Chapter7. It . . . that . . .「�A It(形式主語) . . . 名詞節」より。 7.2.7 At the outset let it be acknowledged that freedom in reading is a fine thing. (訳) 最初に、読書の自由とはすばらしいものだということを認めていただきたい。 こ…
本は電車で読もう!立川在住・一児の父が読書と子育てに明け暮れる日々を綴ります。
自宅(立川)と会社(川崎)の二つの図書館を駆使して読書に耽る中毒者(読書ジャンキー)のアスランです。 結婚前は暇に飽かして映画館に入り浸る映画中毒者でした。いまや夫婦で育児に追われる親バカ中毒者でもあります。 このblogでは、本を紹介し、立川で育児に悪戦苦闘する日々を報告し、そして愛しき映画の記憶を語ります。
中学生の時にかぐや姫を知り、風を知った。それ以来だから四十年以上も伊勢正三のファンを続けてきた事になる。だから、今さら言うのも何なんだけれど、正やんという人は結構変わった人だと思う。本人いわく、かぐや姫解散後に先の予定が決まっていなかった彼と、同じく猫解散後に先が決まってなかった大久保一久とが、残り物同士で結成したのがフォークデュオ「風」だった。だから当初から長く続くとも思っていなかったように…
フランシス・M・ネヴィンズJr.『エラリイ・クイーンの世界』を散策する(その5)
エラリー・クイーンのデビュー作『ローマ帽子の秘密』は1929年8月にフレデリック・A・ストークス社から出版された。発表当時の時代背景を考える上で、禁酒法と世界恐慌について少し知っておいた方がよさそうだ。手もとには、滅多に活躍しないが時々見返す事がある『クロニック世界全史』(講談社)という百科事典(?)がある。索引で「禁酒法」をたどると以下の年月日にヒットする。 1846年 アメリカ初の禁酒法が…
フランシス・M・ネヴィンズJr.『エラリイ・クイーンの世界』を散策する(その4)
ダネイもリーもニューヨーク市ブルックリンにあるボーイズ・ハイスクールに通ったが、その後リーはニューヨーク大学に進学し、ダネイは一足先に広告会社に就職して、コピーライター兼アートディレクターの仕事に就いた。リーは遅ればせながら映画会社で映画を宣伝する文章を書く仕事に就いた。 [原文](INTRODUCTION P.4) They met almost every day for lunch and among th…
フランシス・M・ネヴィンズJr.『エラリイ・クイーンの世界』を散策する(その3)
懸賞金付きの小説募集に応募して、いったんは内定したにもかかわらず受賞を逃した二人の若者は、南フランスに移住してプロの作家としての生活を始めるという夢をとりあえず棚上げし、今の仕事を続ける事にする。 [原文](INTRODUCTION P.1) In the normal course of events, Frederic Dannay and Man fred B. Lee would probably have remained with their jobs in advert…
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Chapter7. It . . . that . . .「�A It(形式主語) . . . 名詞節」より。 7.2.7 At the outset let it be acknowledged that freedom in reading is a fine thing. (訳) 最初に、読書の自由とはすばらしいものだということを認めていただきたい。 こ…
[髑髏城へのアクセス] ジョン・ディクスン・カー『髑髏城』に出てくる髑髏城にはどうやったら行けるか。アクセスについて考える。 ライン川下り(マインツ〜コブレンツ)の地図
Chapter7. It . . . that . . .「�A It(形式主語) . . . 名詞節」より。 7.2.6 All who have fought in a battle know how necessary it is that someone should be in command. (訳) 戦闘の経験がある人ならみな、誰か指揮者がいることがどんなに必要か知っている。
米澤さん、今度は刑事物を書きたくなったのか、そう思った。 二月四日土曜日の午後十時三十一分、群馬県利根警察署に遭難の一方が入った。 … 十時五十九分、最寄りの派出所から急行した警察官が芥見から事情を聞いたところ、埼玉県さいたま市から来た五人連れのスキー客のうち、四人と連絡が取れないことがわかった。 非常に緊迫感あふれる乾いた筆致でたんたんと事件発生の状況を描…
Chapter7. It . . . that . . .「�A It(形式主語) . . . 名詞節」より。 7.2.5 It is regrettable, but it is a fact, that children do not look upon their parents with the same degree of affection as their parents look upon them. (訳) 親が子供を見るときと同じくらい愛情をこめて…
(この文章は『屍人荘の殺人』にも登場する明智恭介に関するある事実を明かしています。それは結末に関わる事実ではないのでいわゆるネタバレとは言えないけれど、初読の人の楽しみを奪いかねないので、少なくとも『屍人荘の殺人』未読の方は読まないでください。) 確か「このミス」の第一位に、ある新人作家のデビュー作が選ばれたとの前評判を聞…
