杜の里から

日々のつれづれあれやこれ

武田教授は1ミリシーベルトは危険ではないと言っていた

2012å¹´01月10æ—¥ | ãƒªã‚¹ã‚¯

 

(「はてなブログ」に引っ越しました。該当エントリーはこちらです。)

 

冬休みの間、「たかじんのそこまで言って委員会 超原発論」というDVDをずっと見ておりました。
このDVDは、以前放映された原発を題材にした回のノーカット版が収録されているのですが、DVD特典として、『【DVD特別企画】超・放射線論(中村仁信 vs. 武田邦彦/司会:宮崎哲弥)』と題した、いわゆる「安全派」の中村氏と「危険派」の武田邦彦氏とのガチバトル討論が収録されており、これが中々興味ある内容でした。
原発事故後盛んに放射線の危険を訴え続け、子を持つ親達から絶大なる支持を得てきた武田教授ですが、ここではそれまでの彼の主張が実は大きく誤解されていたという事がはっきりしましたので、これはやはり広く紹介しておいた方が良いのではと考えた次第です。
この中で武田教授は何を語ったのか、取り合えずここではDVDの内容をできるだけ再現して紹介していきたいと思います(強調は引用者によります)。

DVDはまず、宮崎哲弥さんの司会で、
「ICRPが「放射線はどんなに微量でも有害」…といい続けていた理由」
 
という項目から始まり、まずは大阪大学名誉教授、中村仁信氏(以前の放送で「放射線は健康に良い」発言をして物議をかもした)から国際放射線防護委員会(ICRP)がLNT仮説を支持するに至った経緯が説明されます(同様の解説はこちらでも述べられています)。
 
しかし、実はショウジョウバエの精子はDNA損傷の修復機能をもたない細胞であって、それをそのまま人間に当てはめる事は出来ないという事になり、現在では急性被ばくと慢性被ばくの影響の違いも分割すればその影響は少なくなると考えられていると言います。
 
そしてICRPの勧告もどんどん変わってきていて、今の放射線量に比例するというのは古い考え方であるという事が示され、「ショウジョウバエの精子が修復機能を持たないというならば、(それを人間に当てはめる事は)科学的に妥当ではないのではないか」と宮崎さんが武田教授に振りますと、彼はこれに対し「まったくそのとおり」であると同意します(DVD9分)。
武田教授自身も、彼がかつて行った「生体の補修機構を利用した人工的な構造材料」という研究においても、人間などの哺乳動物は紫外線とか放射線に対して遺伝子の修復機能を非常に強く持っているという見解に至った事を述べます。
そして放射線で活性酸素が出て、その活性酸素が遺伝子を攻撃して傷付けるという中村氏の説明に対しても、武田教授は同じ見解である事が確認されます。

ではなぜそこまで認識が同じなのに、武田氏が年間1ミリシーベルトを支持するのは? という事で、いよいよ本題が始まります。
(13分)
 
武田教授はここで『予防原則』というものを持ち出し、自分はこれの支持者である事を訴えます。
これにはまず、1992年のリオデジャネイロの合意というものがあり、
 
・〔科学的に分からない事がある場合がある。〕
・〔重大かつ取り返しのつかない様な損害が予想される。〕
この2つの時には多少慎重にやれというのが予防原則の思想であって、日本における水俣病の教訓からも、予防原則は学問的にはっきりしないものは安全側で規制するという事になり、だから1ミリシーベルトを支持しているのだと言います。
 
そして宮崎さんが、
 「ここで確認したいんですが、放射線の健康に対する影響というのは、未だに科学として分からない、確実性の乏しい領域なんですか?」
と武田教授に振ると、彼は即座に
 「いえ、私は【合意】がそこまでいってない。」
と述べ、実は社会的な合意ではなく、専門家集団の合意が出来てない事が問題の本質であってそれには中村氏も同意し、
「極端に安全という人もいれば危険という人もおり、ICRPは両方の意見を見て程々の所、それもかなり安全側に寄って勧告を出している。」
という中村氏の意見に、今度は武田教授も同意するという事になります。
そこで宮崎さんが、
宮崎 「武田先生の1年1ミリの勧告というのは?」
と質問すると、彼はこう答えます。
武田 「ICRPはNPOですし、えらい先生が皆集まってますから。それから今までの国際的な基準を決めてきたという実績もありますね。だから尊重しなければいけないんですが、あくまでも日本国民は日本国内の決定に従うべきだ。従って現在私の認識は、日本の国内法が依然として一年1ミリシーベルトを基準にしてる、という事で一年1ミリシーベルト。」
そして2つ目に「安全率」を挙げ、食品添加物などの例として1/100ぐらいにするという方向で食品添加物とか農薬とかはそれなりに多くの人の支持は得てきたという事。
 
