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4時45分から1時間15分行われた野党のみの質疑の後で、6時過ぎに自民党議員がふたり立ち上がった。中曽根弘文委員長が同時に「……賛成の諸君の起立をお願いします」と言って自民・公明が起立する。野党各党は委員長席に詰め寄って抗議する中、わずか30秒もたたないうちに強行採決された。外には、雨のふりしきる中を大勢の人たちが抗議の声をあげている。福島みずほ党首と辻元清美議員と3人で市民の皆さんの前で報告と抗議をする。

選挙は怖い。昨年の秋、「衆議院・郵政解散」で自民党に巨大議席を与えた。その勢いを利用して、「教育基本法」「防衛省昇格」とふたつの法案をこの臨時国会で突進させた。「憲法改訂・国民投票法案」は採決を見送ったものの審議には随分時間を費やした。共謀罪の攻防の結論はまだ予断を許さない。このような国会の姿を政治家として情けないと思うし、強い危機感で反対してきた全国の人たちに励まされて明日も闘い続けようと心している。

野党幹事長・書記局長会談が開かれていて、「麻生外務大臣不信任案」「安倍内閣不信任案」の提出をめぐって大詰めの協議が続いている。野党第一党民主党が、
ここでしっかり筋を通してもらいたい。「予定調和」「与野党の呉越同舟」が続けば、政権交代で政治の質的転換ははかれない。

今日、昨日の内閣府の調査で指摘された京都で「排除」された当事者の人の話を聞いた。近藤正道議員が取り上げて、「親子で参加するはずの50人がまとめて排除された事実」を質した。内閣府山本官房長はおかしな答弁をした。「問題とされた人を含んだ50人を下ケタを落選予定者の番号にした」と言ったのだ。「落選予定者」の番号があらかじめ分かっているのは「抽選」の名に値するだろうか。あらかじめ、「当選予定者」と「落選予定者」がいたということなのか。しかも、中学生・高校生に発言依頼をしていた事実も、近藤議員は伊吹文科大臣に問うた。「やらせはいけないけど、発言を依頼してどこが悪いんですか」と居直る伊吹大臣。

こんなやりとりの直後に、「家庭教育」を大事にせよという政府法案の強行採決がなされた。美しい国どころか、醜い姿ではないか。議論が議論として噛み合わず、強権的で権威的な手法と立法が雪崩を打って日本社会を蝕んでいく。今晩から明日にかけて、そんな安倍政権に不信任を言い渡したい。

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