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「ロードバイクで銃を運ぶオススメの方法はありますか? 」とアメリカのサイクリストが質問する発端となった事件が怖すぎる

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ロングライド中に銃を携行している方に聞きたいのですが、どうやって運んでいますか? フレームバッグ・サドルバッグ・キャメルバッグ、あるいは身に着けるとか?(でもウェアが重くなるし汗もかくし…)という主旨の質問スレッドを海外掲示板Redditで見かけたのですが、その内容が怖すぎたのでご紹介します。

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スレ主さんは「MS150」というアメリカ・テキサス州で開催されるロングライドイベントに向けてトレーニング中であり、主にノース・ヒューストンのトレイルを走っているとのこと。そもそもなぜロードバイクに乗っている時に銃が必要だと思うようになったのか。話はまず、そこからだ!

出典 Conceal Carry on Road Bike – Reddit

人を外見で判断してはいけないーその優しさが事件を招いた

一体何があったんだ? と聞かれたスレ主さんは、ある日の出来事を次のように語ります。

私と妻はライドの終盤、写真を撮るために停車しました。トレイルは少し高いところにあり、4.5m下にはトレイルと平行に流れる小川がありました。休憩向きの景色が良いスポットです。水のほとりにカップルがいて私達を見ていました。彼らはアイスクリームを食べているようでした。バレンタインデーだったので怪しいところはありません。

男のほうは私を妙な目で眺めていました(まるで私に見られたくないという感じで)。私は「やあ元気?」と声をかけると、彼は丁寧に返答しました。それから彼は、どうやってその場所に降りてきたのか説明しようかと言い(川がトレイルの下にあったため)、上に上がって降り方を教えてやるよと言ってきました。

その必要はないですよ、と私は言い、自分達の写真を撮りました。しかし彼らは上がってくることに決め、私達のところにやってくると「写真を撮ってあげよう」と申し出ました(自撮りしなくてもいいように)。私達は喜んでお願いしました。

ここで断っておきますが、私は人を外見で判断するのを好みませんし、大体どんな人にも親切にすると思います。その上で続きを書くと、彼らには荒っぽい雰囲気があり、運動のためにそこに来ている感じでは全くありませんでした。

私達はトレイルについてお喋りしました。どこまで続いている道なんですかね、等々。すると男が「おぉ、それいいバイクじゃないか。サイズはいくつ?」と聞いてきました。

私は、妻のはスモールだと言い(妻のバイクはGiant Livでサイズの数字はない)、私のは56だと答えました。彼はホイールサイズがどのくらいか、フレームサイズはいくつかなどを尋ねてきました。彼は本当に自転車に乗っている人であるように思えました(ほら、人を外見で判断してはいけないでしょう?)。

私達はトレイルで見かける野生動物について話しはじめました。そしてここで会話が急展開を迎えたのです。

彼ら2人は捕食者や大型の猫科動物、ガラガラヘビのことなどを話しはじめました。お話しできて楽しかったですよ、と私は伝え、日が暮れてきたからそろそろ帰らないと、と言いました。

ここで彼は言いました。暗い中、護身用具もなくライドするのは安全ではない、何か武器を持っているのか、と。

私は深く考えることなく、持ってませんよ、自転車に乗る時は武器は何も持ってない、と答えました。

この瞬間「やっちまった」と私は悟りました。この状況全体の意味が、突然明らかになったのです。

女は後ずさり、男は「ここにはナイフを持ってくるべきだな、誰も信用できないぞ」と言い、ポケットに手を伸ばすとナイフを取り出しました。

この間じゅう私の片足はペダルに固定されていたため、妻のほうを振り返って「とにかく逃げろ!」と叫び、追いつかれず走り去れるように、と祈ることしかできませんでした。私は振り返らず、なんとか2人とも無事でした。正気の沙汰ではありません。

日本に住んでいると、こうしたことはとても考えられないですね。サスペンス映画のワンシーンのような出来事に驚愕しました。さすがアメリカだ、というコメントもありましたが、いやいやそれってテキサスだから。アメリカでも俺のところは銃なんか必要ないよ… という声も。ともあれ銃がロングライドの必需品でない国に住んでいる私達は幸せなのかもしれません。