そして3つ目として「被曝側からの見方」という事を挙げ、被曝する子供や心配するお母さんから見た場合という見方をした場合、被爆者側から見た被曝の計算が一般的になされにくいという問題を挙げ、こう続けます。
 
武田 「お医者さんに行きますと、レントゲンの被曝しか見ない。あなたはこれまでどう被曝しましたかという事を慎重に半日かけて計算して、この子はCTやっても良いとかご判断されるケースは稀で、普通はまあすぐ歯のレントゲン撮りましょうなどとなってしまう。」
つまり、被曝側から見れば全体量の規制・考え方を持ってこなければならないと彼は主張する訳です。

では肝心の、低線量での被曝は危険なのか危険ではないのか?
ここで中村氏が、今までの原爆データやチェルノブイリデータでは不十分という共通認識の下、広島長崎の原爆データを示して100ミリシーベルト以下の部分は良く分からない旨を述べるのですが、武田教授もまた様々な論文を利用者として読んで見た時、「はっきり言ってもう分からない」と語ります。
そして宮崎さんが、
宮崎 「放射線が「害」であるとする立場と、ホルミシス仮説を指示されている方の様に「益」もあるとする立場では、スタンドポイントによってデータの見方がまったく違ってしまうと考えていい訳なんですね?」
と尋ねた時から、武田教授の注目発言が始まります。
(30分)
武田 「誤解しないで頂きたいんですが、放射線を被曝することによって、その線量によっては当然、生体に対していい影響を及ぼすと思ってます。」
(31分)
武田 「ホルミシス仮説なんてのはね、仮説であるはずないじゃないの。こんなの当たり前ですよ。」
 

これ以降は、しばらくその議論を追って見てみましょう。
(32分~)
武田 「議論する事もないし、「ホルミシス仮説」なんていう「仮」なんて付けるのが間違っている。」
宮崎 「という事は、武田さんの立場というのは、生態の防御系という事を考えれば、放射線に関する影響という点でもどこかに閾値はあるだろうと。でもどこにあるのか分からないから大事をとるべきだ、そういう風に考えていいのですか?」
武田 「いやいや、どこにあるか分からないという風に僕が言う事は出来ない。それは専門家が言わなきゃいけない。専門家が1とか10とか100とか言ってくんなきゃ。」
宮崎 「それはいつか言える? 今でも言える?」
武田 「いや1って言ってる。仕方ないから僕は1って言ってる。」
宮崎 「でも100って言ってる人もいますよ。」
武田 「いやいない。合意としてはいない。」
宮崎 「いないんですか?」
中村 「ええ、いません。」
宮崎 「じゃあ何で100ミリシーベルトが一つの目安になっているんですか?」
中村 「それは原爆のデータで、100以下は有意でないと。」
宮崎 「ああ、確率論的な問題でしかないと。今までの所、生体に対する有意な影響というのは確率論的にみられないという事を示すに過ぎないという事なんですか?」
中村 「そうなんです。いや武田先生がホルミシスをあの、びっくりしました。」
宮崎 「私も驚きました。」
 
武田 「いや僕は常識ですから当たり前だよ。(笑)」
中村 「毒物学ですと、微量の毒は薬になるとかそういうのは常識なんですね。ですからトリカブト、あれ1/1000に薄めたやつは漢方薬になってます。」
武田 「そうです。だからねホルミシスという言葉嫌いなんですよ。これは当たり前の事だから。ホルミシスなんてあるらしいね、なんて言われて困ってね。
 僕なんか困るんですよ。先生なんかラドン温泉どうのこうのってラドン温泉なんか健康にいいに決まってるじゃないですか。それはラドン温泉に入れば被曝しますから。被曝すりゃその時に防御系が出るから。
 こんど食品で怪しいもの食べた時に、そりゃ防御するかもしれない。そりゃ原理原則とすりゃそれに決まってるんでね、そんな事いちいち文句言ってもらっても困ると。」
宮崎 「原理的な話をされても困ると。」
武田 「原理的な話はもう十分に分かってるし、もう学問的に仮説の領域は通り過ぎていますよ。それはもう、放射線は当たった方がいいに決まってる。」
宮崎 「であるにも関わらず、低線量というのを非常に規制すべきだという風にお考えなのはどうしてなんですか?」