Chapter7. It . . . that . . .「�A It(形式主語) . . . 名詞節」より。 7.2.4 It it not surprising that a man of such persistent and untiring energy should have exercised so great an influence over the thoughts of mankind for many hundreds of years. (訳) このように不撓不屈の力をそ…
Chapter7. It . . . that . . .「�A It(形式主語) . . . 名詞節」より。 7.2.3 It is hardly to be expected that the less prosperous parts of the world will tamely accept the continually widening inequality. (訳) 世界の中で繁栄において劣る地域が、たえず広がりつつあるこの不平等を今後も従順に容…
Chapter7. It . . . that . . .「�A It(形式主語) . . . 名詞節」より。 7.2.2 It would seem logical that if parents care for children when they are not yet able to enter the labor market, then children will care for parents when they are no longer permitted to remain in it. (訳) 子どもが労働…
Chapter7. It . . . that . . .「�A It(形式主語) . . . 名詞節」より。 7.2.1 My father died on Tuesday. He had an intense love for me and it adds now to my grief and remorse that I did not go to Dublin to see him for so many years. (訳) 父は火曜日に死にました。父は私をとてもかわいがってくれ…
Chapter7. It . . . that . . .「�@ It+V+that . . .」より。 7.1 例題 In the violent conflicts which now trouble the earth the active contenders believe that since the struggle is so deadly it must be that the issues which divide them are deep. I think they are mistaken. Because parties are bitterly opposed, it does not necessarily follow that they ha…
Chapter7. It . . . that . . .「�@ It+V+that . . .」より。 7.1.6 If everyone undertook to form all his own opinions and to seek for truth by isolated paths, it would follow that no considerable number of men would ever unite in any common belief. (訳) すべての人があらゆることについ…
Chapter7. It . . . that . . .「�@ It+V+that . . .」より。 7.1.4 One day it occurred to a man named John Gutenberg that if the letters of a text could be made each one separate, they might be used over and over again. (訳) ある日、ジョン・グーテンベルグという名の人が、テキストの活…
パーシヴァル・ワイルドは1912年にデビューした米国の劇作家だそうだ。まったく聞いた事もないし、今回、越前敏弥さんが2008年に翻訳した本書が今年(2024年)の復刊フェアの一作に取りあげられなければ、読む事もなかったかもしれない。劇作家というからには戯曲を書く事が本業で、ミステリは副業というか余技だったようで、Wikipediaを見ても長篇が4作と、短篇集が2作あるだけだ。短篇集『悪党どものお楽しみ』(1929年)はエ…
Chapter7. It . . . that . . .「�@ It+V+that . . .」より。 7.1.4 It turned out that everybody at the bar knew Sonny. (訳) バーにいた者はみなソニーを知っていると分かった。 非常にシンプルな例文と訳なので、スキップしてもいいくらいだが、かえってIt+V+that…の構文を考えるには…
Chapter7. It . . . that . . .「�@ It+V+that . . .」より。 7.1.3 As a rule it happens that a week or so of mild sunny weather occurs about this time. (訳) 1年のうち今ごろはたいてい、1週間やそこらおだやかで日のよくあたる日が続く。 ランダムハウス英和大辞典によると、occu…
