第3世代ナイトビジョン AN/PVS14A2 OMNI7を買いました
記事作成日:2019年3月19日
多くの方から言葉巧みに勧誘され、第三世代のナイトビジョンを購入しました。
今回購入したのはAN/PVS14A2 OMNI7。
間違いなく念願の”まともな”ナイトビジョンです。
PVS14A2本体に加えて、前オーナー様のご好意で付属品も色々と付けていただきました。
- ピンホールキャップ
- サクリファイシャルウィンドウ(対物レンズ保護板)
- LIF(アンチレーザーフィルター)
- ラバーアイピース
私は「ナイトビジョン」と呼ばれる製品自体はこれが初めてではなく、第1世代や第1.5世代の製品に加えて、第2世代相当と呼ばれるデジタルNVGなど色々なNVGを試してきたんですが、どれも「使い物になるか?」と言われると「ならない!」と断言出来るような代物ばかりでした。
リス画像許すまじ。
やっぱり第三世代を買わないとダメなのかなぁ…と思いながら「あんな高いの買えないよなぁ…」とも思っていたのですが、遂にそんな第三世代ナイトビジョンを手に入る事が出来ました。
もっとも、夜眼鏡同人誌を買ったあたりから怪しい雰囲気が漂っていたんですが…。
とりあえず、持つべきものは友…じゃなくて、沼の住人ですね。
だいたい青いアイコンの人のせいです。
と言うわけで、AN/PVS14A2 OMNI7を見ていきます。
レビュー記事買いといてなんなんですが、私、そこまでナイトビジョンに関しては詳しくないです…。
情報不足だったり変な所あるかもしれませんが、ご了承下さい…。
ざっくり、ハウジングは樹脂、チューブやノブなどはアルミで出来ています。
対物レンズ(写真左)と接眼レンズ(写真右)はこんな感じ。
対物レンズは青色のレンズコーティングが、接眼レンズは紫色のレンズコーティングが施されています。
美しい…。
付属して頂いたLIF(Light Interference Filter)は角度によって色が変化し、ピンク色や緑色に反射します。
これまた美しい…。
このパーツはPVS14の対物レンズに取り付ける事で、グリーンレーザーなどの強い光から光増幅管を守る為のパーツになります。
とりあえず付けておいた方が良い奴ですね。
尚、IRレーザーやレッドレーザーは防げないようです。
PVS14に取り付けるとこんな感じになります。
光学サイトのキルフラッシュのように対物レンズ側に付いているねじ切りに取り付けます。
ピンホールキャップはこんな感じで、対物レンズに被せるようにして取り付けます。
保管時のレンズ保護はもちろん、明るい環境下で使う際に付けておく必要があります。(光を絞る目的)
基本的にうっかり操作しちゃった時の為に常時付けておくのが安全だと思います。
サクリファイシャルウィンドウを取り付けるとこんな感じ。
ピンホールキャップと同様に対物レンズに被せるように付ける為、サクリファイシャルウィンドウはピンホールキャップと共存させる事は出来ません。
共存させる理由も無いと思いますが…。
なお、サクリファイシャルウィンドウにもレンズコーティングが施されており、青紫色っぽい反射がありました。
では、PVS14A2の細部を見ていきます。
マニュアルゲインコントロールノブは対物レンズ脇、赤矢印の部分になります。
いわゆる明るさ調節です。
PVS14A2にはオートゲインも備わっていますが、マニュアル調整も可能です。
というか、基本は環境の明るさに合わせてマニュアル調整し、急な光量の変化に対応する為にオートゲインがあるのだと思います。
これが無いと例えば突然ライトで照らされた時とか、光増幅管が死にます。多分。
ゲインコントロールノブと対物レンズの間くらいにはIRイルミネーターとカットオフセンサーが付いています。
突然明るくなったりした時に光増幅管を保護してくれる機能です。
尚、カットオフセンサーの動作には数十秒程度掛かるらしく、強い光を検知したら直ぐにカットオフされるという訳では無いようです。
