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今年の「#文学」
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1.江戸幕府は関東ロームの上に 世界史における文明の勃興 (ぼっこう) と衰亡が、水 (河川) や土壌と密接な関係にあることはよく知られた事実である。このことはまた、日本においても当てはまる概念であるが、詳しい考察はほとんど見たことがない。日本列島全体が、豊富な水と肥沃な土壌に恵まれているため、注意を喚起するに至らなかったのだろうか。 しかし、たとえば近世に発達した日本の大都市 「江戸」 をみると、やはり水や土壌と深い関係にあることが分かる。関東平野は、戦国時代まではほとんどが原野で人口も少なかったようだ。いくつかの大名が小さな領地を構えていたにすぎない。この地の土壌は、いわゆる 「関東ローム」 が大部分を占め、当時は農業に適さない土地だったのである。そしてこのことが、関東平野の発展を妨げていたと考えられる。 関東ロームは、箱根、古富士、赤城、榛名、浅間などの各火山から噴出した火山灰が厚く
詳細情報 開発の社会的背景 チャバネアオカメムシ(写真1)は、日本に広く分布する農林害虫です。果樹園に飛んできて果実の汁を吸って傷つけ、時に大発生して大きな被害を及ぼします。カンキツ類、リンゴ、ナシ、カキ等々多岐にわたる果樹が被害の対象となり、また、スギ・ヒノキ等の針葉樹の種子害虫でもあります。山林で繁殖し、不定期かつ断続的に果樹園に飛来するため、防除のために、果樹園では発生予察3)に基いて殺虫剤が散布されます。殺虫剤の使用を低減するため、予察の精度を高めたり、天敵の利用を検討する等の研究が行われています。また、赤色防虫ネットや超音波防除装置等の資材や装置等を用いた物理的な防除技術についても、開発のニーズが高まっています。 研究の経緯 多くの昆虫が、コミュニケーションの手段として、振動の情報を用いていることが明らかになってきています。そこで、人為的な振動によって、害虫の行動に影響を及ぼして
詳細情報 日本の農業現場には多様な病虫害が発生しており、その防除には多大な費用と労力が費やされています。また、近年の地球温暖化の影響で、病害虫による被害が拡大するとともに、これまで発生しなかった病虫害が発生する懸念があります。高齢化する生産者やそれに伴う熟練者の減少への対応、経験の浅い新規就農者・新規参入者の安定営農を支えるためにも、高度な専門性を必要とする病虫害の診断・防除の充実した支援は欠かせません。一方で、人工知能(AI)による画像判別技術は、特に2010年代後半から急速に精度が上がり人間の認識能力を超えつつあります。このため、農業現場からの病虫害診断要請への迅速な対応を目指し、AIによる画像判別を活用した手軽で安価な病害・虫害診断サービスが求められています。 研究の経緯 農林水産省人工知能未来農業創造プロジェクト「AIを活用した病害虫診断技術の開発」により、病害虫AI診断コンソーシ
野菜を新鮮に保つためには、温度と湿度が重要です。また、野菜は老化ホルモンとも呼ばれるガス状の植物ホルモン「エチレン」を生成するため、エチレン生成量の多い野菜と、エチレン感受性の高い野菜をいっしょに貯蔵しないように注意すれば、新鮮さを長持ちさせることが可能です。 なお、野菜の品質は一定ではないので、貯蔵限界は、あくまでも目安としてお使いください。品種や栽培時期によっても、貯蔵期間は異なります。実際に家庭で貯蔵すると、温度と湿度の制御精度が十分ではないので、この貯蔵期間より短くなります。 包装に使用するフィルムは、厚さ0.03ミリ程度のポリエチレン袋が使いやすいと思います。また、フィルム包装は、必ず貯蔵最適温度付近の低温と組み合わせてください。