ここからDVDはしばらく「しきい値」問題と原発事故でガンは増えるかの議論が行われますが、武田教授の1ミリシーベルト規制に対する思想はこの後登場します。

福島原発事故でガンは増えるか?
(41分)
中村 「武田先生の本によると、1ミリシーベルトで1億人だったら5000人のガンが出る、これは確かに初期のICRPの考え方でもあった。集団線量0.01%など問題じゃないのではないかといった場合、一億人なら一万人ガンが出ると言ってびっくりして、それなら防御せにゃあかんといってそういう時に使われてきたが、今は、100ミリ以下はとにかく影響が分からないのだから、分からないのにそういう計算をしてはいけないと2000年勧告でははっきり言っており、直線だからこの線に合わせるとこれだけガンが出来ると論じるのは妥当でないとはっきり言っている。」
 
武田 「これは僕も同じ事言ってる。私はLNTという名前も覚えたくないぐらいで、さっきのホルミシスと一緒で、LNTというのを覚えたくないのね。
 僕は自分でよくICRPの人達の議論を見たらね、分かんないから直線引いたってだけなの。分かんないから直線引いたってのとなんとかモデルってのは違いますよ。」
宮崎 「科学的なモデルにはなっていないと。」
武田 「なってない。全然科学的なモデルを立てる様な元々データがない。それなのにモデルっていうのはおかしいから、僕なんか大体直線しきい値なしモデルなんて一体あるの?と。
 で、それをどう言うかって事なんですよ僕が言ってるのは。ここにICRPが言っている「概念論」ってのがある訳。」
 
武田 「受け入れられる限度と受け入れられない限度とがあってその中で考えましょう。そうすると、社会的に耐えられない限度、〔線量拘束値〕という概念もいいだろう。
その中間に、「望ましくはないが社会的に耐えられる線量」、これがあるかどうか私は実は元々疑問に思っていて、これは、被曝が害と思わないとこの概念は出てこない。
僕は、この概念はおかしいけど、この図をICRPは撤回したかというと、僕は撤回してないと認識してるんです。
 撤回してないという事は、望ましくないという概念に基づいてこの線量を決めて、実はここが線量拘束値が1ミリシーベルトであり、「最適化の再検討を要しない線量」、「免除レベル」と書いてある所が0.01ミリシーベルトつまり10マイクロシーベルトであるという、この概念がねICRPが捨てない限り、僕はねえ、あなた捨てて下さいよって僕は迫っている訳ですよ。捨ててくれたら初めて私は意見変えますよと。
だけども専門家が捨てないのに、僕が勝手にこれにバツ付ける事は出来ないです。そこ!」


この後も武田教授の持論は続いていく訳ですが、結局彼が年間1ミリシーベルトを支持しているのは以下の論点によるものなのです。曰く、
 ・国内法で決まっているから
 ・政府も医者もマスコミも皆がそう言ってるから
 ・放射線従事者も今は年間1ミリシーベルトに下げようとしているから
つまり、社会的な「納得性」がすべて1ミリシーベルトが妥当であると示唆しているので、だから自分は年間1ミリシーベルトを支持しているという事なのです。
しかしご存知の様に、「皆がそう言うから」の中にご自身も含まれるという事を武田さんは自覚なされていないようです。
事実、初めて中村氏とテレビでやりあった後、自ブログではこんな風に書いていますし、今までさんざん、1ミリシーベルトを少しでも越えると危険であると思い込んでしまう様な事を述べていたのは武田教授であったのです。

このDVDはまだまだ続きますが、とてもすべての内容をここで紹介しきれるものではありません。興味のある方は、ぜひご自身の目でご覧になって下さい。
また、このDVDの内容はぜひとも本の形で出版してもらいたいとも思います。

