個人アプリ作家の夢のデスク構成 (2020年末)

会社を辞めて8年前にフリーランスとして自宅で働くようになってから、自分のデスクで毎日何時間も過ごすようになりました。 より高い生産性を得るために、これまで色々な作業環境の改善を積み重ねて来ました。 ただ生産性を上げるだけでなく、健康について気遣うことも大切です。 この動画では、より良い生産性と健康を実現するデスク環境作りの過程のスナップショットをみなさんに共有したいと思います。

こんにちは、個人アプリ作家のTAKUYAと申します。InkdropというMarkdownノートアプリを独りで作っています。 Software as a Serviceビジネスを成功させるにあたって、僕は独りでいろんな作業をこなしています。 プログラミングだけでなく、マーケティングのためのブログを書いたり、イラストを描いたり、ユーザサポートを提供したりなどなど。 そのため、集中の邪魔にならず、作業に没頭できる空間や道具をもつ事は必要不可欠です。

作業部屋 — 和室

僕の作業部屋はもともと和室で畳の部屋でした。 それだとデスクを設置するにはあまり適さないという事で、木目調のフロアタイルを敷いています。

これは楽天市場で購入しました。 十分に頑丈で畳を保護してくれます。 見た目もリアルでエンボス加工もされてて、とても気に入ってます。

Mac Pro

メインマシンはMac Proで、7ヶ月前に購入しました。 プログラミング用途にしては当然ながらオーバースペックなんですが、 InkdropはmacOS、Windows、Linux、iOSそしてAndroidとマルチプラットフォームで動作するアプリです。 それらのプラットフォームの動作確認のために、複数のバーチャルマシンやiOSシミュレータやAndroidエミュレータを同時に動かす必要が結構あったりします。

YouTube用動画の制作も自分でやっていて、動画編集作業はCPUとGPUをインテンシヴに使用します。 さらに、Lightroomで写真のRAW現像を行ったり、デザイン作業でPhotoshopなどの重いツールをよく使います。 これらの僕のワークフローに適した選択肢がMac Proしかありませんでした。 もちろん130万以上するので決断するまでにめちゃくちゃ悩みました。 でも凄い買って良かったと思っていて、今まで一度も遅いなと感じた事がないし、コンピューティングのキャパやメモリ容量を気にせずガンガン重い作業が出来るので最高です。 何より、出来ない理由をパソコンのせいにしないで良くなった、言い訳の余地が無くなりました。 こんな良いパソコンを使っているんやから、ええ仕事をしないわけには行きません。

モニタ — Pro Display XDR

モニタはAppleのPro Display XDRです。 前は解像度が5Kの2017年モデルのiMacを使っていました。 なので、同じく5Kの他社製モニタを検討したんですが、同じ解像度で良い選択肢がほとんど見つかりませんでした。 なのでPro Display XDRを購入することにしました。解像度は6Kもあって狂ってます。 モニタのサイズは十分に大きくて、vimのウインドウをこんな感じで細かく分割できるので、複数ファイルの編集がめちゃくちゃ捗ります。 ベゼルが細くてミニマムなデザインが気に入っています。

Pro Display XDRは後ろに3つのUSB-Cポートが付いています。 ここに巻取り式のUSBケーブルを付けていて、iPhoneとかのデバイスをmacに繋ぐ時に使っています。

モニタアーム — Ergotron MXV

モニタはAmazonで買ったErgotron MXVというモニタアームでマウントしています。 これでモニタ下が幾分スッキリさせられます。 十分に安定していて、モニタをしっかり支えてくれます。 作業に応じてモニタの角度や距離を簡単に調整できます。

テーブルトップ — IKEA KARLBY Worktop

テーブルトップにはIKEAのKARKBYというカウンタートップを選びました。 質の良いカウンタートップとしては送料を含めてもかなり安く手に入る代物で、ポピュラーな選択肢です。 長さは184cmで、モノを散らかすには十分の広さと余裕があります。 隣に妻が座って一緒に調べ物をするのにも十分な大きさです。