食品の品質を評価する方法の一つに「官能評価」があります。 官能評価では、人がにおいをかいだり、食べたりして品質を評価するので、「甘いにおい」「なめらか」「サクサク」等の言葉(官能評価用語)が評価項目として重要な役割を果たします。そこで、官能評価で食品の品質を精密に評価することを目指して、用語の整理及び分析を行っています。これまでに日本語テクスチャー用語体系を作成しました。また、個別の製品群の評価用語体系の作成(例えば「スパゲティの用語体系」)や個別の食品の官能評価法の開発なども行っています。 日本語テクスチャー用語体系 スパゲティの品質表現用語
1.日本は森林の資源大国 日本の国土は約66%が森林で占められており、まさに「山国」という呼称がふさわしい。しかも、日本の山は大きな樹木に覆われ、みどりが豊かである(写真1)。このことは、ずっと日本に住み慣れていると感じないが、海外を旅行して植生の貧相な山や禿げ山などを見た時、私たちはその違いを知る。また、日本を訪れた外国人客の多くが、わが国の森林の豊かさに驚くという。つまり、日本は、森林に関してはたいへんな資源大国なのである。 それでは、その森林資源を支えているものは “いったい何であろうか?” ということになるが、この点に関しては、一般の人々にはあまり知られていないように思われる。 本稿では、日本の森林の豊かさについて土壌肥料学の立場から、すこし掘り下げて考えてみたい。 2.司馬史観にみる日本の森林の資源的評価 歴史小説家の司馬遼太郎は、戦国時代や明治維新などの人物と出来事にスポットを
(カイコ・蚕糸・染織・シルクetc.に関心のある人のためのページです) 更新日 2015.5.12 シルク・テクノロジー関連の技術情報 セリシンホープ(特許第3374177号) シルク・テクノロジー関連の解説・総説 シルクテクノロジー研究の展開方向 蚕糸関連の技術情報 『蚕の飼育者便覧』 『はじめてシルクを作る人のほん』 『繰糸作業の基本マニュアル』 『稚蚕人工飼料育』 綿蚕を用いた紡績糸の製造とその利用 太繊度蚕品種「さきがけ」の利用-古代絹をモチーフにした「福知山シルク- 『農林水産省における主な蚕糸試験研究成果(1904~2000年)』 「製糸夏期大学」教材(第6回、1953から収録、PDF) 「蚕糸技術」(創刊号~159号までの全号収録、PDF) 蚕糸関係の解説・総説 蚕糸・昆虫に関するQ&A 特徴ある蚕品種繭の作出とその利用 豊かなヒューマンライフのための新蚕糸技術の提言 『農林
ポイント 農研機構はコーヒー粕を利用した新たな土壌消毒技術を開発しました。コーヒー粕と鉄塩1)から製造した殺菌用資材(ポリフェノール鉄錯体)2)を、土壌改良材として使用されている過酸化カルシウム3)と共に土壌に施用することにより、青枯病4)の発病が抑制されることを実験室レベルで確認しました。安全で環境負荷も少ない防除技術としての展開が期待できます。 [2020年2月18日追記] 本成果は研究開発途上の段階にあり、実際に農作物を栽培しているほ場で当該技術を実施した場合の効果や作物へ及ぼす影響等は不明な点が多いため、技術的な助言(圃場での実施方法等)はお断りしております。 予めご了承ください。 概要 農研機構は、2012年、コーヒー粕と鉄塩で作った殺菌用資材(ポリフェノール鉄錯体)に過酸化水素(H2O2)5)を作用させるとフェントン反応6)によりヒドロキシルラジカル(・OH)7)が発生し、その
現在、ノシメマダラメイガの幼虫をカップ麺製品の中に放して、その発育を調べています。幼虫を入れた後、カップ麺の蓋はテープで留めて閉じてしまうため、いつ成虫になるのかわかりません。そこで、透明な容器に玄米を入れ、幼虫を放して隣に置きます。玄米で飼育した幼虫が成虫になったときに、カップ麺製品を開封することにしました。 カップ麺製品の蓋を開けたとき、成虫が飛び出して逃げると大変なので、冷凍庫に一晩入れ殺虫してから中身を調べました。乾燥麺が幼虫にひどくかじられた状況を予想していましたが、見た目には乾燥麺はかじられていません。幼虫が食べていたのは、乾燥野菜でした。 ノシメマダラメイガが乾燥野菜で発育できることは、文献を読んで知っていました(Na and Ryoo, 2000)。しかし、過去の実験により、和風麺で幼虫が発育することがわかっていたので(村田ら,2006)、乾燥麺への食害に強いイメージがあっ