この事件に寄せられたコメントをいくつか抜き出してみます。

  • 次に同じことを聞かれたら「そうだな、俺のポケットに入ってるのはバナナじゃないぜ、浮浪者さんよ」と言おう(※これまた映画で出てきそうなカッコ良い返し)
  • 君の直観は正しかった。しかし直観に従って、状況が悪化する前に立ち去ることをしなかった。思うに、君はこの状況に銃を加えるのでなく、渡世術をいくつか学んだほうが良いと思う。もし君が銃を持っていて、相手も持っていたら、この状況がひどい終わり方をする確率が極端に高くなる
  • では君のこれからの計画は、同じような状況が起こったら人を撃てる立場になるということなのかい?
  • (スレ主さんが上の人に)その「人」というのが、近くに妻がいる時にナイフを取り出してくるのなら、私はマジで撃ちますよ

教訓としては、ちょっとヤバそうな人だと思ったら相手への敬意や社交的な親切心を犠牲にしてでも、近付かないこと・近寄らせないこと。ということが言えそうでした。

しかしこのスレッドは中盤から銃そのものの是非に話が発展し、収拾がつかなくなったため、モデレーターさんによってロックされてしまいました(スレ主さん自体は単純に「ロードバイクで銃を運ぶベストな方法」を聞きたかったようなので、ちょっと気の毒ではあります)。

接近戦で銃はナイフより不利である

もう1つ参考になるコメントがあったので紹介します。この状況ではそもそも銃があっても役に立たないかもしれない、という「銃のプロ」からの意見です。

私は護身射撃術を20年教えているピストルの認定インストラクターです。熱心なサイクリストでもあります。この状況で銃を携帯していても、あなたにアドバンテージはなかったでしょう。敵がナイフを取り出した時点で、彼に分があります。

「21フットルール(=約6.4m以内の距離でナイフを持つ相手に突進されたら刺される)」のことはご存知だと思います。ナイフとの戦いでは距離が勝利するのです。怪しい人物を近くに来させた時点であなたはミスを犯しましたが、走り去ったのは正しい判断です。もし銃に手を伸ばしていたら、あなたは切りつけられるか、刺されるかしていた可能性が高い。

自転車に銃を載せて、ナイフを持った相手との接近戦を制することができるほど速く銃を取り出す合理的な方法はありません。ウエストバッグから最速で取り出しても「抜く」と考えてから撃つまでに4〜5秒かかります。ナイフを持った人があなたに向かって距離を詰めてくる時、この時間は永遠のような長さです。

接近戦では銃よりもナイフのほうが有利、という話はよく耳にします。本当に参考にな…ならない情報ですよね日本では(多分)

他の方からは動物撃退用のスプレーが効果的ではないか、というコメントがいくつか寄せられていました。下のような熊よけスプレーなどをジャージのバックポケットに入れておいたら、確かにナイフを持った相手にも素早く対応できそうな気はします。

結局ロードバイクで銃を運ぶとしたら何で運ぶのがおすすめ?

結局のところ、ロードバイクで銃を運ぶとしたら何で運ぶのがおすすめですか? という、それどこの知恵袋ですか的なスレ主さんの質問に対して、次のような直球コメントも付いています。

Route WerksのハンドルバーバッグとルガーLCPIIがおすすめだ。このバッグはジッパーがなく、メッチャ速く開く。ちょっと高いけどな

おおっ「Route Werksのハンドルバーバッグ」って俺が使ってるやつじゃん! 確かにこのバッグはワンタッチでフタが開く優れものです。バイクに跨った状態であれば、この中から銃を取り出すと確かに速いかもしれません(それでも取り出して安全装置を外して銃口を向けるところまでを想像すると、やはり4秒程度はかかりそう)。

The Handlebar Bag by Route Werks

ワンタッチでフタが開くRoute Werksのハンドルバーバッグなら瞬時に銃を抜ける!のかもしれない

そんな使い方を想像したことは、さすがになかった…

Route Werksのハンドルバーバッグが届いたので実使用レビュー 果たしてその仕上がりは?
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2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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