テーブル下の小さい引き出し

カウンタートップの下に小さな引き出しを取り付けて、そこによく使うリモコンとかをすぐに届くように入れています。 これは両面テープで貼り付けるタイプのもので、後から取り外しが簡単になっています。 Amazonで2個セットで1,700円でした。

ワークチェア — Aeron Chair by Herman Miller

ワークチェクに関しては、ハーマンミラー社のアーロンチェアをここ5年ぐらい使っています。 これはワークチェアの中でもすごく有名な椅子で、ご存知の方も多いかと思います。 これは楽天市場で購入しました。 それまでは安っすい椅子を使っていたんですが、毛玉がすごかったので買い替えました。 乗り換えて気づいたのは、長時間座ってもあんまり疲れなくなった事です。 とても頑丈で5年以上使っていますが今のところ壊れた事はありません。 高級な椅子ですがその価値はあります。腰を守りましょう。

スタンディングデスク — Flexispot E3

スタンディングデスクは今ではもうすっかりポピュラーになった感がありますが、健康に気を使う人にとても人気ですね。 研究ではNEAT (Non-Exercise Activity Thermogenesis) と呼ばれる日常的な動作で消費されるエネルギーが、足しながら作業することで大幅に向上すると言われています。 僕はFlexispot社の高さ調節機能付きのデスクを購入しました。 4万円以上もしましたが、買ってよかったと思っています。 高さを変える時は全然うるさくないし、十分パワフルなので上に載せるものの重さを気にかける必要は基本的にありません。

ステッパー — Xiser

スタンディングデスクに加えて、ステッパーも導入しています。 これはXiserとう会社のポータブルステッパーです。 これで歩きながら作業をすることで、更なるNEATの消費を促進させます。 油圧シリンダー式なのでいくら使ってもなめらかで静かです。 デカいトレッドミルを机の下に設置するよりも遥かに圧迫感が無くてコンパクトに済みます。

ステッパーに裸足で乗ると万が一滑ったりして危ないので、こちらのVibramの5本指シューズを履いています。 これはイタリアでラバーアウトソールを製造しているメーカーの製品です。 これを履くと、ほとんど裸足のような感覚なのにステッパーの上でもグリップが段違いに向上します。 歩くと血行が促進されるからか、なんだかダルいなと思う日でもステッパーを踏めば頭がスッキリする気がします。 散歩しながら考え事をする感覚に近いです。 歩きながらコーディングなんてと思うかもしれませんが、これが思ったより悪くありません。 すぐに慣れると思います。

スピーカー — Joey Roth

スピーカーはJoey Rothさんのものを使っています。 これはInstagramで見かけて一目惚れして、そこから画像検索したりして商品名を調べてたどり着きました。 なんといってもこのデザインがとてもユニークで素敵。 ウッドスタンドとスティールセラミックの外装のクオリティが素晴らしい。

音のクオリティも、高音域と中音域に関しては文句がありません。 ただ、低音が全然響かないので、ロックとかダンス・ミュージックとかを聴く人にはおすすめ出来ません。 そういう音楽をガッツリ聴きたいときは別の部屋にあるスピーカーで楽しみます。 残念ながらもう売ってなくてホームページも変わってて、どうやらJoeyさんは今別の製品に集中して取り組んでいるようです。 クリエイターとしても彼を尊敬します。

キーボード — Keychron K2

キーボードには今まであんまりこだわりがなくて、Apple純正のMagic Keyboardを使っていました。 でもYouTubeチャンネルを始めてから、目で楽しんでもらおうと思って別のキーボードを試してみる事にしました。 そこで見つけたのがこちらのKeychron K2です。 価格は89ドルで、マットブラックデザインのRGBバックライト付きアルミニウムフレームのタイプで、HHKBと比べたらめっちゃアフォーダブルだったので購入しました。