これ以降は後半部での彼の注目発言を紹介して、このエントリーを終えたいと思います。とにかく今回は、やたら疲れました。

(55分)
武田 「僕は今、一年2ミリシーベルトの表って出してるんです、具体的なの。野菜はこれ食べていい、牛乳はいけない、卵はいいって出してるんです。それは何でかったら、合計2ミリシーベルト。
それはどうしてかというとね、僕は5ミリシーベルトまでは危険という事はないんだ。だから1ミリシーベルトは望ましい被ばくで、5ミリシーベルトまではまず安全と考えていいので、お母さんは1から5の間に入るように努力して下さい。
(中略)
 それは病室でも、子供でも5ミリシーベルトまでは医者が診て使ってる訳ですよ。ですから大体5ミリシーベルトぐらいは今までの歴史からいって大丈夫だという事は分かってます。」


(1:05分)
武田 「一年1ミリシーベルトは健康の問題ではない。約束の問題だ。一年1ミリシーベルトで行こうと約束しちゃったんだから仕方がない。」



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こんにちは (管理人・米子)
2012-01-12 13:00:25
OSATOさん、こんにちは。
米子です。
OSATOさんのこのブログをわたしの拙ブログのブックマークに貼らせて頂きました♪
と、事後報告でも良かったでしょうか。
有益な情報を沢山集めていらっしゃって、一般人の視点で誠実に述べていらっしゃるところにとても感銘を覚えます。
今後共どうぞよろしくお願い致しますm(__)m
返信する
こちらこそよろしくです (OSATO)
2012-01-12 22:27:16
いらっしゃいませ管理人・米子さん。ブックマークへの登録、歓迎致します。
こちらも登録させていただきました。これからよろしくお願いいたします。

あと、「ひまわりの種」というブログもここで紹介させてもらいます。このエントリーも非常に参考になりますよ。
『福島で暮らすということ~小児科医として思うこと』 ↓
http://blog.goo.ne.jp/yi78042/e/0753e643211a4a1cf841e6a482333847
今まではずっとPC上で登録していたのですが、これを機にブログの方にも新たにブックマーク登録しました。
返信する
Unknown (米子)
2012-01-13 13:15:46
ごめんなさいっ
同じgooブログなので、クッキー?で、「管理人・」まで付いて名乗ってしまいましたっ(大汗)

よそのお宅で主人面してしまいました。
すみませんでしたm(__)m

そして、相互リンクありがとうございました(#^.^#)
ひまわりの種、わたしも知っていました。
そうですね、ブログのブックマークにも、うちにも載せましょう!
ありがとうございました。
返信する
了解しました (OSATO)
2012-01-15 00:21:46
>米子さん

了解しました。これからは米子さんと呼ばせてもらいますね。
やはり「ひまわりの種」はもうご存知でしたか。地元の人からの意見は外部からのとは違い、やはり説得力がありますね。
それに何より、寄せられた多くのコメントにも思わず心が動かされるし、また何より新たな情報にも巡り会う事が出来ます。
こういうブログはもっともっと大勢の人に見てもらいたいし、ここでブックマークする事によって、ささやかながらこちらでも支援をしていきたいと思います。
返信する
LNT仮説を裏から突き崩す武田邦彦 (人力)
2012-01-16 09:45:33
OSATOさん

人力と申します。DVDの書き起こし、大変な労力だったと思います。御苦労さまです。私のブログでも紹介させて頂きました。

私は武田先生の目的は「LNT仮説」を裏から突き崩す事にあると思います。3月以降の武田先生の発言は、ご自分の放射線に対する見解は保留にされて、ひたすら「法律で定められた1(mSv/年)を国は守れ!」と繰り返しています。

何も知らない主婦達を見方に付けて、「とにかく除染」、「除染が終わるまで福島は永遠に危険」と焚きつけているのですから、政府もたまったものではありません。おまけに一般人が線量計でそこらじゅう測りまわっているのですから・・・。

1(mSv/年)も危険とする「LNT仮説」や、自然線量以下でも白血病に成ると主張するECRR(’バズビ)を論破するのは、実は科学では不可能です。「存在しない危機」あるいは「観測出来ない不在」は、科学では立証出来ないのです。

