2025年の年明け早々、ロサンゼルスで大規模な火災が発生。街を飲み込んだ炎は、強風の影響もあって拡大し続けている。より安全、より強靭な家を建てるにはどうすればよいのか、多くの被災者が途方に暮れていることだろう。被災者たちが直面しがちな課題について、ノートルダム大学(米インディアナ州)グローバルアフェアーズ大学院のスーザン・オステルマン助教授らが2024年11月8日に『The Conversation』に寄稿していた記事を紹介しよう。
続きを読む
スペシャルは「マララ・ユスフザイ」、特集は「世界をつなぐ文学へ」/1月15日発売『ビッグイシュー日本版』495号
「回避された災害」から学べること:Disasters Avoided研究プロジェクトより
1970年11月、巨大なサイクロンが東パキスタン(現在のバングラデシュ)を襲った。ガンジスデルタ*1の水位は10メートル上昇、いくつもの町が水没し、少なくとも30万人が亡くなったとされる、過去最大級の犠牲者を出した熱帯低気圧だった。バングラデシュは1991年にも13万9千人が命を落としたサイクロンが発生するなど、大勢の犠牲者を出すサイクロンに何度も襲われてきた。人口が大幅に増加しつつある昨今も相変わらず巨大サイクロンや洪水に見舞われているが、死者数は数十人規模にとどまっている。この事実を契機に、筆者たちは研究プロジェクト「回避された災害(Disasters Avoided)」を立ち上げた。私たちは災害に関する報道を頻繁に目にする一方で、“回避できた被害”や“救われた人命”といった良いニュースはどれだけ伝わっているのだろうかーー。
続きを読む
母校の大学で、自分がホームレスに至った体験を話したMさん/大阪経済大学でビッグイシューが出張講義
有限会社ビッグイシューでは、ホームレス問題や貧困問題、ビッグイシューの活動への理解を深めるため、企業や大学などから依頼を受け、講義をさせていただくことがあります。
今回の行き先は、大阪経済大学。同大学の客員教授である梶山 寿子さんが毎年ゲスト講師を招いた特別授業を行っており、今年は大阪発のソーシャルビジネスとしてビッグイシュー日本にお声がけをいただきました。ビッグイシュー大阪事務所長・吉田と、明石駅で『ビッグイシュー日本版』を販売するMさんがお話させていただきました。
続きを読む
デモ・集会現場を支えるプロボノ医療集団のニーズ、1年で2倍に
デモ・集会など大勢の人が集う場では、足首の捻挫、催涙スプレーによる目の痛み、気分が悪くなる人など、不測の事態が多々起こる。心臓発作だって起こり得る。しかし、主催者側が救急医療サービスを事前に手配しているとは限らない。そこで活躍するのが、ボランティアの緊急医療隊だ。ドイツ・シュトゥットガルトのストリートペーパー『トロット・ヴァー』が取材した。 続きを読む
野草は食べられる!大海勝子さんの春の「道草料理」入門(1/2)
野草や山菜採りなどの自然遊びを始めて30年という、大海勝子さん。季節の光につつまれ風に吹かれて自然の中で「道草」を摘む喜びと楽しさを聞いた。そして、大海さん直伝の「道草料理」を紹介。続きを読む
廃棄物のコンテナバッグ、消えた店の看板……違う時空からの「置き手紙」 アーサー・ビナードさんと被災地を歩き、詩作
詩人アーサー・ビナードさんとともに、福島県内の東京電力福島第一原発事故の被災地を歩き、考え、語らい、参加者全員が詩を作る体験型ワークショップが11月16日に開かれた。国内外からの参加者はこの日、何を感じ、どんなふうに表現したのだろうか。
続きを読む
移民による米国の経済効果は年に2.2兆ドルとの試算
ドナルド・トランプは2期目を目指す米大統領選の活動中から、何百万もの移民を国外追放すると発言してきた。外国生まれの労働者が米国人の職を奪っている、というのがその主な理由だ。次期副大統領候補のJ・D・ヴァンスも同じく、反移民の考えの持ち主だ。しかし学者の間では、移民の大規模な国外追放を行えば米国経済に打撃を与え、景気後退を引き起こしかねない、という意見でほぼ一致している。アメリカン大学の移民研究所創設者で、ラテンアメリカ・ラテン研究センター所長を務めるエルネスト・カスタニェダ教授が『The Conversation』に寄稿した記事を紹介する。
続きを読む