レビューを読むと高さが結構あるということだったのでパームレストを買いましたが正解でした。 キートップを黒で揃えたかったので19ドルのカスタムキーキャップも一緒に購入しました。 キーレイアウトがApple純正とかなり似ているので、すんなり慣れることが出来ました。 見た目がゴテゴテしてなくてとても気にっています。 RGBのLEDバックライトは電池を食うし必要ないので撮影の時以外は全然使っていません。

マウス — Logicool MX Master 3

マウスも同様でそんなにこだわりが無くてずっとApple純正のMagic Mouseを使って来ました。 ただ、今年からLogicoolのMX Master 3を使い始めました。 これはクリエイター向けのマウスとして人気の商品です。 なぜ別のマウスに変えたかと言うと、その大きな理由は3Dモデリングを始めたからです。 Magica VoxelやBlenderでローポリのモデルを作り始めたんですが、めちゃくちゃ沢山クリックする必要があって、Magic Mouseだと辛かったんです。 お陰で制作スピードが向上しました。

MX Master 3については概ね満足しているのですが、一つだけ不満があるとすれば自分の手にはちょっと大きすぎる点があります。 握ってるだけでだんだん疲れてきます。 なので小さいモデルを試したいと思っています。

iPhoneスタンド — PowerWave 7.5 Stand by Anker

iPhoneがQiiにサポートしてから早速ワイヤレスチャージャーを購入しました。 こちらはAnkerのPowerWaveです。 左利きなので左側に置いてます。 このタイプのスタンドは画面を見ながら同時に充電も出来るので便利です。

あとiPhoneからデスクの後ろに付けているLEDライトの操作をよく行います。 Philips Hue Light Ribbonでこんな感じで色が変えられて楽しいです。

iPadスタンド — YOHANN

前まで使っていたiPadスタンドは固定のアングルでしか使えなくて不便でした。 なのでもうちょっと柔軟に角度が変えられるものを探していたんですが、 こちらのスイスのYOHANNという会社が作ったスタンドを見つけました。 注文時は在庫切れで、日本に届くまでに2ヶ月かかって忘れた頃に届きました。 一つの木から切り出して作られたもので、丹精に削られていて、iPadをしっかりバランスを保ちながら、このように3段階の角度で置くことが出来ます。

なので座ってる姿勢でも立ってる姿勢でも適した角度でiPadが使えます。 このミニマルなデザインと機能性がとても気に入っています。 149ドルと安くはないですが、美しくてハイクオリティなiPadスタンドをお探しの方にはオススメできる一品です。

ヘッドフォンハンガー

ヘッドフォンは2つカウンタートップにぶら下げています。 1つは主にモニタリング用、もうひとつは一般的な用途です。

机の上をごちゃごちゃさせたくなかったので、Amazonでこのヘッドフォンハンガーを購入しました。

ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドフォン — Sony WH-1000XM3

こちらはSonyのWH-1000XM3という、今はXM4が出ているので一つ前のモデルのワイヤレスノイズキャンセリングヘッドフォンです。 商品名がひどくて覚えられませんが、製品としての出来は素晴らしいです。 サウンドは申し分なく、ノイズキャンセリング機能もカフェとかで使うと如実に効果が実感できます。 なので外で作業する時によく持ち歩いています。

リファレンスヘッドフォン — AKG K712 PRO

こちらのヘッドフォンはAKGのK712 PROというモデルで、音楽や映像制作でリファレンスやミキシングとかマスタリング用途に作られたものです。 Mac Proにはヘッドフォン用ポートが付いてないので、AppleのUSB-Cをヘッドフォンジャックに変換するアダプタを噛ませて繋いでいます。 こういう大きいオーバーイヤー型は長時間の動画編集でも疲れにくいので重宝しています。

