バンドマンはなぜ萌えアニメにハマるのか。
世のバンドマンは二種類に分けられる。オタクのバンドマンと、まだオタクじゃないバンドマンだ。
なぜだかバンドマンの隣にはいつだってオタク文化がそっと寄り添う。僕が知っているバンドマンはみんな音楽の話をしている時よりも深夜アニメの話題で語らっている時の方がイキイキとしている。あなたの憧れるイケメンバンドマン・ギターヒーローもきっとみんなしてオタク、バンドマンは萌えアニメを見てこそ一人前だ。バンドで成功したいなら楽器なんか弾いてる場合じゃない。今すぐ売ってモバマスに注ぎ込め。
しかしなぜこうもバンドマンは萌えアニメに傾倒してしまうのだろうか。
「どーせ けいおん!の影響でしょ?知ってる知ってる」
なにもわかっていない。
けいおん!をきっかけにギターを始めたようなやつは、オタクのクセに何を勘違いしたか突然文化祭でバンド演奏枠に応募し、ヘッタクソなDon't Say Lazyを全校生徒の前で演奏した末、以降クラスの野球部に卒業するまでからかわれたり。ニコニコ動画に「初心者だけどGod knows...弾いてみた」なる動画をアップロードし「部屋がキモい」「服がダサい」「足が太い」など演奏に関係ない誹謗中傷を受けたりで心に深い傷を負い、バンドマンになる前にギターをやめてゆく。
バンドマンはオタクになりえるが、オタクは死ぬまでオタク。悲しいが事実だ。
バンドマン≒オタク問題はもっと根深いところにあるのだ。
今回の記事ではみなさんにそれを解説させていただきたい。まったく為にならない内容だ。心して読め。
精神的に追い詰められて
バンドで成功するという夢の為に、家族の反対や世間の目を振り切り、ただ孤独に己を磨いて行く。バンドマンという道は精神にクる修羅の道だ。
田舎から夢をだけを握りしめて上京し、毎日バイトやスタジオに追われながらなんとか曲を作るも駄作ばかり、ファンは一向につかずノルマは生活を圧迫しライブハウスの人からはもうダメだしすらしてもらえない。動き出せないまま毎日におびえ気付けば時間だけが過ぎて行き、Facebookから覗く同級生の躍進がまた更に焦りを産む。
そんな日々のストレスに着実に心は擦り減り、追い詰められたバンドマンはどうなるだろうか。
にっこにっこにー^q^
そう頭がおかしくなる。心のよりどころはラブライブのみ。昼夜を忘れてスクフェスするように。
人間は精神に限界が来るとラブライバーになる。
夜更かしだから
バンドマンという生き物は基本的に自制心の欠片もないクズなので常に昼夜逆転生活を送っている。起きたら夕方で二度寝して夜中、そんな毎日だ。
しかし夜も更けてくるとまともな人間はちゃんと寝てしまうので、夜勤でもなければ特にすることがなく暇を持て余してしまう。楽器の練習?バンドマンがそんなことするわけないだろ。
深夜じゃ誰も相手してくんないし、最近のBASEMENT-TIMESはつまらないし…とテレビのチャンネルをクルクル回していると
て、天使や…
と天使に出くわすわけである。
こうなったらもう抜け出せない。金モザ二期4月より放送決定だ。よろしく。
友達がいないから
バンドマンに友達はいない。
バイト中は楽しくおしゃべりしている店長と同僚を横目に無言で作業。髪がながい、陰気、愛想がない、と昼勤のオバちゃんたちにも嫌われ、飲み会にはもちろん呼ばれない。
そうなってくると空き時間はもっぱら一人で2chまとめを眺め、全く人生にプラスとならない余暇を過ごすことになる。
「最近なんかこのアニメの名前よくみるな…」
と何気なく検索。ずらり出てくる中国の違法動画サイト。1話だけ見てみるか…とクリックすると。
「2クール全部見てしまった…」
友達がいないバンドマンにもアニメキャラは平等に笑顔を振りまいてくれる。
アニメ最高。クラナドは人生。バイト先の奴らはみんな死ね!
そもそも暗い奴しかバンドなんかやらない
そもそもからして毎日が楽しいウェイのみなさんはバンドなんかやらない。
「UVERゎ神!」
と触発され、楽器を楽しいものだと勘違いしてバンドを始めてみる人もいるが、みんな早々に現実に気が付きやめてゆく。真っ当な人間ならばバンドなんかより楽しいことで毎日溢れているのでバンドなんかやっているヒマがない。
となってくるとだ。そこに残るのは僕ら地味人間だ。
バンドマンの資質とオタクの資質は酷似している。インドア・根暗・地味。この条件がそろったもののみがバンドマンになれるし、この条件が揃うとオタクにならざるを得ない。
音楽にハマるのが先だったか、アニメが先だったか。違いはたったそれだけ。僕らはアニメを見るしかないのである。
わかったろ。アニメ見ろ。
「いや、俺はそういうのじゃないから…」
みたいに変な意地張って萌えアニメを見ないバンドマンは一生成功しない。本当の恋を知らなきゃいい曲なんかできるわけがない、だから早く萌えアニメを見ろ。
そんなわけで僕は今からアニメタイムなので記事はここらへんで終わりだ。邪魔すんな。
また次の記事でお会いしよう。
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