕のように専業で仲介をしていた側からはそれがよく見えるという今回のお話です。 デキる会社だな、と普段から感じさ…

  • 世界一美しい死の造形「聖セシリア」像のあるローマのサンタ・チェチーリア・イン・トラステヴェレ教会

    僕が世界一好きな彫刻は、ローマにあります。 ローマのいわゆる川向こう、トラステヴェレというところです。 Basilica di Santa Cecilia in Trastevere ―――サンタ・チェチーリア・イン・トラステヴェレ教会です。 ステファノ・マデルノ作 聖セシリアの像ですね。 イタリア語読みだと、サンタ・チェチーリア―――Santa Cecilia となります。 実は、僕はイタリア語が大好きで、母国語である日本語も飛び越えて世界一美しい言語であるように感じているんですが、 聖セシリアに関してはスペイン語読み風の「セシリア」の方が若干好きなんです。 なので、聖セシリア。 ちなみに、…

  • 松本隆さんの最高傑作「MAUI」(唄・松田聖子)の歌詞を知ってますか?

    万葉・古今から現代までをたどって、僕は日本の最大の詩人のひとりが松本隆さんだと思っています。 その松本隆さんの作品に「MAUI」というのがあります。 松田聖子さんの1984年のアルバム、 「Windy Shadow」の7曲目ですね。 ちなみに「Windy Shadow」は、松本隆・松田聖子コンビによる作品としては、ほぼ集大成といえるアルバムのように僕は感じています。 その中で「MAUI」は、真の天才の書いた詩(詞)です。 舞台はハワイのマウイ島です。 有名なリゾート、カアナパリの海辺です。 いい音ですね。「カアナパリ」 アイヌ語にあってもよさそうな感じがします。 ただし、 「MAUI」の歌詞の…

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