「LNT仮説」は戦後世界の核の均衡を支える理論です。さらに原発村の利権は、「LNT仮説」の過剰安全性によって生まれています。この「LNT仮説」は、多分放射線の専門家は誰も信じていないでしょうが、「LNT仮説」が嘘だと言う事は、業界のタブーとなっています。

ですからその事を良く知る武田先生は「LNT仮説」を「褒め殺し」にして葬り去るという、高等戦術を展開されていると私は見ています。

武田先生が「放射線は実は安全なんです」と言い出した現在、多くの主婦が失望すると同時に、放射線の危険性に疑いの目を向け始める事を期待します。

武田先生の作戦を完遂する為には、あまり手の内を明かしてはいけないのですが、オウンゴールでバズビーが脱落したので、武田戦争も頃合いと見て、少しずつ本音を語り始めたのでしょう。
政府が基準値を変える見込みが無いと判断した時、武田先生がご自身のブログで「放射線は実は体に良いんです」とぶち上げるのを楽しみにしています。

しかし「LNT仮説」はしぶといですね。原発村からは、なかなか裏切り者が現れませんね。それだけ廃炉を含め、利権の温床なのでしょう。
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LNT仮説の裏側 (OSATO)
2012-01-16 12:57:28
いらしゃいませ人力さん、初めまして。

今回は主に武田教授の発言を中心に紹介したのですが、実はこの対談の中では中村仁信氏から「LNT仮説」やICRPが決めた「1ミリシーベルト基準」についての裏話なども述べられていまして、それが中々興味深くまた重要な事と思える内容となっていました。
中村氏はこの対談後、以下のような談話を発表しています。
いずれ述べようと思っていてちょっとフライングではあるのですが、先に紹介しておきますね(pdfです)。↓
http://envepi.med.uoeh-u.ac.jp/2011UOEH/%E4%B8%AD%E6%9D%91%E4%BB%81%E4%BF%A1_%E6%96%B0%E5%8C%BB%E7%99%82%E9%9C%87%E7%81%BD%E3%81%AB%E6%80%9D%E3%81%86%E3%81%93%E3%81%A8_%E6%9C%88%E5%88%8A%E6%96%B0%E5%8C%BB%E7%99%822011%E5%B9%B47%E6%9C%88.pdf

ホルミシスの件は置いとくとして、この裏話についてはまた改めて紹介したいと思っています(でも文字起こしは本当に疲れるんですよね(^^;))。

あと出来ましたら、人力さんのブログのURL教えていただけないでしょうか?
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「人力でGO]という妄想ブログを書いています (人力)
2012-01-16 13:20:55
OSATOさん

「人力でGO」という妄想ブログを書いています。

http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/20120110/archive

原発関係は、左側の「福島原発事故」という項目にまとめています。

書き起こし、疲れますよね。私も服部貞夫氏の動画の書き起こしをしましたが、あれはシンドかった・・・。

今後とも宜しくお願いいたします。
返信する
人力さんへ (OSATO)
2012-01-22 00:34:21
>人力さん

ブログの方拝見しました。私以上に調べておりますね、感服致しました。
また「阿修羅」の方でもお一人で健闘なさっていらっしゃる。とても私にはマネ出来ません、本当にお疲れ様です(全部読むのに丸々三日かかってしまい返答が遅れてしまいました。)。↓
http://www.asyura2.com/11/genpatu18/msg/870.html
この中のNo.365のコメントに人力さんのお考えがまとめられてあり、それを前提として言わせていただきます。
人力さんは「LNT仮説」の再検証を提案なされていますが、これはあくまで「仮説」であって、問題はICRPがそれをどのような目的をもって採用しているのかという事を考える必要があります。
人力さんはそこにどうやら陰謀論を見ている様に感じますが、まあそれもなきにしもあらずではありますが、私はそれがすべてではないと思っています。
最も注目すべき事は、「LNT仮説」は「放射線防護の考え方」を社会に受け入れさせるために【一番合理的であった】と言う事ですね。
「無駄な被ばくをさせることはない」というのが放射線に関わる側の共通認識であるなら、一般人はなるべく余計な被ばくはしないにこした事はない、そういう考えの下に放射線を【管理】するために取り入れられた考え方であると私は理解しています。
しかし放射性物質を取り扱う側ではこんな考えでも、一般人から見ればそれが少しでも危険であるからという考えにもなり、人力さんが仰る通り確かに「LNT仮説」が「過剰安全性」有する事になり、結局一般人の間に過剰な不安を引き起こす事になっている一つの要因であるとも言えます。
ですから私は、「LNT仮説」を否定するのではなく、まずはこの説を正しく理解させると言うのが先決ではないかと思うのですね。
繰り返しになりますが、「LNT仮説」はあくまで「仮説」であり実際の所は分からない、つまり今の科学ではあまりにも微小な部分なので正しく確認する事が出来ていないという事なのですね。