接眼レンズを回すとピント調節が出来ます。
このように接眼レンズが伸びていきます。
ハウジングを横から見るとバッテリーの向きが記されています。
超分かりやすい。
マウントのネジ穴の左右には接点が付いています。
対応するJマウントを取り付ける事で、マウント側から電源を制御出来るようになります。
具体的にはマウントを上に持ち上げると電源がOFFになります。
電源のノブは接眼レンズ側に付いています。
カチカチとクリック感があり、IRを選択する時だけツマミを手前に引っ張りながら回転させる必要があります。
電源ノブの脇にはストラップ穴みたいなのが付いています。
脱落防止用の紐でも付けるんでしょうか…。
接眼レンズ側には視度調節ノブが付いています。
視度は-6〜+2の間で調節する事が可能。自分の視力に合わせて調整します。
接眼レンズにアイピースを付けるとこんな感じになります。
非常に柔らかくて薄いラバー製です。
アイピース、LIFを取り付け、電池を入れていない状態の重量は322gでした。
電池はリチウム電池が良いというお話を頂いたので、リチウム電池を買ってきました。
ちょっと奮発してEnergizer ULTIMATE リチウム電池を買ってきました。
リチウム電池が良い理由としては、温度の変化の影響を受けにくいという点と、液漏れやガスが溜まるリスクが低いという点です。
例えばアルカリ電池はずっと放置してたりすると液漏れを起こしてしまう可能性がありますし、気温が下がると電圧も低下します。
ニッケル水素蓄電池は密閉された電池ケースやハウジングにガスが溜まってしまう可能性があります。
そんなトラブルは嫌なので、リチウム電池を購入する事にしました。
PVS14A2を官品Jアームに取り付けます。
そして、NOROTOS RHINO2 NVGマウントへ連結。
この辺りは以前、ナイトビジョンデビューの布石として事前に用意していました。
稼働させるとこんな感じ。
では早速覗いてみましょう。
ナイトビジョンでどういった物を写せばいいのか分からなかったので、とりあえずチェストリグと銃でも見てみました。
これがIRイルミネーターONの状態。
IRイルミネーターを使うと視野の端の方で赤いランプが点灯します。
中央のパイナップルパッチ、めっちゃ反射してますね…。
なお、前オーナー様から頂いた写真ですが、このNVGの解像度と、ブラックスポットターゲットを覗いた時の様子はこの通りです。
細かい線もくっきり見えていて非常に解像度が高い事が分かります。
また、若干のブラックスポットは見受けられますが、小さいので気になる事は無いでしょう。
実際覗いていて全く気になりませんでした。
外にも行ってみました。
たまに光学サイトの検証場所としても使っている近所の河川敷です。
夜に来るのは久しぶりです。
写真左が普通に撮った状態、写真右がPVS14A2越しの写真です。
肉眼と完全に同じには流石に出来ませんでしたが、手前数十メートル程度はそれなりに見えているものの、足元を注意しておかないと段差とかに気づけない程度には暗い場所です。
空を見てみました。
肉眼では認識出来ないような星々がたくさん…。
「夜眼鏡天体観測」なるものの理由が分かりました。
確かにこれは綺麗ですわ…。
友人からDBAL-I2をお借りしたので、ちょっとレーザーで遊んでみました。
動画左下に光ってる点がIRレーザーです。
出力はLOW。
スマホのカメラとPVS14を手で持って撮影しているのでちょっと不安定です…。
と言うわけで、性能は申し分なし。
というか、最高です。
これで今まで実現出来なかったIR製品のレビューだったり、光学サイトのNVモードのレビューが出来るようになります…。
もちろん、ナイトビジョンを持って深夜徘徊も楽しいでしょうね。
と言うわけで、AN/PVS14A2 OMNI7のレビュー記事は以上になります。