秋田市のスーパーマーケットにクマが侵入して居座ったことを巡り、佐竹敬久知事は2日、「法改正が進み、猟銃の使用許可が出たとしても、スーパーの壁を貫通したり、ガス管を撃ったりしたらまずい。発砲の判断は難しい」と述べた。県庁で報道陣の取材に答えた。 市街地での猟銃の使用は鳥獣保護管理法で原則禁じられている。全国的なクマ被害の増加を受け、環境省の専門家検討委員会は7月、市街地での猟銃の使用を一定の条件下で認める法改正案を策定。浅尾慶一郎環境相は、できるだけ早く国会に提出する考えを示している。 佐竹知事は法改正された場合、発砲する場合の責任の所在を明確にする必要があるとし、「そうでないと猟友会の人は撃てない。発砲の判断を猟師にさせる訳にはいかない」と述べた。 スーパーに居座ったクマは箱わなで捕獲されたことが2日に確認された。