トップページ > 科学コミュニケーション > その他の活動 > レポート 昆虫微生物機能研究ユニット・陰山主任研究員が茗溪学園中学校生の個人研究の指導をしています。 平成25年12月より、つくば市にある茗溪学園中学校の加藤朱莉さんが、「ワラジムシ類と微生物に関する研究」という課題で、昆虫科学領域 昆虫微生物機能研究ユニットの陰山大輔さんの指導を受け、研究活動をしています。授業終了後、月に数回のペースで生物研 大わしキャンパスの実験室に通い、研究を進めています。 みなさん、昆虫は好きですか?昆虫のことを良く知るには、昆虫と"共生"している微生物についても知る必要があります。 加藤さんは、ダンゴムシにとても興味があり、観察などを続けてきました。これまでに「青い」ダンゴムシを発見したことでテレビ番組などにも出演したことがあるほどです。ダンゴムシはイリドウイルスというウイルスに感染すると青くなるこ
平成28年4月1日に、生物系特定産業技術支援センター 農業機械化促進業務は、農業技術革新工学研究センターに組織変更しました。 4月以降のお知らせはこちらです。 ピックアップ
こんにちは なろりんです♪ 気の向くままに全国にある農研機構の研究センターや研究部門を巡って紹介しています。 36回目のなろりんリポート、略して「なろリポ」です。 今回訪れたのは、茨城県つくば市にある「農業環境変動研究センター」です。 こちらでは、農業を支える環境について、いろいろな研究をしています。 今年4月、統合により同じ農研機構になりました。 実はこちらの「農業環境変動研究センター」には、なろりんのようなキャラクターがいるのです。その名も「のうかんけん」! 今日はのうかんけんが案内してくれるんだって!楽しみ♪ なろりん : こんにちは! のうかんけん : ようこそ! よろしくね♪ さっそく案内してくれたのは、「農業環境インベントリー展示館」。 いろんな標本や研究調査の資料を展示しているんだって。
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野菜を新鮮に保つためには、温度と湿度が重要です。また、野菜は老化ホルモンとも呼ばれるガス状の植物ホルモン「エチレン」を生成するので、エチレン生成量の多い野菜と、エチレン感受性の高い野菜をいっしょに貯蔵しないように注意すれば、さらに新鮮さを長持ちさせることが可能です。 なお、野菜の品質は一定ではないので、この表の貯蔵限界は、あくまでも参考としてお使いください。実際に家庭で貯蔵すると、この期間より短くなります。 包装に使用するフィルムは、厚さ30ミクロン程度のポリエチレン袋が使いやすいと思います。また、フィルム包装は、必ず貯蔵最適温度付近の低温と組み合わせてください。 品目名 (五十音順)貯蔵最適温度(°C)適湿度(%)貯蔵限界 (目安)エチレン 生成量エチレン 感受性低温貯蔵と フィルム包装の 組合せ アスパラガス
農業環境技術研究所 > 刊行物 農業環境技術研究所 > 研究所の組織 > 農業環境インベントリーセンター 雑誌 インベントリー (INVENTORY) 農業環境インベントリーとは、過去から現在にわたって採取された農業環境資源 (土壌、水、大気、昆虫、微生物、植物等) の各種標本や試料の現物、これらに関するデータのことをいいます。 農業環境インベントリーセンター は2001年、独立行政法人農業環境技術研究所の発足と同時に設立され、農業環境インベントリーの蓄積・運用について中心的な役割を果たしてきました。 本誌は、農業環境インベントリーセンターが刊行する年刊誌で、研究所の農業環境インベントリーの構築や研究活動についての情報を掲載しています。 このページでは、第1号(平成13年度)から最新号までのPDFファイルをダウンロードできます。
