図形や絵を書くのが苦手な人にとっては、"アイデアを自由に発想する" という行為自体が苦痛でしかありません。
そのストレスが、アイデアの発想自体を妨げている原因になります。
また、これはアイデア発想に限った話ではありません。思考を論理的に組み立てたりする際にも、絵や図形を使うことが良しとされる風潮がストレスになったりするんです。
だから私は、もう諦めました。割りきりました。
自分に合った思考方法とツール
絵やイラストが上手な人には、その人にとって得意なやり方がある。頭の中の抽象的な物事を手元で形にできる人にはとっては、その方法がベストなのでしょう。
ならば、言葉が得意な人にも、その人なりの得意なやり方がある。それを無理に図形や絵で表現する必要はない。そう思っています。
そんな私が最近ハマっているのは、「アウトライナー」です。
アウトライナーがオススメな理由
「アウトライナー」は、言葉に階層を作ってまとめ上げていく手法を指します。
アウトライナーがオススメなのは、他のことに考えを回さなくて済むこと。だから非常にスピーディー。非常にスムーズ。
形を作ったり、それを線で結んだり。そうした "余計なこと" を考えずに済むので、言葉を構築していくには最適です。
形式が決まっているので、言葉を生み出して、言葉を繋ぐことに集中できます。
また、論理の形が目に見えてまとめ上げられるのも、私が好んで使っているポイントです。
例えばブログの執筆。今、この記事の執筆にあたってはアウトライナーを使用して書き上げています。
アウトライナーなら、文章の階層構造が可視化されます。大きな見出しだけを抜き出してみて、それでも文章の流れがスムーズなら、その文章構造は正しいと言えるでしょう。
そういう評価が自分で簡単にできるのは、アウトライナーならではの思考発想・思考整理術です。
私が愛用しているアウトライナーツール
私が愛用しているアウトライナーは「Cloud Outliner」。
▼Mac版
▼iPhone・iPad版
アウトライナーを補助するツールは山ほどあります。「Fargo」や「WorkFlowy」などが有名ドコロですかね。
すべてを試した訳ではありませんが、それでも「Cloud Outliner」がオススメな理由はいくつかあります。
まず、同じデータをデバイス間で共有できること。
思考をまとめているのに、今使用しているデバイスでしか使えないのでは意味がありませんからね。考えを膨らまして成熟させるために、いつでもどこでも同じデータを使える事が大切です。
「Cloud Outliner」は、iPhone・iPad・Macで専用のアプリが出ていて、それぞれで同じデータを扱うことができます。
次に、Evernoteに共有できること。作成したアウトラインを、そのままEvernoteに共有することができます。
最後に、操作の気持ちよさです。
iPhone・iPad版であれば、各アウトラインの移動は指をスライドさせるだけでOK。複数の階層を一気に移動させることも可能ですし、階層のレベルを調整するのもスワイプするだけでOKなんです。
Mac版でもショートカットキーが充実。従って、ほとんどの操作をキーボード上で行うことができます。
階層の移動や入れ替えが、すべて手元で出来てしまいます。しかも自分でカスタマイズも可能なので、自分好みのアレンジもできます。
思考を整理するには、余計なノイズを極力減らすことが大切。「Cloud Outliner」なら抜群の操作感を誇るので、考えることに集中していられます。
あとがき
今日ご紹介したアウトライナーも、人によっては全く合わないということもあるでしょう。
でも、それならそれでOK。合わないということが分かったことが大事なんです。そこから自分にとって最適なツールが見つかればいいのですから。
それでは、今日はこの辺りで。