2年の歳月を得て昨年++++++++++、KONSAIRIというゲームをリリースしました。
レトロ感あふれるドット絵とサウンド、メトロイドヴァニアのように2Dの広いマップを探索し、いくつかの3Dダンジョンを散りばめたどこか懐かしい構成のゲームになっています。
主人公は狐の子供で根菜の力を扱うことができます。
この根菜の力で病で眠ってしまった住民を助けたり、いくつもの障害を乗り越えて自分の巣へたどり着くことが目的です。
惨状
しかし、ゲームは全く拡散されず、ダウンロードされることもほとんどありませんでした。
最初はitch.ioやboothで販売を開始、1月たっても合わせて10本程しか売れず、マーケットをsteamに変えてみようと思い、steamでリリースをすることにしました。
利用者（PV）はsteamがitchの8倍近くあるらしいとのことでした。
Steamでは上記のマーケットより登録手続きが大変で、これだけしっかりした場所なら期待してよいと考えていました。
しかしこれは苦労すれば手応えはあるという価値観から作り出される妄想でした。
1日のPVが1000viewほどあったのにも関わらず、初週で10本も売れません。
その現実がとてもショックで日頃の落ち着きがなくなり、いつもより寝付けなかったのを覚えてます。
以下はその後に取った手段も含めてまとめました。
宣伝や広報の手段
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ツイッターなどのSNSでの告知
フォロワーは400名ほどいますが、おそらくちゃんと見ているのは0.5割程度に思えます。
それと、開発者やクリエイターからしか知られておらず、普通にゲームを楽しむ人には、ほぼ届きません。 -
動画投稿
Youtubeやニコ動にゲームのPVを投稿しました。
ニコ動に関しては5000円規模(GRADE5を5日程度)の広告を流しましたが、無料分の広告をした以前の投稿動画と閲覧数はそれほど変わらない結果となりました。 -
同人イベント
けもケット9に参加しましたが、コロナの影響でエア化しました。
イベントの公式アカウントならまだしも、特設専用のアカウントからリツイートされるだけで、本来イベントに訪れる一般参加者の人数には遠く及ばない届いてるようには思えませんでした。あんまりです。
イベント会場へ参加できなければ、普通にゲームを楽しむ人には、ほぼ届きません。 -
開発者集会プレゼンなど
TokyoIndiesやPicotachiにも足を運び、プレゼンを行うこともしました。思い返すと自分が行ったプレゼンはゲームの面白さが伝わってない気がします。フィードバックをもらいゲームをブラッシュアップできたことが主な収穫でした。
そして、当然そこには開発者やクリエイターしかおらず、普通にゲームを楽しむ人には、ほぼ届きません。 -
キュレーターコネクト
50件程キーを送信しましたが、40件は無反応でした。
2件手応えのあったレビューを頂けました！（ありがとう！！）
“Anthro / Furry Tag”は無難なレビューコメントながらおそらく一番多くの興味をひきつけてくれています。 -
有料のゲームPR＆マーケティング
有料$300でメールのやり取りと、プレイをしてもらうだけでPR文を作ってもらい、いくつかのメディアにプレスを送信してもらいました。
添削やゲームの要素の説明が足りてない部分を指摘したら1週間ほど連絡がなくなってしまったのがとても精神的な負担になりました。
5件程サイトに掲載されましたが、どこも同じようなサイトてあったため、効果は薄いようにも思えました。 -
Webゲームメディアへのプレス
10件ほど知っているゲームメディアにプレス送信しました。
しかしどこも扱ってもらえませんでした。
ここに掲載されないと、普通にゲームを楽しむ人には、ほぼ届きません。
（プレス内容、これ見て興味を持てるだろうか、このプレスキットはよく使われてるそうなんですがPHPエラーで修正箇所があって悩まされたわりに、どうにも質素な感じがしてならないです。） -
無料提供Steamgifs
無料でキーを50個配布します。
トレーダー？からオファーが届き、あまり使いたくない手段でしたが、人に知られることすらできずに埋もれてしまうのはあんまりなので無料でもプレイしてもらえればと思いました。
現在進行中で結果待ちです。
KONSAIRIはPICO-8という仮想のハード、ゲームエンジン（フレームワークだという人もいる）で制作されました。
買ったという報告を受け取ることはありますが、クリアしたのを確認できたのはたった1名です。
そして全ユーザーの総プレイ時間の中央値はわずか19分です。最初のエリアか、次のエリアぐらいでやめていると思われる時間です。
このゲームはクリティカルな迷いがなければ10時間程度でクリアできると想定しています。
ドット絵警察やレトロゲーム風警察の人のように、偏ったこだわりが過ぎる思想を持ちながら新しくゲームを作ったとしても、それだけではこの業界の需要には答えられず、誰にも気づかれず、情報の海に沈んでいき、息絶えてしまうだろうと思わずにはいられません。
私はまたしても根本的に救いようがない作品を生み出してしまった。おそらくsteamで最も売れてないゲームになってしまったことでしょう。自分を信じることができなくなりそうです。信じていないものに対しては、行動を起こさないものです。自分自身が鳥や空飛ぶヒーローとでも信じない限り、窓から飛び降りたりしないことのように。
請け負っていた仕事の報酬が少なくなり、新しい仕事も探すのが不得意なため、ゲームを作って生きていくつもりでここ数年間活動してきましたが、リリース後、二ヶ月ほどで貯蓄が底をつくところまで来ました。両親は一文無しみたいなものです。支える人はいません。
以前の仕事の知り合いを通じて運良く仕事先を見つけることはできました。しかし今はゲーム制作のことは考えたくありません。つらいですterrariaは楽しい。
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