プレスリリース 高能率キャベツ収穫機の汎用利用によるハクサイ収穫を実現 - 加工・業務用ハクサイ刈取アタッチメントを開発 - ポイント 高能率キャベツ収穫機に簡単装着、加工・業務用ハクサイ刈取アタッチメントを開発 高能率キャベツ収穫機の性能を生かし、ハクサイを一斉収穫 概要 高能率キャベツ収穫機に装着することで、加工・業務用ハクサイ※1の収穫を可能とするハクサイ刈取アタッチメントをヤンマー株式会社と共同で開発しました。 開発したアタッチメントは、高能率キャベツ収穫機の刈取部に簡単に装着することができます。本アタッチメントがハクサイを挟持することにより、確実にハクサイを機上まで搬送します。高能率キャベツ収穫機の性能を生かしたハクサイの一斉収穫が可能となりました。 今後、現地での確認試験を通じて実用化に向けた最終調整を行い、来年度以降の市販化を予定しています。 関連情報 予算 : 運営費交付金
ポイント ・ 花粉を運ぶ昆虫等(送粉者)が日本の農業にもたらしている利益(送粉サービス)の経済価値を推定しました。 ・ 2013年時点での送粉サービスの経済価値は、日本の耕種農業産出額(約5兆7,000億円)の8.3%(約4700億円)に相当しました。また、そのうち70%(約3,300億円)は、野生送粉者が提供していると推定しました。 ・ 環境の変化等によって送粉者が減少することは、生産量の減少や生産コストの増加に直結します。 概要 1. 国立研究開発法人農業環境技術研究所は、各種農作物の生産額と送粉サービス*1への依存割合を集計して、日本の農業に対する送粉サービスの経済価値を推計しました。 2. 2013年時点の日本における送粉サービスの総額は約4,700億円であり、これは日本の耕種農業*2産出額(約5兆7,000億円)の8.3%に相当します。 3. このうち、約1,400億円がセイヨウ
発表のポイント ・ 福島第一原発事故で原子炉から放出された放射性微粒子を地上で特定することに成功し、その正体が珪酸塩ガラスであることを明らかにした。 ・ 放射性微粒子の内部構造を観察し、珪酸塩ガラスから放射性セシウムが溶出した可能性を示す痕跡を見出した。 ・ 福島を中心とする地域における放射能汚染の新しい形態を示し、今後の環境中での放射能の動態について有益な知見を与えるものである。 発表概要 福島第一原発事故によってもたらされた福島およびその周辺における放射能汚染は今日でも大きな社会問題である。原発から放出された放射性セシウムの主体はガス化した状態であったと考えられるが、破壊した原子炉の内部から飛来したと考えられる数ミクロン以下の微粒子にも含まれることが、最近の研究でわかってきた。しかしこれまでの報告では、このような“放射性微粒子”は大気中でのみ捕集され、またその主成分や内部構造などはあま
アズキの全ゲノムをほぼ完全に(95%)解読し、約3万個の遺伝子配列を特定しました。 本成果により、耐冷性や機械収穫適性に関わる遺伝子の位置が正確に分かるため、品種改良が省力化・迅速化します。 さらに本成果と、品質に関わる遺伝子情報を活用することで、これまで無かった全く新しい性質を持つアズキの品種を造り出すことができます。 農業生物資源研究所(生物研)は沖縄綜合科学研究所と共同で、アズキの全ゲノムをほぼ完全に(95%)解読し、約3万個の遺伝子配列を特定しました。用いた品種は、日本で主に栽培されている品種「しゅまり」で、有名和菓子にも使われている品種です。 アズキは伝統和菓子に欠かせない原料であり、国産の高品質なアズキの生産を安定的に行うことが重要です。しかしアズキの生産は、冷夏や病気により、大きく収穫量が変動すること、機械収穫によるロスが大きいほか、高級な大粒アズキに対する要望も強くなってい