Chapter7. It . . . that . . .「�@ It+V+that . . .」より。 7.1.2 Probably in a modern city the man who can distinguish between a thrush's and a blackbird's song is an exception. It is not that we have not seen the birds. It is simply that we have not noticed them. …
Chapter7. It . . . that . . .「�@ It+V+that . . .」より。 7.1.1 If you are not honest with the doctor when you are ill, it may be that instead of curing you he will make you worse. (訳) 病気のとき医者にうそをつけば、おそらく医者のおかげでよくなるどころか、病気は悪化するだろう。
Chapter9.関係詞 「�@主格の関係詞」より。 9.1 例題(2) A schoolmaster recently said that out of the 250 pupils he taught the ones who watched TV were undoubtedly the most intelligent. We all know the people who sit through any and every programme night after night because they are drugged by TV. But I have yet to meet the child who, allowed to wat…
Chapter9.関係詞 �@主格の関係詞」より。 9.1 例題(1) The building up of a taste for those books which genuinely discriminating readers have decided, generation after generation, are worthy of preservation, is gradual. As your taste for books and knowledge of them increase, your earlier opinions will in many instances be changed, for this is a process o…
「方舟」と書いて「はこぶね」と読む。「箱船」の方が表記としては一般的だが、どちらで書いても意味は変わらない。国語辞典を引くと「四角な形をした乗り物。方形の船」(精選版日本国語大辞典)という語釈が筆頭に来るが、二番目に「旧約聖書の『ノアの箱船』をいう」(日国)と書かれている。広辞苑では「ノアの方舟」と書かれていて、明鏡や新明解に至っては「ノアの——」と書かれていて見出しの表記は「箱船・方舟」のいずれ…
『セミコロン かくも控えめであまりにもやっかいな句読点』の書評は一段落したが、パンクチュエーションについての考察は、引き続きできる限りやっていこうと思う。『Easy Learning Grammar and Punctuation』の次は本書だ。『Easy Learning …』はアメリカの出版社が出している英文法とパンクチュエーションのガイドブックだったが、本書はイギリスのオックスフォード大学出版が刊行しているガイドブックだ。なので説明文や例…
「セミコロン」についての本の書評、終盤戦だ。(その2)では5章までの内容を取り上げて、セミコロンの誕生の経緯からセミコロンが流行の最前線に飛び出して、やがて法律の条文に紛れ込んで騒動を引き起こすまでを解説した。この(その3)では6章以降の内容を取り上げる。 [本書の目次] はじめに 言葉のルールをめぐる愛憎 …7 1章 音楽を奏でるように:セミコロンの誕生 …
『セミコロン かくも控えめであまりにもやっかいな句読点』(セシリア・ワトソン)の書評(その3)を書く前に、再びパンクチュエーション(句読法)のお勉強をしておく。前回は『英語ライティングルールブック 第2版』でカンマ、コロン、セミコロンの使い方についておさらいをしたが、やや不完全燃焼だったのは否めない。これまでちゃんと勉強してこなかったせいとも言えるが、やはり日本人向けに手ごころを加えた解説になっている…
「セミコロン」についての本の書評、後半戦だ。「はじめに」の訳文でケチがついて、1章からは共著者のものと思われる訳文で持ち直した結果、実は最後まで面白く読めた。後半からの訳文にちょっと不安を覚えたのだけれど、それはある理由から問題が回避されている事もわかった。それについては後述する。それよりも書評(その1)では「はじめに」の文章を過剰に論ったおかげで、実はその後の文章の見通しがよくなった。この序章…
『セミコロン かくも控えめであまりにもやっかいな句読点』を読んでいる途中で、次第にセミコロンやコロンやカンマの使い分けについて「ちゃんと」は分かっていないことを痛感したので、前から・積ん読状態だった本書で勉強する事にした。もちろん全部読むのではなく、あくまでカンマ、セミコロン、コロンについてだけだ。なので、タイトルは『英語ライティングルールブック 第2版』となっているけれど、この本全体の書評じ…