マイク — Blue Yeti

モニタの右側にはBlueのYeti USBマイクがあります。 今ちょうど録音してるのもこれを使っていて、ボイスオーバーの録音やビデオチャットやカンファレンスでよく使います。

マイクはBlue Compass プレミアム・ブロードキャスト・ブームアームというのを使ってます。 マイクスタンドではなくブームアームを使うことで、過去動画にあるようなワークフロー動画の撮影でキーボードの音が必要以上に大きく入ってしまわないように出来ます。

SD Card reader

撮影した写真や動画のインポートを素早く行うために、邪魔にならないような小さなSDカードリーダーを探していました。 そこで見つけたのがAnker製のこちらのSDカードリーダー。 Mac Proには上部分にUSB-Cポートがあるおかげで、こうやってSDカードリーダーを手軽に取り付けられます。

ケーブルマネジメント

さて、みんな苦労しているデスク作りの最も大きな課題、それはケーブルマネジメント。 クリーンなデスクの実現にはやはりケーブルマネジメントが欠かせません。 電源タップとかコードをうまーいこと隠して一箇所にまとめる必要があります。 それを達成するために、サンワサプライのCB-CTERD5という黒メッシュのケーブルトレイを買いました。

トレイはこのように簡単に開くことができるので、アダプターやケーブル類を手軽に整理できます。 そして電源タップは机にネジ留めしていて、落ちないようにしました。 左側にもう一つ百均で買ったトレイを取り付けていて、普段は使わないHDMIケーブルや充電用のUSB-Cケーブルをしまっています。

カウンタートップの左側面にケーブルホルダーを取り付けて、コードがだらーんとならないようにしています。

前述の通りスタンディングデスクで高さが上下するし、Mac Proを上に置くにはちょっと大きすぎるという事もあって、ディスプレイを繋ぐにはめっちゃ長いサンダーボルトケーブルが必要になります。 今使っているものは少し長さが足りなくて、ディスプレイアームに沿わせる事が出来ない状態です。 ちょっと不格好ですが、長いサンダーボルトケーブルは結構値段が高いので今のところはこれで許容しています。

ブックシェルフ — Scanteak

デスクの隣にはScanteakのSKOTTというブックシェルフを置いています。 デスクの雰囲気とマッチするナチュラルウッドのシェルフを探していて、こちらを見つけました。

ロボット掃除機のルンバがこの下にスタンバイしています。 その上にはケーブルボックスなどを置いています。 そしてラップトップスタンドにMacBook Proを置いて、隣に電源アダプタがあるのですぐに充電できるようにしています。

空調管理

シェルフの一番上には古いAndroidケータイを置いていて、部屋の空気のパラメータを常時表示させています。 さっき気づいた方もおられるかと思いますが、下のケーブルボックスからいくつかセンサーが顔を出しています。

これらは中のラズベリーパイにつながっていて温度や湿度、気圧、そしてCO2濃度の記録を取っています。 やっぱり空気の質は生産性に大きく影響します。

CO2濃度が一定以上になるとアラートがなるようにしていて、換気のタイミングを教えてくれます。 こうする事でいつでも生産的でいられるように部屋の空気を快適に保っています。

まとめ

という訳で、この作業環境は今の所とても気に入っています。 もちろんこれで完璧という事はありえないので、これからも継続的に改善していきます。 今は部屋の壁紙を黒く変えたいなと思っています。 とはいえ概ね満足していて、基本構成はしばらくこれで行くと思います。 この構成についてどう思ったか、ぜひコメント欄で教えて下さい。

もう売ってないものもいくつかありますが、あなたのデスク環境の改善の参考になれば幸いです。

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Published in 週休7日で働きたい

フリーランスしつつ自作サービス開発しながら食っていきたいブログ

Written by Takuya Matsuyama

I’m an indie SaaS developer currently building a Markdown note-taking app called Inkdrop. https://www.inkdrop.app/ Homepage: https://www.craftz.dog/

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