ポイント 静電気と風の力を利用した散布装置により、手散布と同程度の散布ムラの少ない防除作業が可能 概要 農研機構、株式会社やまびこ、みのる産業株式会社は、農業機械等緊急開発事業(以下、緊プロ事業)において、温室内における農薬散布作業を無人で行い、散布ムラが少なく、防除効果の高い防除機を開発しました。 開発機は、農薬の噴霧粒子に静電気の力を付加して作物体への付着性能を向上させる静電散布と、噴霧方向に風を送るエアアシストの技術とを組合せた構造となっており、作物列の間(以下、畦間)を自動的に往復散布できます。このため、農薬被曝量や労働負担を大幅に低減するとともに、手散布と同等に散布ムラの少ない防除作業が行えます。 これまでに、埼玉県農業技術研究センター、静岡県農林技術研究所、千葉県農林総合研究センター、宮崎大学の協力の下、キュウリ、メロン、トマト栽培における防除試験を行った結果、開発機は慣行の手
カテゴリ : その他 タイトル : 地域バイオマス利活用マニュアル -沖縄本島北部・金武町版- 発行年月日 : 2015年3月30日 概要 : サトウキビ栽培用の低価格堆肥製造、普及が期待される家畜ふん尿のメタン発酵から排出されるメタン発酵消化液の施肥技術開発、これらを利用した作物栽培実証研究を沖縄県で実施し耕畜連携モデルとなるマニュアルです。
農業生物資源研究所の小松田隆夫上級研究員と岡山大学資源植物科学研究所の佐藤和広教授は、ドイツ、オーストラリアなど世界6ヵ国の研究機関との共同研究をリードし、実が落ちずに収穫できるオオムギ(栽培オオムギ)の起源を探索。欧州等(西)に分布する栽培オオムギが約1万年前に南レバント(イスラエル)で突然変異した子孫で、日本等(東)に分布する栽培オオムギがその後北レバント(北西シリアから南東トルコ)で起きた別の突然変異の子孫であることを世界で初めて突き止めました。"人類最古の農業"は、突然変異が起きたオオムギを発見し、栽培したことから始まったと考えられます。本研究成果は7月30日(米国東部時間正午)、アメリカの学術雑誌「CELL」に掲載されます。 南北レバントで別々に生まれた栽培オオムギの子孫は互いに性質が異なっています。今後、それぞれの子孫の品種グループにない性質を積極的に交配することで、多様性が生
ポイント ・ カドミウムで汚染された水田の浄化に適するイネ新品種「ファイレメCD1号」を育成し、品種登録出願しました。 ・ 「ファイレメCD1号」は、カドミウムをよく吸収する外国のイネ品種に、もみが落ちにくく倒れにくい性質を付与した、実用的なカドミウム高吸収イネです。 ・ 日本国内の食用イネとは明確に識別でき、栽培が容易な環境浄化植物として利用できます。 概要 1. 国立研究開発法人農業環境技術研究所(農環研)は、国立研究開発法人農業生物資源研究所(生物研)と共同で、カドミウム汚染水田の浄化に利用できるカドミウム高吸収イネ品種を開発し、「ファイレメCD1号」 として品種登録出願しました。 2. カドミウムは天然に広く存在する重金属であり、鉱山開発、精錬などにより環境中に排出されるなど、様々な原因により一部の水田などの土壌に蓄積しているため、コストがかかる客土に代わる汚染土壌浄化技術が求めら
[要約] 玄米は、粒厚が厚く、千粒重が重いと放射性セシウム濃度が低くなる。また、精米の程度が高くなるにつれて、セシウム濃度は低下し、精米歩合が85%になるとほぼ一定なる。玄米の放射性セシウム濃度を100とすると、概ね白米は40%、炊飯米10%となる。 [キーワード] 水稲、放射性セシウム、玄米、白米、炊飯米 [担当] 福島県農業総合センター・作物園芸部 [代表連絡先] 電話024-958-1723 [区分] 東北農業・作物(稲栽培) [分類] 研究成果情報 [背景・ねらい] 玄米の粒厚や精米歩合と放射性セシウム濃度との関係がわかれば、ふるい目や精米歩合の調整による放射性セシウム濃度の低減に役立つ。また、玄米から白米や炊飯米になる過程での放射性セシウム濃度の変化を明らかにすることより、お米に及ぼす放射性セシウムの影響について、生産者、消費者の理解を深めることをねらいとする。 [成果の内容・特