3ヶ月おきの通院。5月にやった腹腔鏡手術であけた4箇所のうち1箇所だけがどういうわけか閉じなかったので、なかなか全快とはいかなかった。「閉じなかった」というのはかなり語弊がある言い方になるが、なんというか、もちろん穴はふさがってるのだが、表面の皮膚が開いてしまって血液が浸みだしてしまう状況がなかなか改善しなかったのだ。こういうときこそ傷パワーパッドの出番だと思ったら、蓋をした絆創膏の内部で浸潤…
今回はとりあえず「はじめに」限定で、まず言いたい事を書こうと思う。以前に『カンマの女王』を期待して読み出した時とまったく同じ事が、再度起きた。デジャブと言っていい。「カンマ」の次が「セミコロン」だなんて、シャレにもならない。悪夢だ。 とにかく一読では頭に入ってこない。期末で仕事に追われてたので、疲れて頭が回らないのかと最初のうちは思った。そのうち、どうやら文章が気持ち悪くて、いろいろと引っ…
(今さらですが、今回は後半に犯行現場についての文章を細かく見ていきます。ネタバレもありますので、未読の方はエラリイ・クイーン「犯罪カレンダー」の「皇帝のダイス」を読んだ後にお読み下さい。) 前回同様、比較の際の色づけと下線の意味を説明しておく。 緑=翻訳の出来が素晴らしい 赤=誤…
途中から読む人はいないと思うが、とりあえず事情説明。 エラリイ・クイーンの短編集「犯罪カレンダー」の12編のうち4月の短編「皇帝のダイス」の原作と宇野利泰訳(ハヤカワ・ミステリ文庫版)とを比較している。目的は「なぜ宇野さんの訳は何故長くなるのか」を明らかにする事だったが、すでに判明しているように宇野訳のスゴさを明らかにする事に変質してきている。まあ、結論はもうちょっと先に延ばすとして、これまでのあ…
さっそく続き。なにしろエラリイ・クイーンの短編集「犯罪カレンダー」の「皇帝のダイス」の原文と宇野訳とを最後まで調べ尽くしてあるので、すべての労力を回収するまでは終われない。改めて、比較の際の色づけと下線の意味を説明しておく。 緑=翻訳の出来が素晴らしい 赤=誤訳あるいは訳に疑問がある
以前に、角川文庫版「Yの悲劇」(越前敏弥・訳)の書評を書いた際に、それまで愛読してきたハヤカワ・ミステリ文庫版(宇野利泰・訳)との比較をちょっとだけ試みた。というのも、ハヤカワ・ミステリ文庫の「Yの悲劇」は分厚い一冊というイメージだったのに、角川文庫のそれはかなりスリムな一冊に仕上がっていたからだ。一頁あたりの文字数…
1985.6.17(Mon) 曇り 12:00まで寝た。前進ギシギシいっている。だるい。大学に行き、F田先生の授業。 生協でCD(谷山浩子)を買う。帰りの都営三田線で寝過ごして、最寄り駅の「板橋区役所前」駅を乗り越し「蓮根」駅で下車。折り返す。 帰宅は21:00すぎ。三田駅でもトイレで吐いた。家に戻って吐いた。最悪。
著者の連作短編は、読み進めていくうちに幸せな気分になる。人と人とのつながりから生み出される善意の存在を信じたくなるし、時として耐えられなくなるような人生のよい面だけを見ようという気にさせられる。それはもちろん、裏側に落ち込んだ人たちが同じくらい、いやひょっとしてそれ以上に存在する事の証かもしれない。そういった人生の悲劇と悲しみとを受け止めたうえで、ではどうしたらいいのかという姿勢を、青山さんの…
城塚翡翠シリーズの第三作。第一作「medium−霊媒探偵城塚翡翠−」がなかなかの出来だったので、最終話まで読んだ時の衝撃は大きかった。これは著者のもくろみ通りの驚きではなく、こんな事をしたいがための伏線だったのかという衝撃、一言でいえば幻滅だった。最終話で伏線が回収された後には「荒れ野」しか残されていなかった。魅力に乏しく、ただただ自らの能力を過大評価している名探偵もどきのヒロインと、それを過剰に持…
ちょうど一年前にシリーズ最新作『探花 隠蔽捜査9』を読んでいる。先日亡くなられた目黒考二さんのオススメで読み出した『隠蔽捜査』の第一作が2005年出版だったから、あれから18年も経っているのか。よくぞ続いたと思う反面、多作家で知られる著者が18年かけて本編9冊に、スピンオフ短編集3冊というのは少ないようにも思えてしまう。書こうと思えばもっと書けてしまうのではと考えるのは、単なるファンの大いなる勘違いには…
もう図書館に返却しなくてはならない。最後にもうちょっと何か知りたいなぁと思ったら、「本」を思いついた。見出し語「本」の使い方を味わい尽くそう。 ほん【本】 ▲が 痛む。売れる。そろう。出る。並ぶ。発禁…
前回からちょうど三か月。まあ、通院が三か月おきなので、それに合わせて神保町にブラッとたどり着くというわけだ。今回は診察も会計も待ち時間が少なかったので午前中には病院を後にして、神保町に向かった。大井町からだと京浜東北線で田町駅で下車。都営三田線で神保町駅へと向かう。前回もそういう順路だったのに忘れていた。 神保町に到着すると、ちょうどお昼どきでサラリーマンでどこもごった返している。これはや…
(この文章は、横溝正史『犬神家の一族』の犯人やトリックを明かしています。未読の方は読まないで下さい。) まずは、何にしても「犬神家の一族」の遺言状のシーンから始めねばなるまい。 「ひとつ…犬神家の全財産、ならびに全事業の相続権を意味する、犬神家の三種の家宝、斧(よき)、琴、菊はつぎの条件のもとに野々宮珠世に譲られるものとす」 正面の白…
映画好きではあるが、マニアックにいろいろと詮索するのが好きというわけではない。だから何故「エイリアン3」に本作の元となる脚本が採用されなかったのか、何にいったい「エイリアン」ファンは満足できなかったのかはわからない。どうやら「エイリアン3」を今に至るまで見ていないからだ。読み出した当初は見たと思い込んでいたのだが、それは「エイリアン4」の方だった。「4」を観た時、「3」を飛び越したからなのか、…