球団初の3連覇、27年ぶりの本拠地Vを決め胴上げされる広島の緒方監督(C)KYODO NEWS IMAGES

 今オフ広島の九里亜蓮がオリックスへFA移籍し、リーグ3連覇を支えた野村祐輔が現役引退をした。九里もリーグ3連覇した際、先発、リリーフの両方をこなす活躍を見せた。リーグ3連覇した2018年から6年。入れ替わりが激しいプロ野球の世界で、2018年に広島でプレーし現在も在籍している選手がどれくらいいるのか見ていきたい。

 当時レギュラーだった田中広輔、菊池涼介、會澤翼、松山竜平、野間峻祥、投手陣では大瀬良大地、中崎翔太、アドゥワ誠は現在も広島でプレーする。6年が経過し当時2年目だった坂倉将吾は、この6年で中心選手に成長。21年に初めて規定打席に到達し打率.315をマークし、22年に143試合にフル出場した。22年までは捕手とともに内野での出場が多かったが、23年から捕手をメインにし、今季は121試合に出場して、打率.279、12本塁打、44打点。シーズン終了後に行われた『ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12』の日本代表に選出された。

 投手陣では坂倉と同じドラフトでプロ入りした床田寛樹がエース格に。新人時代の17年にトミー・ジョン手術をしたこともあり、18年は一軍登板なし。19年に先発ローテーションに入ると、23年に初めて規定投球回、二桁勝利を挙げる。今季は26試合・167回を投げ、11勝、防御率2.48の成績を残した。来季から今季まで野村祐輔が背負った『19』を受け継ぐ。

 広島のリーグ3連覇を経験した当時20代中盤の選手たちが多く残っているが、ベテランと呼ばれる年齢になった。また、当時経験の浅かった若手選手たちの成長が少なく、多くの選手が退団になっている。プロ野球の世界の厳しさもわかる。

▼ 現在も広島でプレーし2018年に広島に所属していた選手
【投手】
大瀬良大地
中崎翔太
床田寛樹
ケムナ誠
高橋昂也
塹江敦哉
アドゥワ誠
遠藤淳志

【捕手】
中村奨成 ※現在は外野手登録
會澤翼
磯村嘉孝
坂倉将吾

【内野手】
上本崇司
田中広輔
堂林翔太
菊池涼介

【外野手】
野間峻祥
松山竜平

この記事を書いたのは

岩下雄太

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