講演者 日本 典秀(中央農研 病害虫研究領域 主任研究員) 日時 2015年8月8日(土曜日) 9時30分~10時30分 講演内容 農作物に付く害虫を防除するのは大変です。彼らは、葉裏など、見えにくいところにいるだけではなく、小さいため、見つけにくいのです。しかも、あっという間に増殖するので、気づいた時は作物に被害が出ています。さらに、農薬に対する抵抗性を発達させており、防除も困難です。しかし、自然界にはその害虫を餌とする虫もいます。これを「天敵」と呼びます。天敵は、自分で害虫を見つけて食べてくれます。この天敵を使いこなせれば、農薬を減らしても立派な収穫物を得ることができます。今回は、主に果菜類を対象として、この天敵を用いた害虫防除についてご紹介いたします。 定員 約70名(事前の申し込み不要) 参加費 無料 場所 食と農の科学館(つくば市観音台3-1-1) 問い合わせ先 情報広報課 Te
熱傷など広範囲に皮膚の傷害を受けた場合、生体を外界と隔てるバリアが失われ、高度脱水や感染症により生命の危機に陥ります。従って、その治療にはバリア機能の回復が最も重要とされ、広い面積の皮膚組織が必要となります。現在、治療として非外傷部の皮膚を用いた植皮術や培養皮膚移植が行われますが、実施出来る施設に制限があり、さらに治療開始まで長い時間が必要となります。また、傷口に皮膚が再生しても、その部分が隆起し瘢痕をつくることがしばしばあり、問題になっています。 佐賀大学と農業生物資源研究所は、祐徳薬品工業、関東化学株式会社と共同で、絆創膏型の人工皮膚を開発しました。この人工皮膚はプラスチックパーツと生体適合性に優れた高密度コラーゲン線維の新素材「アテロコラーゲンビトリゲル*膜」から構成されます。本製品を貼付することで、創部には再生に最適化した環境が作られます。その結果、創部の上皮化は促進され、治癒後の
農作業の安全性・快適性は、農業生産現場において農業者自身がちょっとした工夫・改善をすることで格段に向上します。このため、農業者が農作業の安全対策・労働負担軽減対策を講ずるための指針となる「農作業現場改善チェックリスト」およびその解説を作成しました。なお、チェックリスト作成にあたって多くの皆様にご協力いただきました。ここに感謝の意を表します。 平成12年3月より「農作業現場改善チェックリストと解説」を印刷物の形で普及を図って参りました。さらに広くご利用いただけるよう、今般インターネット上でも公開することとなりました。さらに良いアイデア、改善事例、ご意見等ございましたら今後の参考にさせていただきますのでぜひお寄せ下さい。 本研究は、農業研究センターからの「未来型軽労化農業技術確立のための基盤技術開発に関する総合研究」の受託事業(平成9~11年度)で行ったものです。 印刷物をご希望のかたはこちら
野生種の花の模様 花は種子をつくり子孫を残すという大切な役割を担っています。花が黄色や青色、赤色など鮮やかな色をしているのは、葉の緑色を背景に目立つことで、花粉を運び受粉を手助けしてくれる昆虫を引き付けるためです。さらに花弁には「模様」がある場合があります。模様は、花弁の外側と内側で色素の量が違ったり、斑点があったりと、色素が不均一に分布することにより形成されます(写真)。 模様はそれぞれの植物種に固有で、花にやってきた昆虫を蜜のあるところまで誘導する「ネクターガイド」としての役目があるといわれています。花弁の場所によって色素の量や組成が異なるのは、色素をつくる酵素の量や種類が場所によって異なっているからです。しかし、どのようにして1枚の花弁の中にそのような違いが生じるのかはわかっていません。 模様のなかには人間の目には見えないものもあります。人間が色として認識できるのは380~780 n
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