ただ、低線量被ばくの影響について考える事は私と大体同じ様ですね。
これから宜しくお願い致します。

それと武田教授についてですが、彼の発言によって過剰な不安を抱いてしまい、1ミリシーベルトを少しでも超えれば危険だと思い込んでしまった人が大勢でてしまったという事は、やはり批判されるべきであると思いますよ。↓
http://togetter.com/li/239729
返信する
武田邦彦先生って (とある物理学者)
2012-01-25 20:38:30
このエントリーにも顔を出してしまいました汗

武田先生はめちゃめちゃな物の言い方をされるので,賛否両論まき起こってしまいますが,内容はよく吟味すると独特で面白いですよね.

ICRPにしろ日本の暫定基準にしろ,誰のための基準か,というところが大切だと思います.
ICRPは,原発を建設するためには基準を作らないといけないから作った.

日本の暫定基準は,将来医療費や避難の費用に関して訴訟を起こされたときに,どこで保障の線引きをするのか,という基準のために作った.

本音をいえば,何シーベルトという細かい数字自体に科学的,疫学的根拠はないというか,後付けなんじゃないですか?

決して病気になるかどうかのボーダーラインではなく,政府や東電が保障のための支出をするかどうかのボーダーラインだということです.
怖がる前に,そこの認識がまず周知される必要がありますし,そういうラインも,絶対に必要ですよね?

避難区域に関しても,何キロ以内を避難区域にすれば何人避難させるからいくらかかる,を勘定したときに,支出できるのはいくら位だから,何キロにしましょう,という風に決めていますよね?
何人避難したとき,県の税収がどのくらい減るかな?っていうのも県としては重要な要素ですよね.

結局,それと同じだと思います.

また,同じ1ミリシーベルトだって,健康な人と,免疫力が弱っている方,新生児,それぞれ全然影響はちがいますよね?
ホルミシスにしたって健康な人がすこし試みるならいいけど,もともと体の弱い人にホルミシス効果を期待するのも…ですよね?

私が思う理想の姿は,必要以上に怖がらず,ルクセルバッヂやガラスバッヂの数値から,「やべぇ,何シーベルトたまっちまった,」と思ったら,喫煙をしないようにするとか,食生活を見直すとか,実際はそうやって皆さん健康管理をすればいいんじゃないですか?
国に保障とか医療費を求める前に,そこは個人の健康管理の責任の範疇なので.

LNTについては,まだまだ疫学調査をするにはサンプルが足りないのではないかと思います.
そもそも疫学調査は母集団のとりかたに強く依存するので,私は広島長崎の数字やチェルノビルの数字はあまり参考にならないと思っています.
(それぞれ,各論では十分なデータになるとは思いますが)

誤解をおそれずに言うなら,LNTや低線量被曝の疫学調査にかんしては,これから数十年かけて,日本がよいデータをだしていけるので,真偽はそのときにはっきりするんじゃないかと思っています.
返信する
するどいですね (OSATO)
2012-01-25 20:48:39
>とある物理学者さん

中々するどい意見ですね。
実はこの対談の中で、

>LNTについては,まだまだ疫学調査をするにはサンプルが足りないのではないかと思います.
そもそも疫学調査は母集団のとりかたに強く依存するので,私は広島長崎の数字やチェルノビルの数字はあまり参考にならないと思っています.

と同様の事が話し合われていたのです。紙面の都合上カットしましたが。
次に挙げるエントリーもぜひご覧になってご意見いただけたらと思います。
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